2012年1月30日月曜日

玄関は命。 Pooja for the Front Door

注:後半ちょっと残酷な内容込みです


こんばんワニ。


昨日は、とことんついてなかった。ていうか、タイムマネジメントができなかった日。
日本人失格だわ。

やることが山ほどあるのだけど、今週末はどうしてもNilakottaiに行きたかった。

というのも、
(1)B型肝炎の予防接種、6ヶ月経ったのでブースター接種が必要。
(2)Nilakottaiのマーケットでpai(こっちのゴザのようなもの)について聞き取りをしたかった
という2点の理由があったから。

金曜日の時点では、
(1)金曜日中に課題×2を終わらせて
(2)土曜日の朝来月あるプレゼンの準備をし
(3)午後ネットカフェで来週のプレゼンの資料をプリントアウトしつつNilakottaiに向かう
(4)17時までにマーケットに行き
(5)病院に行く。
という計画だったのだけど。

(1)金曜中に終わらず。。。2つ目は土曜の午後になってもまだ終わらず。あきらめ、出発準備。16時出発。

(2)もちろん手つかず

(3)ネットカフェの入り口で「電気今ある?プリントしたいんだけど」と言ったところでいつもUSBドライブを入れているバックパックのポケットに入ってないことに気がつく←寮からここまで徒歩10分。落ち着け、自分。もうひとつのポケットに入れたかもしれないじゃん、ともうひとつのポケットも確認するが見つからず。どうしてもプリントしたいので寮に戻ることに。時間節約のため2分迷ってオートリキシャで行くことにする。幸い顔見知りで値段をつりあげないドライバーRがいたのでホッとする。Rに寮の入り口で待機してもらい、部屋に戻る。

部屋にもないじゃん!!!

バックパックのメイン部分に発見。。。

自分のおろかさに憤慨しネットカフェまで戻る。50ルピームダ!

プリント代8ルピー。10ルピー出して、お釣りもらうのがめんどくさかったので売ってた2ルピーのチョコも(頭にきてるときはチョコレートよねとか思いつつ)購入。バス待ちながら食べようと思って袋開けたら

ボキッと折れてて半分以上が地面に投下

1ルピームダ?

(4)この時点でおそらく16時半。いやな予感。前にもこの時間帯にスッゴク待った記憶がある…

50分待ってようやくバスが来る。あと1時間課題やれたじゃん…。

当然Nilakottaiに17時には到着せず。そこで

(5)先にとりあえず病院に行く。

やってねーーーー。

お茶目ドクターの息子、結婚式。なので病院も休み泣 友人Cに事前にこの日ワクチンあるか聞いておいてねと言ったのに今日何も言われなかったのでついOKなのだと勘違いしてた…あぁぁぁ

またまた自分に憤慨し、気を取り直して(4)を片付けることに。そこでCがよこしてくれたのがNGOスタッフS。

おぉ!坊主<3

久しぶりに会ったSは髪の毛ばっさり。ヒンドゥ教のお寺によっては髪の毛を神様にささげるというところがあり、彼もそんなお寺に行ったかららしい←これ、女性もやります。

いやー、坊主好きの私にとってはたまらないですねぇ。うふ。

そんなこんなで、はらわたが煮えくり返ってたのにSの頭を眺めつつ上機嫌でマーケットを散策したのでした。(あっ、ちゃんと目的のpaiリサーチはやりました


 ●  ●  ●  ●  ●  


今朝は早起きして夏からながながと新築しているCの家のドア取り付け式へ。

日本でも家建てるときに神主さんが来て、ってあるよね。インドでは建築はじめるときだけじゃなくて中間にもやることがあるのねー。



 準備していたドアを家の中から出してくる。




玄関部分に置いて準備開始。


これで支えてあるんだからすごいよねぇ



マンゴの葉っぱをつるす。左側に結んでいる黄色い布の中には、9種類の穀物が入っているそうです。詳しい話は聞かず。



ドアを立てるところ。男性だけではなくて女性も参加。
しかし1回目は枠がレンガにひっかかり、失敗…。けっこうあいまい。→職人さんがレンガを削りなおし。



2回目で枠がおさまったところでpooja(儀式)はじめ。ココナッツを割ってふりかけたり、お香をたいたり。そういえば朝牛のオシッコもカップに入れて準備してたけどあれはどこに行ったんだろ…



作法もわからずテキトーにやってる人。

順番にお祈り。

終わったらお供え物のバナナがもらえる。



これで終了。


と思ったら。



なぜかこの場に袋に入れられたニワトリがいて、いや~な予感がしてたのですが、やっぱりpooja用でした。おそらくサンダルウッドが入っているであろう黄色い水(もしくはあれがオシッコ?)をさんざんざぁざぁかぶせたあと、ドア枠の前でおじさんがじぃっとしている。ニワトリがコケっと騒いだところで…刃物が…泣 詳細は割愛します泣


でもこれにもきちんと意味があって、ヒトが血を流すようなことがこの家で起こらないよう、代わりにニワトリくんの血を流すのだそうです。まったく人間至上主義な考え方。でもヒトの文化にいちいち口出しするのもイカンというのが私の理念です。




ニワトリくんの頭はあの2つのレンガの下に埋められました。





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前回ヘナの話しましたけど、左手はこんな感じ。



実は青いヘナもあって…ではなくて、Akshayaの落書きです。アートだ。





2012年1月28日土曜日

Mehndi コーン



おはよウナギ。フィルターコーヒーを淹れつつ投稿。


以前にやったことはあるのですが、去年6月に来てからははじめてのヘナ


昨日昼休み中にオンナノコたちがやってて、時間があったので私もやってもらいました。


ヘナとかメヘンディとかいろいろな名前があるのだけど、たまにコーンと呼ばれることもある。ヘナの入ったチューブが三角形の角(カラー"コーン"みたいな)だからかな。


ヘナは植物(ミソハギ科)からつくつ染料。ずーっとずーっと昔から使われてきた。染料だけではなくてヘナには薬効があり、また髪の毛にいいということでさまざまな利用法がうみだされてきたようです。


ヘナという言葉自体はペルシャ語だけど、この植物はいろんなところで自生(?)していて、オーストラリア、地中海地域、アフリカ、それにアメリカ南部(南アメリカじゃなくて合衆国南部)にもあるそうです。


とはいえヘナ自体にもいろーんな種類があるので、色や薬効にもヴァリエーションがあります。たとえばヘナパウダーは緑、カーキ、茶色ですが、人の肌の上ではオレンジ、赤、バーガンディ(濃い赤)、茶色、濃い茶色、黒みの入った赤、赤みの入った黒…(しつこい?笑)といろんなshadeがあるんだそうです。


で、これ。私の。通常のオレンジにでふちどり。


黒はヘナの自然のカラーではない。黒ヘナというと、paraphenylenediamineという薬品を使ったものであることが多いそう。←めちゃくちゃ体に悪いらしい


…友人が買ってきたコーンは100%薬品でないことを願う苦笑


ちなみに、普通は左手に書くようなのですが(右手は食事に使うから)、私はこのあとすぐにクラスがあったこともあり利き手(左)が使えないと困るので右手に書いてもらいました。


あ、私以前にもコーンの話、書いてますね!重複情報、失礼!











2012年1月27日金曜日

Republic Day x "The Rock"

こんばんワニ。


数日更新なまけててスミマセン。




4学期過程の2学期目、1回目の定期テストCFAが終了しました。


昨日、最後のテストがめずらしく「暗記して教科書通りにひたすら書く」タイプの問題ではなく、実際にインドのビジネスの状況をふまえて書くようなものだったので、なんか、楽しかった<3 ←昔から暗記は苦手なので。



 ■  ■  ■  ■  



今日は祝日でした。Republic Dayといって、日本語だと共和国記念日かな?日本では憲法記念日に当たるものだと思います。


本当はインプラントのクラウン入れて予防接種のフォローアップ行かなくちゃいけないのだけど、テスト終わったばかりだし、休みたい!




ということで、そのうち行こうと思ってたDindigulRock Fortに行くことに。地元ではMalai Kottaiと呼ばれている17世紀の要塞、であります。なーんもないつるっぱげの岩に、お寺やら城壁みたいな残骸が残っているフシギな場所。


Dindigul、こんなサイトがあるのね!スバラシイ!(注意:音が出ます)Rock Fortに関しても記述が。


この丘陵が遠くから見ると枕(dhindu)に見えることからこの一帯がDindigulという名前をつけられたと言われている。280フィートの標高の丘の上にマドゥライを治めるMuthu Krishna Naicker(王様)が要塞の建築を開始したのが1605年である。完成は1659年。


このあとさまざまな王国やらイギリスやらの統治下に置かれ、現在はプチ観光スポットというわけ。でもぜーんぜん知名度もなくて、観光客というか周辺のガキんちょがヒマだから来るというような場所であります。(もしくはデートスポット)


サンフランシスコに住んでいたら岩といえばThe Rockアルカトラズ島のことなんだけど、まさかこっち来ても"The Rock"があるなんてねー。。。


ここも牢獄があったりしたようなので、似た部分もありそうかな。


ウワサでは、地下の通路で別の要塞につながってるとかなんとか。ホントかな。




まぁ、そんなこんなで、友人Mの家で朝ごはん(プーリ泣)をいただいたあと、クラスメートK、Mの妹弟、私の5人メンバーでいざRock Fortへ!


ふもとまで近いと言われて、徒歩で行くことに。確かに徒歩圏内ではあるのだけど、今日に限って気温がガンと上がったので、岩にたどりつくまでにけっこうもうヘバってたかも。。。


登山?料はひとり5ルピーしかしガイコクジンは100ルピー。しかし学生は地元プライスOK。学割、サイコーです。


(インドの有名観光地、けっこう学割きくので、旅行する学生さんはぜひ持参するといいと思います)


登り口。


いざ登り始めると涼しーい風がふいてきて、快適なプチハイキング。


階段つき

熱い。暑い。

この先にわれわれの大学があるのです

お寺?の中

彫刻も昔は美しかったと思う。
ところどころ手抜きな補強や修復がしてあって、逆にカワイソウな感じがある。


ここから大砲でガツンと撃ったわけですな。たぶん。


なんだか若い子(オトコノコ)たちが後ろからゾロゾロとついてくるので、弟くんに「ボディガードしっかりやってちょうだいよ」と言ったら大笑い。


でも、オンナノコ4人、オトコノコひとりのMの家では末っ子である彼が将来家を守っていかなくてはいけないわけで。今からそういう自覚持ってもらわなくちゃねぇ。なぁんて笑




このあと、すぐ近くのマーケットで新鮮なパパイヤやデーツ(なつめやし)を買ったり、靴やさんでサンダルを見たり、オンナノコな時間を満喫して帰ってきました。


Facebookにもっと写真のっけてます。弟くんの撮ったボケボケ、でもなんかセンスをあちこちに感じる写真ばっかりだけど。




反省点:

  1. 顔しか日焼け止め塗ってなかった
  2. カサ持ってなかった
  3. 腕が真っ赤にやけた



 ■  ■  ■  ■  




そういえば昨日、はじめてフィリピンの映画観ました。


ベトナムやインドネシアの映画を始めて観たときも東南アジアの映画なんてとあまり期待しないで観ていてpleasantly surprisedだったことがあるのに、今回も期待ゼロで観始める。


いやぁ、よかったです。


"And I Love You So"っていう映画です。ちょっと"P.S. I Love You"を思わせるストーリーはありがちかなぁって思うし、韓国ドラマのように味つけの濃いラブストーリーで、現実味もないんだけど、主演の女優さんがすばらしかった。車のドアを閉めてすぐホロっと泣くところとか。


あと、ダンナさんがイケメンだったなぁ。


テルグの映画もけっこうよかったし、映画はえり好みしないで観たほうがいいかなって思う。

















2012年1月22日日曜日

無計画的計画停電 Power Cut

こんばんワニ。

明日からテスト。

学科の入り口。
窓にぽこぽこくっついてるのはエアコン。


テスト期間になるとやっかいな停電。こちらではPower cutと言われ日常茶飯事

というか、計画的に毎日行われています

地震のあと、計画停電で日本は騒然となりましたが、これが毎日フツーに行われていると考えると、慣れちゃった自分、スゴイ。

でも停電がフツーなインドでは、停電対策もできているのです。

まず、発電機がけっこうどこにでもある。ちょっとお金がある人は自宅に持っている。こーんな田舎の大学にもUninterruptible Power Supply (UPS=無停電電源装置)があって、停電してもパソコンをフツーに使っている。

懐中電灯は充電式。電灯も電気がある間に充電していて、停電時に使えるってやつが普及してる。

だから停電しても誰もパニくらない。ただし、お隣の女子寮の子たちは停電するとわざとらしく「キャー」と言う笑

そんなわけで、停電は慣れっこ。

でも、最近困っているのが…

この停電って州の政策なんだけど(発電量が足りないから)、今まで1日2時間、日本の計画停電のようにエリアごとにやっていたのが、最近5時間だか6時間くらいになっているということ。

今日も朝8時から10時まで(コーヒーを作るお湯がわかせない)、日中も2時間くらい、そして今、19時からおそらく1時間停電です。

化石燃料が高騰していてますます電気が足りないというのが理由のようです。

しかし州政府は野党のバッシングを懸念してか数ヵ月後までに停電ゼロ時間にするなんて宣言しちゃってる。ハイハイって感じ。。。

これからタミルナドゥは夏に入ります。日本と同じように夏は消費電力が増える涼しい今電気が全然足りてないのに、停電ゼロなんてムリ!!!

って、新聞にも書いてあったよ。


知り合いとよくジョークで言ってたのは、

インドで時間通りに来るのはPower cutだけ

ということ。バスも電車も教授も友人も、時間通りに来たためしがない。

停電でもあわてないというのは見習いたいところですが(日本の人も見習いましょう)、経済活動や学生の勉強に支障があるのは否めないですね。





2012年1月21日土曜日

Dress Code ユニフォーム

こんばんワニ。

来週の月火水がCFA(定期テスト)です。

どうやら先学期の成績はそろそろ発表されるとのウワサ。

先学期もクラスを担当していた教授が「誰も落ちなかったよ」と言っていたので1クラスは単位確保決定笑 他も特に問題がなければいいのだけど。


 ★  ★  ★  ★  


今日の授業のあと、クラスルームにMBA生徒全員が残るように言われる。

MBAは2クラスあるので、ひとつの部屋に入るときっつきつ。

君たちはモチベーションが足りない」とかなんとか言われるんだろうと思って待っていると

MBAコーディネータ(←最近敵視)がやってきて「dress code」について決めようと言い出す。

はぁ?

ドレスコードというと、一般的にどんなものを着るべき、といったルールなので、まさか女子全員毎日サリーで来いとか言うんじゃないでしょうねとかげんなりしていると、

どうやらコーディネータが言いたかったのは単にユニフォームを作りたいということ。ドレスコードじゃないじゃん。

コーディネータいわく、「B School(ビジネススクール)」はたいていユニフォームを作っているとのこと。

うちの大学でも、農業学科の子が作業着みたいな茶色いユニフォームを作ったり、教育学科の子がおそろいのサリーを着たり、どっか理系の学科がこれまた作業着みたいなグレーのユニフォームを着ていたりするので、うちもやろうってことなんだろうけど。

大学院レベルで制服を作る意味がさっぱりわからん

話を聞いてみると、大学や教育機関等で企業がリクルート・面接をする場合、「B School」の学生はそろって同じ服で行くんだと。

ますます意味がわからん

クラスメイトとはいえ就職活動に関しては(学業もある意味そうだけど)みんなライバルでしょ。同じもの着て行ったらindividualityが評価されないじゃん。

と思ったけど、よくよく考えてみたら日本でも就職活動はみんないわゆるリクルートスーツだよねぇ。←私はconventionalな就職活動をしたことがないのでリクルートスーツも持ってないです。

それにしても、同じ大学でそろえる意味はやっぱりわからん。

しかもインドで企業就職はありえない私にとってはムダなんじゃん

それに…

今日クラスメートがひとり、かなり遅れ気味で今学期の学費払ってたのね。この子はずっと金銭的に苦労していて、MBA終わったら弟や妹の学費稼ぐって言ってるくらい。

そういうバックグラウンドの生徒が多いであろうこの大学で、必要性が疑わしい服を買うことは果たして正しいことなんだろうか

実際、今日エキサイトして話に参加していたのはいつもきれいな服を着ている(おそらく)クラスではお金のある方の子たち。

しかーも。コーディネータは

決断は君たちにゆだねる

と言いつつ、オトコノコたちが

「栗色のシャツ」

と言うと

普通B Schoolのユニフォームっていうのはラインの入った白いシャツ、ロイヤルブルーのパンツ、ラインの入ったタイ、ゴールド金具のベルトを着るんだ」

だって。

私は、うちの大学って農村部にあるし、カリキュラムも他のとことちがうし、そういうのが強みだと思ってる。なのにMBAの生徒だからって「フツー」の格好で面接に行くんだろうか。逆に他の大学が着ないようなもの着て行くほうがインパクトがあるんじゃないだろうか。

栗色はちょっと私もどーかと思うけど、他の細かいところまでコーディネータが決めるんだったら、テスト前の貴重な時間を割いて話をする意味はないでしょ

ちなみにオンナノコは白いドレスシャツにショール、ブラックのジーンズということで落ち着いたようですが…

なぜジーンズ笑

オンナノコはフツー何を着て面接に行くんだろ。前に参考資料で観たインド面接準備ビデオは都市部のものだったのでオンナノコたちも洋服だったんだよね。

このへんで面接だからと言ってジャケットにパンツで行く女性は少ないと思うんだけどな。

まぁ、私は完全ノータッチですが、1ヶ月後をめどにユニフォームを作るそうです。
お金、みんな大丈夫かなぁ。


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またネタなしなのでPongal前の写真。

彼女が持っているのは竹。

ではなくてさとうきびです。

この前もちょっと書いたけど、Pongalでは大量のjaggery(砂糖)を消費するにもかかわらず、プラスしてさとうきびをかじるという習慣があり、Pongal前からあちこちでさとうきびが販売されます。

ながーいさとうきびが売られるようになるとPongalが近いと感じる人も多いようです。

地元の人いわく、超繊維質のさとうきびにかじりつくことで歯が強くなり、またキレイになるそうです。

しかしこの紫というか黒っぽい外側の表皮はとってーーーーも硬かったので、私はワイルドなクラスメートに表皮をかじりとってもらい、中のやわらかいとこだけいただきました。





2012年1月19日木曜日

Commodity Price Talk 玉ねぎ1キロ2ルピー

こんばんワニ。

祝日おわり。来週は定期テスト。


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今日はイギリスからゲストスピーカーを招いて講演が…ということで朝のクラスがキャンセル。

内容もさっぱりわからずとりあえず講演に行ってみると、ケンブリッジ卒で国防省に勤めてるオジさん(もうひとりもケンブリッジ卒だけど何してる人か忘れた)で、南インドとアフリカで支援活動をしているとのことでした。

Oxfamと比べるとまだまだ規模も小さくてね…とか言ってた。←そんな大手と比べちゃいけません笑。話を聞いてみるとまだまだ「ピンときたものに支援する」という感じで、あまり焦点も定まっていないような団体でした。別にこれが悪いわけではないんだけどね。団体として専門分野を持つのも悪いことではないと思う。

時間があれば私の知ってるこっちの団体紹介できたんだけど、スケジュールぎっしりみたいだった。残念。

でもおそらくお金持ちであろうこんな彼ら(けっこう年配かも)がこうして私たちの大学に来て話をしてくれるというのはとてもありがたいことです。


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先日友人の家に行ったとき。これがバス停。今度はひとりで行けるように記録。

彼女の家はこーんな何もなくて、道の両側にぽつんと家が数件建っているところでした。

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学生向けにビジネス新聞Business Line(日本で言う日経みたいな?)を6ヶ月60ルピーで購読できる(その代わり平日だけ、MBAのオフィスに一括配達)という笑っちゃうような激安オファーがあり、クラスの3分の1くらいが購読しています。

前学期中に申し込んだのにいつになっても来ないのでウソだったとか金返せとか思っていたところ、12月から配達がはじまりました。

というわけで、クラスがないときや時間のあるときにこの新聞を読んでいます。

先週のことでしょうか。

隣に座っていた友人Kはこの新聞を購読していないので、私が読んでいると「ミワ、これ何?」と写真の入った記事に関して質問をしてきます。

Business Lineは普通の新聞と同じように、ページごとにトピックがあり、その中にCommodities(商品)という項目があります。たいてい物価の話題で、野菜などの写真と物価の上がり下がりが書いてあったりします。

その日何が書いてあったのか忘れましたが、Kがさらっとこのページを見て、

ミワ、玉ねぎは1キロ2ルピーなの

とひとこと。

アメリカで自炊をしていたとき「玉ねぎとジャガイモは野菜の中でも特に安い」というイメージがあったので、インドでもそうなのかぁと思い

「じゃぁもっと玉ねぎ食べなくちゃね」

と言うと、Kは

玉ねぎ1キロ2ルピー、1日の収入160ルピー、とても大変なの

と続けました。

そこで、気がついたんです。Kは物価が安くて喜んでいたんではなくて、家族の収入が減ってしまって困っていたんだって

詳しく彼女の家族の仕事について聞いたことはなかったのですが、おそらく農業をしているんだろうと思います。

ここ数週間落ち着いたようなことを新聞では報じていますが、インドはインフレーションがハンパないです。9%くらいでガンガン値段が上がっています。半年でオートリキシャの運賃も(ガソリンが値上げしたから)上がり続けています。

そのくせ、野菜の値段は下がっている。玉ねぎに関しては2010年に天候の影響で値段が高騰したらしいので比較はむずかしいようだけど。

そんな作り手の苦労を知っているのか知らないのかわからないけど、数日前政府は玉ねぎの輸出価格を下げたようです。中国・エジプトの1トン200ドルに対抗して、1トン150ドル。

1トン150ドルってことは1キロ15セント。今日のレートでだいたい7.5ルピー。

輸出の時点で7.5ルピーって、作り手にいくら入るんだろう。

Kがポツンと言ったこのひとことで、いろんなことを考えさせられました。

Kは新聞なんか読まなくても、野菜の値段がどうなっていて、それが農村部の人たちにどんな影響を与えるのか(身をもって)わかっている。新聞を読んでいろんなことをわかった気になっている自分より、よっぽど「ものしり」なんだなぁって思った。

農村開発勉強するんだったら、こういう情報も視点を変えて吸収しないと。ね





2012年1月17日火曜日

Art of Filter Coffee フィルターコーヒー

こんにちワン。

Pongalのお休みも今日まで。あぁ、明日からクラス。。。


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以前にコーヒーのうんちくを書いたときにフィルターコーヒーの話もしましたが、
最近そのフィルターコーヒーのフィルターを買ってきました。

フィルターコーヒーのコーヒー自体はなかなか売ってないのかと思ったら
そこらへんのお店でも売ってるんだって。

店で見た目がきれいでつくりがしっかりしてそうな会社のと、
なんだかショボい会社のがあって、
前者を購入したかったのに、そちらはほしいサイズがなし。

ということでショボい方、買ってみた。
140ルピーだったかな笑(1年半もてばいいし!)



フィルターはこんな感じで4つのパートから構成されています。
左上がフィルターの下部分、コーヒーがおちるとこ。
右上がフィルター。穴があいてる。
(ショボ会社は手作業なのか穴のあけ方や位置にばらつきがある…)
左下がフィルターの上からコーヒーをプレスするもの(アンブレラ=傘とかいうらしい)
で、右下がフタ。


これが「そこらへんの店でも売ってるコーヒー」。
あんな感じで3本指立てて飲むんだろうか。

ちなみに女の人の横にくっついてる緑の四角に丸のマーク
vegetarian商品のシンボル。
動物製品使ってると赤のマークになる。

脱線した。

フィルターをコーヒー受け部分にとりつけてコーヒーを投入。
分量がよくわからないのでググったところ
ひとり分スプーン山盛り2杯とか3杯とかまちまちの記述なので
とりあえず2杯で作ってみた。



コーヒーをスプーンで平らにならして、
アンブレラでおさえる。
お湯をゆっくりそそぐ。
いい香り~<3


お湯の量もよくわからないので半分くらいで作ってみる。

で、ここからが問題なのです

ネット検索によると、このフィルターコーヒー、
抽出に何時間もかかるそう。。。
みんな寝る前に準備して朝飲むんだって…。

ひとり分でも1時間はかかるって。

朝熱いミルクと混ぜるから冷めるのは問題ない。
でも私はブラックコーヒーが飲みたいのよ。
温めなおす術はありません(鍋、電子レンジ等々)。
それに温めなおすと味がおちるんだそうです。

ところが、ショボ会社のフィルターのつくりが悪いのか
私の分量が悪いのか
私は30分くらいで完了笑↓


このアンブレラに果たして意味があるのかわからん。


フィルターを持ち上げるとコーヒーが!

チコリーは入っていないものの独特の香りがあります。
でもやっぱりきちんと淹れたコーヒーはおいしい。

平日は時間ないけど、週末の贅沢な楽しみになりそうです。
実家でも土日は父がコーヒーを淹れてくれるので
ちょっとは家にいる気分になれるかな。


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そういえばこのフィルターを買うときに(例によってKannnanだけど)
何度も何度も別々の店員がタミル語でばーーーーーーーーーっと使い方を説明してきて、
よくわかんないけどお茶を淹れるのにも使えるということと
どこにコーヒーを入れるかということを言ってるらしいことがわかったので

わかってます

とタミル語で言ったところ

タミル語わかるのね!

と感動された。ウケる。




2012年1月16日月曜日

பொங்கல் நல்வாழ்த்துக்கள் ポンガル?

 HAPPY PONGAL 

こんばんワニ。

昨日今日とひたすら食べて移動だった気がする。

タミルナドゥでは一番盛大に祝われる Pongal (ポンガル)のお祭り。
大学も4日間のお休みです。


これに合わせて「時間あるときにね」と言い続けてきた友人宅訪問を決行することに。

ひとりだけ訪ねるつもりだったのに「私の家はそこからバスで45分でついちゃうから」と他のふたりの家にも行くことに。45分って、けっこうな距離だと思うんだけど…?

結局、日に数本しかないバスとの兼ね合いがつかず、二人の家しか行けなかった…。

クラスメイトの各家庭、最低でも一度は行かなくちゃなと思っているのですが今回行けなかった子のところはまた別日に計画しなくては(同エリアは制覇したと思ったのにな笑)。

こんなこと書くのもあれですが、あまり裕福とはいえない家の出身のクラスメイトたちですが、心からのおもてなしを受けて、おいしい家庭料理をご馳走になり、笑顔がステキな家族に紹介され、ホントこういうタミルのホスピタリティってすばらしいなぁと思いました。

ただいつもクラスの中で話すよりリラックスしているせいか家庭の難しい事情なども話してくれて、やっぱり大変なんだなぁ、それにも関わらず勉強がんばってるんだなぁ、と今さらながら思った。

奨学金でぬくぬくと生活している自分、彼女たちを見習わなくちゃ。

オンナノコ3人でバイクに乗って畑の真ん中を猛スピードで(時間がないから)駆け抜けてたときは「マジ、滑り落ちる…泣」と思ったけどね。


そんなこんなでなんとかふたりの家を訪問し、
そのあとは例によってNilakottaiVeelinayakenpattiへ。

ホストファザー(糖尿もち)が寝込んでいたのでお祝いムードじゃないなと思ったのだけど、
気分がよくなったのかおしゃべり開始。

みんなでジョークにガハガハ笑い、
おいしいご飯をたくさん食べ、
おきまりのティー・コーヒーを飲んで、
お腹も心も満たされて就寝。


朝は日が昇る前から爆音で音楽が流れる←村では結婚式も葬式もなぜか爆音で音楽を流すんですよね…。

それに負けじと2度寝するも、6時半に起こされてNGOのトレーニングセンターでの「ポンガル」作りを見にいく。

ポンガルっちゃなんね。

ポンガルとは~ うーん… バターライスをおかゆにした感じ?笑

ポンガルにはsavoryとsweetがあり、前者はホントバターライス粥って感じ。
ポンガルのお祭りで作るのは後者、甘くお米を煮たもの。

ポンガルはタミルの収穫祭
この時期に収穫されるものには米とさとうきびがあります。

そんなわけでポンガルで米を消費し、
さとうきびにかじりつく
というのがポンガルの伝統的なお祝い。

このお祭りがポンガルだからお祝いに作るこの料理の名前もポンガル
なのか
この料理がポンガルだからこのお祭りの名前もポンガル
なのかは不明。

収穫をお祝いすると同時に太陽の神様Suryaに感謝をするので
太陽が昇るときにポンガルを作る…とネットで読んだのですが、

ホストマザーいわく
いちばんいいのは午前11時から正午の間
だそうです。太陽が一番高く昇るから?なのかな。

NGOでアサイチポンガル作りを見て、ポンガル食べて帰ってきたら、
ホストファミリーのとこはまだ作り始めてもいない。

では11時まで待って、ポンガル、作ってみますか。


作る場所の設定。
太陽の神様に見えるように?屋外がのぞましいよう。
伝統的には陶器の壺状ポットで作るようですが、最近はフツーのポットでもつくるみたい。
ポットの下にナゾのシンボルも書いて準備は万端。


牛乳を火にかける間、ココナッツヤシから作る砂糖Jaggeryを準備。
Jaggeryはでっかい塊で売っているので、細かく粉砕。


牛乳が沸騰して泡がぶくぶくーっとポットの上にふくらんできたら
ポンガルポンガル」と唱えて(?)、米とgreen dhal(レンズ豆?)を投入。


かき回して、jaggeryとghee(ギー:インドバターみたいな)を投入


最期に油て軽く炒めたレーズンとつぶしたカルダモンを投入してできあがり。


調理が終わったら神様にポンガルをささげる準備。
描かれているのは太陽と月の絵の入った山車。


なんだか準備はやることたくさんあって大変そうな感じ。


ランプに火を灯し、ココナッツをかちわり、バナナに線香をつきさし…


母から娘へ…。


このあとまたポンガル2皿は食べたよー

甘いポンガルはこのお祭りだけではなくてしょっちゅう寮でもでるのだけど
(この間は胃酸みたいな味がした。)
甘いポンガルは1年分食べたような気がする。

ポンガルでお腹いっぱいのところに
また別宅でランチを食べる。

あぁ、おなかいっぱい。


また気が向いたらこの週末について書きます…



2012年1月13日金曜日

No bus, yes class ギャング抗争?

こんばんワニ。


サンフランシスコで暮らしていたときにLAの地震(だったかな)を心配して家族が電話をかけてきたり(遠いよ!)


先日タミルナドゥの海岸沿いを襲ったサイクロンを心配して家族が電話をかけてきたり(遠いよ!)


したのですが、昨日は電話がなかったーーーーー!


まぁ、当たりまえかぁ。。。




一昨日、このあたりではかなり大きな事件が起きました。


新聞「ヒンドゥ」より:


2012年1月11日


ダリットグループDevendra Kula Velalarのリーダー、C・パスパティ・パンディアンがディンディグルから6キロの自宅で火曜日の夜惨殺された。


ギャングがパンディアンの自宅に襲来し、彼はその場で息を引き取った。


(逃走に使われたと見られるチャリンコは付近で発見された)


って、書くとダリット(不可触民・アンタッチャブル)コミュニティに貢献した人が殺されたのね…なんて残酷な。って気がしないでもないんだけど。


これがそのリーダーです。


あんたもギャングかい


つまるところ、ギャングの抗争だったわけね。この人も他の殺人事件の容疑者だったくらいなのでいろいろいかがわしいことをしていたと思う。


(インドのメディアのhelpfulでないところは、記事に背景や過去の話をあまり書かないこと。場所の説明もあまりなくて、これどこの州だよ!とか思うこともよくある。なのでこの人がどんな人なのかイマイチわからない)


で、何が大変だったかと言うと、


ブチ切れたパンディアンの子分(手下?なんていうの?)たちがディンディグル周辺の、なーんも関係ない店を襲ったり(私のKannanまで!!!)、バスに投石したりと、火曜の夜から大騒ぎ。


バスの運転手がケガをしたこともあり、昨日はこのへんの公共バスサービスがストップ


朝「ストライキだよ」と聞いたのでなんか労働組合関係のゴタゴタなのかと思ったけど、クラスメートから「Rowdy(悪いヤツ)が殺されたのよ」とSMSが来たので、あー、朝刊のやつね!と判明。


実家?のある村まで移動するのに警察がつきそったのですが、結局子分たちが道をそれて、ゆく先々で乱暴を働いたそうです。


うちの大学のすぐそばChinnalapatti周辺でも道を通る人にギャングが投石したとかって読みました。


バスが運行していないので、大学の外から通ってる生徒は大学まで来られず。お父さんがスクーターで送ってきてる子はひとりだけ見たけど、それも危険だったかもしれない。


クラスの3分の1くらい欠席なので、昨日はクラスなしになるかなぁなんて考えたのだけど、一応ひとクラスだけありました。2時間目は教授が現れず(言い訳は「クラス午後かと思った」だって)、3時間目は講師が授業をせず(たぶん人数が少ないから)午後は外部講師を招いてセミナーでした。セミナーもぜんっぜん生徒がいないから、講師に申し訳なかったと思うけどね。


今週末は祝日があるので、このゴタゴタの影響が出ると困るなぁと思った…のですが、今日はみんなフツーに通ってきてたので、大丈夫かな。






写真撮ってないのでまたKerala行ったときのやつ。線路のすぐそばに民家。