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2013年2月26日火曜日

What equality? ティーカップ

こんにちワン。


Ootyにて

この間の「国際」会議の話。

もうなんだか記憶がうすれかけています。それだけインパクトがなかったということなのでしょう。


だけどなんかしっくりこないっていうか、許せないなと思ったことがあったので書いておきます。

前回もうだうだ書きましたが、この会議では持続可能な開発というのがテーマで、あるワークショップでは自分の住んでいる場所や自分の所属している団体は「平等」「資源利用」にどのようにとりくんでいるか、という話になりました。この2つの組み合わせで

  1. 平等や公平な社会を目指し、そのために資源利用もおさえている
  2. 平等や公平な社会を目指しているけれど、そのために資源利用が増えている
  3. 資源利用はおさえているけれど、そのために不平等や不公平な社会になっている
  4. 資源利用をおさえているし、不平等や不公平な社会になっている

のどれでしょう?というもの。インドではどうか、タミルナドゥではどうか、自分の団体ではどうか、自分の住んでいる地域ではどうか、と考えて話し合います。

このあとの意見を述べるところがなんかグダグダになってしまったので結局なんだったんだろうと思っているのですが、つまるところ、みんな1に持っていきましょうねということだったんでしょう。

だから資源利用も公平に行わなきゃいけないってことですよね。大規模なインフラ整備なんかやっても、受益者がひと握りの人たちだったら意味がないし、開発事業も社会的に抑圧されている人たちひとりひとりのことを考えてやっていかなくちゃいけない。

なんていうか、普通に考えたら倫理的に正しいことなんだけど、まぁ実際はそうではないですよね。



と、いうワークショップの話はけっこうどうでもいいのですが。


だから私の中では、「持続可能な開発」「平等」をどっちも念頭にいれた、そんな会議だと思っていたわけです。


だけどふたを開けてみればACのガツンときいた部屋でミネラルウォーターを飲みつつ、快適な時間が流れていく。たとえば不公平な開発事業のせいで環境汚染に悩まされている農村部の人たちのことをこの部屋の中で考えたり、話し合うこと自体、おかしくないですか?

よく、汗だらだらの授業中に教授が「国の政策はみんなデリーやムンバイのACの部屋の中で作られるんだ。これで農村部の実態が組み込まれているわけがない」とかって言うんですが、これと同じですよね。

かと言って、じゃぁ村に行って差別や環境汚染に悩まされている人たちを呼んで円座になって国際会議しましょうなんてのは現実的に無理なことだとはわかっているのだけど(農家の人はそんなヒマないと思う)。

でも「この会議では環境に配慮した運営を目指しています。会議の終わりにWater Footprint(どれだけ水を使ったか。環境への影響の指標となるEcological Footprintのようなもの)を発表しますからね」とか言われると、カチンとくる。


それと、ティーの時間。

「国際」会議とはいえホストがインドの人なので、ティータイムはインドばりにありました。次に発表する人がひかえていても、ティーの時間がおしていれば発表者を次に回してティータイムを強行します。「皆さん何の時間だかわかっているようですね。ティーの時間にしましょう!15分後に席に戻ってください…」まぁありえない話だけれど、インドだから仕方ない。←というかこういうのに慣れてしまった自分がいる。

この会議と並行して同じカレッジでSHGがやってきて自分たちの仕入れた製品や自分たちで作ったものを売るCollege Bazaarというのをやってたんですね。


オンナノコはアクセサリーに群がる

そこで売られている製品なのか、ジンジャーコーヒー(?)とかヘルシーそうな雑穀系のクッキーなんかがおやつに出たりして、「おぉ」と思ったのだけど(もちろんクラスメイトには大不評)そのうち変なことに気がついた。

テーブルには、ティーカップセットとティーバッグがいくつもおいてある。隣にはホットミルクの入ったポット。好きなティーバッグを選んでミルクで抽出して飲んでねということのよう。だけどカップの数が明らかに参加者数より少ない。

「私たちのじゃないと思う」とK。

クッキーの並べられたところをはさんでテーブルの反対側を見ると、紙カップを持った学生たちが別のラインを作っている。

つまるところ、このティーカップセットは「お客様用」だったわけ。

この「国際」会議にはイギリス、ベルギーからConvergence関係者と思われる人が多々参加していて(つっても20人くらい?)それとうちのGandhian教授が連れてきたイタリア人も2名。この会議を「国際」会議と銘打つための大事なお客様、ってわけ。

これに加わるのがインド各地からのゲストスピーカーたち。国の政策に関わっているような人もいたので("you know,..."がやたら多いスピーチだったのでイライラしたけど)、彼らが特別扱いされるのは仕方ないと思う。

私は「なるほどね~」と思って普通にクラスメイトと並んでいたのですが、私を見るなりクッキーをサービングしていた女性たちが「何が食べたいの」「こっちに来てカップをとって」と言ってくるわけですよ。私は特使でも教授でもVIPでもないんですが。

結局、クラスメイトたちとは違った目で見られるしかない自分に気がついてしまったんですね。なるべくクラスメイトたちと行動するようにしているし、村で2週間一緒に滞在したし、マージンだって文句言わないでやるようになったけれど、やっぱり、特別扱いされてしまう自分。他の子たちの後ろに立っていても、学科長が誰かを生徒に紹介したいときは前に出てきてあいさつをしなければいけない自分(「彼女は日本からの留学生でうんぬんかんぬん~」と毎回言われる)。

というのは個人的にイラっとしたことなのだけど。

会場を見ればお客様席(テーブルつき)と椅子席(ミネラルウォーターなし)が分かれているし、お客様専用カップはあるし、もちろんそういう人たちから食事の会場に通されるし。

平等?何のことよ。

と、思うのです。

ちなみに私たちは一応主賓(スピーチをしたうちの大学のVice Chancellor)と一緒に来ているからなのかお客様席に座らせてもらっていたのですが、教授とか研究者なんだろうなと思う人がうしろーの方で、ぎゅうぎゅうの椅子席に座っているのを見ると、なんだか申し訳ない気がしました。

でも主催者、こんなことも見えないわけ?と思う。ACの部屋で干ばつに悩まされるタミルナドゥ各地の農民の人たちのことを考えるのは難しいかもしれない。でも同じ部屋で、会場で、ラインを引いたような「違い」を作っておいて、何がEqualityだ、と私は思うのです。




2013年2月24日日曜日

集合した Nellai Halwa

こんばんワニ。


昨夜、TirunelveliのConferenceから帰ってきました。22時ころに帰れると思ったのに、電車がDindigulについたのが22時50分、夜ご飯を買って寮に戻ったのは0時すぎでした。疲れたー。


出発からトラブルがあったといえばあったよね…。水曜日、出発時間が夕方から昼すぎに変わったのが全員に伝わってなかったらしくて。今私たちはたいてい平日の午前中しか授業がないので、授業のあとに荷物をとりに行こうと考えてた自宅から通ってる子の中には、朝あわてて荷物をとりに帰るって人もいたみたいだし。当日になって行かないとか言い出す子もいたりとか(結局来たけど)。電車が来るギリッギリの時間まで来ない子もいたねぇ。まぁこの子はキャンパス外に行くとき(VPPとか)には必ず遅れてくるからいつものことなんだけど。。。でもたまたま電車が遅れたから乗れたけど、そうじゃなかったら取り残されてたよ。乗ったのは事前予約ナシ、席指定ナシの、いわゆるPassenger trainというものです。全員座れたけどね。

まぁなんとかTirunelveliに到着したら、迎えに来ていたのは企画団体SCADが運営する高校のバス。。。大学院生が高校のバスに乗り込んでいるとさすがに恥ずかしいものがあります。それで、駅から近いのかと思ったら1時間半ガタコト揺られ続ける。遠い。。。

到着したのはSCAD College of Engineerig and Technology。おぉ、会場のカレッジキャンパス内に泊まれるのか~と思ったら、実はこれは会場(SCAD Francis Xavier Engineering College)とは別のカレッジだったんですねぇ。いくつエンジニアカレッジ運営してるんだって感じ。


宿泊先から会場まで25キロ。。。会場は駅に近い怒


泊まったのは寮ではなくておそらくゲストハウスのようなところなのだけど、普段使わないせいか水をくみあげてなかったらしく、夜おそーくまでおトイレも使えず。窓に網戸がはってあるのにデッカい蚊がぷ~んと飛んでるし。

ご飯は寮生が食べるところ(いわゆるmess foodですな)で食べたのですが、ここの生徒があまりいない時間に…と言って夜ご飯はめっちゃ遅く、朝ごはんはめっちゃ早く食べました。男の子の食堂だったようで、クラスメイトのオンナノコたちはじろじろ見られて落ち着かなかったみたい。そうそう、ここはGandhian思想にのっとったどうのこうのなんてのはもちろんないわけで、寮のご飯といえどNon-vegアイテムがメニューにありました。夜ご飯には魚のフライとゆで卵がついていたようです。育ち盛りの男の子には必要かもね。。。(うちの大学のオトコノコたちはどうなんだって感じだけど)私はVegだけいただきました。アイスクリームもついてきて、うれしかったけど。


Conferenceの入り口

で、肝心のConferenceは…なんかイマイチだったかな。

2015年までに達成しようというミレニアム開発目標(Millennium Development Goals: MDGs)ってありますよね。その中のひとつに環境の持続可能性確保(Ensuring environmental sustainability)というのがあるのですが、それと並行して持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)というのが去年の国際会議Rio+20で提唱されました。

そのMDGsとSDGsを例の"Convergence"の枠組みでどうやってやるか、という話がこのConferenceのメインだったようですが、SDGsにしても、このConferenceにしても、2015年を間近にして今さら…と思ってしまいます。もちろん大事なことなのですが(こういった話をするのに遅いということは決してないとは思うけれど)、今この時期にインドでこのConferenceをやる意義がイマイチ伝わってこなかった。

インドの学生にもわかりやすくするためか、イギリスからのお客様がものすごくシンプルに物事を説明している気がして、研究者とかにはイマイチな内容だったのではないだろうかとも思います。

んで。このConferenceの開会式。


? ? ?

うちのVC(Vice Chancellor)が主賓だったんですよ。

いつもVCがうちの大学でしゃべるときはタミル語なので、英語話せるのかと思ってたけど、流暢な英語だった。当たり前か。

でも話の内容がさっぱりわからんのですよ。言ってることはわかるけど、それと会議の内容とどうからんでくるのかわからなかった。気候変動等でRajasthanなど砂漠化がすすみ、このままでは首都デリーも砂漠化の危機にさらされるらしいですよ。あと、これも環境の変化のせいで、タミルナドゥのあちこちの川の流れが変わっているという話を延々としていました。海外から来てる人(私も含め)にはどこそこの川と言われても地理感ないのでわからないですよ。あとでマニプーリ妹にそれ(川関係…)がVCの専門分野だったことを聞いたので、なんでそんなに川トークをしたかったのかはわかったけど、結局何が言いたいの?というのがわからなかった。

それと、配られた資料を見てたらVCの肩書きが「Professor」で「Dr」ではなかった。博士号持ってないのかな。

写真で一番左端に座っているのが現在の学科長です。学科長が来るのはきいてなかったので朝ビックリした。一生懸命に聞いてるように見えるけど、たぶん彼も「???」と思っていたはず。


そのあと、メインConferenceの最初のセッションで話したのがうちの大学のGandhian思想の教授だったんだけど、授業のときと同じように支離滅裂なスピーチで、VCに続きうちの大学の代表がこの人じゃ、大学のイメージが損なわれるのでは…と本気で思いました。

SCADの代表がうちで博士号とった人だから大学の人を呼ばざるを得なかった、と思ってあげたい。

まぁ、そのあと、私が興味あるrain water harvesting(雨水をためて家庭や学校、企業で使えるようにする仕組み)をわかりやすく説明してくれた人の話なんかはおもしろかったんだけど、他には特筆するようなことはないので割愛します。2日間丸々いたのになぁ。


がんばれ子どもたち

1日目のプログラムの終わりに文化プログラムがありました。SCADの運営する学校の子どもたち。

そういえば会議中、高校生くらいのオトコノコで立派に意見を述べている子がいたなぁ。いっつもシャイなGandhigramのオトコノコばかり見ているのでこういう子を見るとホントにびっくりする。(インド人はUNとか国際会議の場で黙らないとジョークで言うけれど、インドの人がみんなそうというわけではないですよ。)


木の人。

たぶんこのダンスにはストーリーがあったんだと思う。前でガサガサやってる木?が切られたり、川が汚染されたり、アルコールを飲んだりというような「よくないこと」がいくつもダンスの中に織り込まれていました。にしても、木のオンナノコには心から拍手を送りたいよ。


会場にて。髪のびたべ。

1日目が終わったあと、勝手に写真撮影。


仲良し

1年半ずっとつるんできたメンバー。今Kだけ選択科目が別なので、さみしい。

この写真を撮ったあと、夜ご飯はこの会場で食べました(ランチもここだったけど)。ケータリングがとてもよかった。うちの大学でもイベントとかによくケータリングが来るけど、あんまりおいしいなって思ったことないんだよね。Dindigulはビリヤニが有名なのでしょっちゅう出るけど、おいしくない。この日はNellai(Tirunelveliの通称)の特別料理らしいものが出ました。私の大好きなIdiyapam(ビーフンみたいな麺がIdlyのような形になっているもので、ココナッツミルクなどと一緒に食べます)に白いスープ状のソース?がかかっているもの。ニンジンが入って、なんかクリームシチューのようなのだけど、これは味気なかった。


宿泊先に戻ってKと話す。仲良しの3人はみーんなelope(駆け落ち)するかもとのこと。そうですか。。。話を聞いてみると、3人ともどうやらカーストが別の人とお付き合いをしているようです。Sの場合は実はクラスメイトのオトコノコと仲良くやっているのですが、彼とはやっぱりカーストが違うのでムリだと思っているらしい。友人のこともあるので私はフクザツな気持ちでした。

Kは私が来たばかりのときに「私のこと忘れちゃう?」と聞いてきた例の子ですが、最近よく「数ヵ月後」「卒業後」のことを話しているとこの「忘れちゃう?」が深い意味合いを持ってきたなと思います。Kと一緒にやらかしたたっくさんのことは一生忘れないけれど、疎遠になってしまう気がして、それはいやだなぁと心から思うのです。


Santhi Sweets

2日目の閉会式の前、ティータイムに「音を立てないように」との付き添い教授(写真左端に移りこんでいるイカつい人)の指令を受け、会場を抜け出し駅へ向かいました。

その途中で、出発時から「買いたい食べたいオネガイシマス」と言い続けていたTirunelveli Halwaのお店へ!

ここで書いているように先週も私はTirunelveliに来てたんですけど、その3日後、日曜日のThe HinduSunday Magazineという別紙で驚愕の事実が発覚。このMagazineでは毎週"Food Safari: In Search of..."という記事で、各地の有名な食べものや作り方を紹介しています。で、この間の日曜日の記事で紹介されていたのがNellaiのHalwaだったんです。

Halwaというのはもともと「甘いもの」という意味があるらしくて、いろんな国で食べられていて味も見た目も全然違うものだったりするのね。有名なのはトルコのいわゆるTurkish Delightsとかね。NellaiのHalwaは小麦を水につけて発酵させたものに砂糖とギー(バター)をたっっっっぷり入れて(小麦1に対し砂糖4、ギー3)作るもので、鍋でぐつぐつ煮てどろっとしたジェリー状になるまでかき回し続けるとできるそうです。オレンジのペーストのようなHalwaは超!甘い!です。

はじめて食べたのはMadurai Junctionの向かいのお菓子やさんで、葉っぱにのせられたHalwaは甘すぎてとても食べ切れないと思って、あんまりいいイメージがなかったのだけど。この記事読んでたら、そんな有名なものを食べなかったくやしさと、おいしそうな表現に誘惑されましたね。えーーーーー!知らなかった!行ったばっかなのに!悔しい!ということで、今週行ったら絶対買って帰ってこようと心に誓ったわけですよ。だって、Nellaiに行ったら必ず買って帰らなきゃいけない、というようなものらしいので。

Kいわく、Nellaiに行く人はおみやげに必ずHalwaを買ってくるそうです。おもしろいのが、Halwaにくっついているイメージ。式を挙げて数日の新婚さんは、ダンナがHalwaを奥さんにあげてあま~い関係を作り上げるのだとか。また、浮気をしている男の人は奥さんが怪しまないようにわざとやさしくして、Halwaを買って家に帰るみたいです。ともかく、女性が喜ぶHalwaは男性の武器になるってことですかね。今夜は甘い夜を過ごしたいという男性は、Halwaとジャスミンの花をセットで買っていくようだし。男性諸君、参考に!というわけで、Nellaiに行くと言うと「Halwaをおみやげに買ってきて」と言われるのと同じくらい、「ジャスミンの花も買ってこようか!」というジョークが言われるようです。

さて、写真はNellaiで有名なHalwaやさんのひとつ、Santhi Sweetsです。Nellai出身だと言うと「Iruttukadai HalwaとSanthi Sweetsとどちらがおいしいの?」と自動的に聞かれるくらい、Nellai Halwa界大御所2件のうちのひとつ、みたいです。向かいにもHalwaやさんがあったけど、だーれも並んでない。でもここにはたくさんの人が並んでる。とは言えSanthi Sweetsは登録商標をしていないので似たような名前の場所がたくさんあり、私たちの行ったとこがホンモノか怪しいところですが。500グラム70ルピー、どっしりした袋をたくさんかかえて駅へ向かいました。

イカツイ教授も1キロ買いしてました。奥さんとうまくいってないんでしょうか。


Bye Nellai!

帰りも事前予約ナシPassenger train。始発駅だったにも関わらずものすっごい人の数。私たちが待ってた女性専用車両は20しか席がなくって、座るどころか立つスペースもなし!付き添いE教授に電話すると別車両に席を確保してるのでそちらに来いと言われる。だけどひとつのcompartment(通常8人用)に16人はムリだべ。。。だけどここはインド。無理無謀なことが起こらない日はない(そういえばHyderabadでのテロの件でやたらと領事館からSMSが届いていたので、多少電車に乗るのをひかえようとか考えるべきだったかな)。ひざに乗ったり、荷物専用の棚(寝台列車ならこのスペースもヒトの席になりますが、Passengerでは荷物専用)にも乗る!


荷物になったNとB

私もなんとか座れたけど、立ってるほうがマシかもと思うくらいぎゅうぎゅうだった。お尻も腰も痛くなるし。みんなと違って若くないんだからムチ打ってという感じ苦笑

けど、こんなのひとり旅ではゼッタイしないだろうし、勉強になったしいい経験になった。こういう電車ではところかまわず人が座りねっころがるということもわかった。みんなとこうして電車に乗るのも最後だろうし。←と思うとなんだかしょげる。

なんだかあまりいいイメージがなかったイカツイ教授E。私の修士論文担当とはいえ、クラスも受け持ってもらったことがないし、あまりいい噂を聞かないので、なんとなく距離を置いていた存在。彼もそれなりに学科の生徒と過ごす時間がないことを気にしていたようで、みんなが楽しく過ごせるようにジョークを飛ばし、イジられ生徒はとことんイジり(いいんだろうか、これ)、私にも多々声をかけてくれたので、かなり「ヤなヤツ」イメージは払拭された。

と思ったけど、フレンドリーの度を越えて「メガネで5歳老けて見える」とか言わないでいいですから!余計なお世話だ、こんちくしょー!それと、インターンシップで私をSCADに送り込もうとするのは本当に勘弁してほしい。。。


Nellai Halwa


まぁ、なんとか、寮に帰ってきましたよ。0時過ぎにご飯を食べ、sinfullyに甘いHalwaを食べていいものだろうかと思ったけど、待ち切れずに食べちゃいました。以前に食べたものより断然おいしかったぁ。ちなみにカシューナッツ入りです。


食べすぎ

こんなに甘~いものをおいしいと思うようになるっていうのは、やっぱり味覚が変わってしまったということなのかしらねぇ。

ヤバいヤバい!ダイエット…は明日から!




2012年11月19日月曜日

改名 Yet Another Wedding

こんばんワニ。


この色の組み合わせ、すき。

海外にいると
よく名前を間違われます

「トヨタさん」とか「スズキさん」とかだと
会社と結びつくので覚えてもらえなおかつ発音もきちんとしてもらえる
と思うのですが。

私の名前は
「クラバヤシ ミワさん」

どうしても、苗字がきちんと読んでもらえない
最後まで読んだこと自体を誇りに思ってんじゃねーかと
いうような人さえいる。

でもね。

下の名前はStraightforwardだし
分かりやすいと思ってた。

けれど、
インドに来てから下の名前も間違われるようになった

クラスで毎回みんながクスクス笑っていたのが
私のことを
マイワ」と呼ぶ教授と
ミワミ」と呼ぶ教授。

名前を覚えてくれない教授もたちが悪いけど
間違われるのも気にくわない。

勝手に改名しないでください

両親にもらった大事な名前なのだから。

まぁ、怒りはサイドに置いておいて。

この「ミワミ」と私のことを呼んでいた教授は
ガンディ思想Gandhian)の教授。

この人すごくめんどくさくて
私が海外から来ているからなのか
やたらと怪しげなイベントに招待してくるんですよ。

前もMaduraiでのナントカ会議に来いだの、
最近もKodaikanalでのYouthイベントに来いだの
言ってきて。

(後者は私年齢制限越えてたんだけど苦笑)

誘っていただくのはありがたいのですが
ハッキリ言って自己啓発の類のイベントはまっぴらごめんなんですよ

少し前にキャンパスを歩いていたときに
向かいからこの教授が来て
バイクを止める。

いつもこのパターンで何かに誘われるので
やべぇと思ってしまったのですが、

「今度私の息子が結婚するんだ
結婚式に招待するからぜひ来てほしい」

…うぅむ。。。

11月って期末テストの時期じゃんと思ったんだけど
日曜だし、
わざわざ招待状持ってきてくれると言うので
「行きません」とは言わず。

でもそのあとなーんも音沙汰がなく
常になるべくこの教授は避けるようにしているので
招待状をいただくこともなく、
行かなくていいかもとか思い始めた矢先

奨学金申請の書類でバタバタしていた2週間前。
寮のお金のことで事務所に問い合わせていると
同じ寮のP(Bernalくんの妹)がやってきて
「教授が呼んでる」と言う。

見つかっちまった


この事務所の向かいが

Museum of Constructive Programme of Mahatma Gandhi
という場所なんですね。

そこにいた教授に見つかったというわけ。。。

で、行ってみると
上記Kodaikanalのイベントと、招待状の話で。

Kodaiの話はきっぱり断ったけど
招待状はとりあえずいただくことに。

こちらでは結婚式の招待状は基本手渡しと決まっていて
招待状の封筒には招待客の名前を書いています。

で、すでに私の名前が書いてある封筒があんのかと思いきや

「名前のスペル教えてもらえるかな」
と教授。

やっぱ知らないから余計な「ミ」がついてたんだろうか

「M, I, W, Aですけど」

あぁ、ミワね

そうです、それが私の名前なんですよ
ミワミじゃないですよー


 ■  ■  ■  ■  ■  ■  ■  


と招待されたはいいものの。

うだうだ続いているやら頭痛やらのせいで
これっぽっちも行く気にならない。

今朝、一応早起きしてみたものの
イ、イキタクナイ…」
と切実に思う。

しかし今後またキャンパスで会った際に
何で来なかったのかと聞かれて
具合が悪かったんですと言うのもなんか
ウソくさく聞こえそうなので
ちょっとだけ顔出して帰ろうということにする。

しかし肝心の場所がよくわからないので
(招待状にはChinnalapattiのバス停の近くと書いてあるものの)
Pに一緒に行っていいか聞いてみる。

「8時15分か30分くらいに出発するから
一緒に行こう」

いやぁ、ありがたい。

で、結局出発は9時笑
(ちなみに私は9時までぶっ倒れてたのでこれもありがたかった)

Autoを呼んでChinnalapattiへ。
ホント、バス停の目の前だった。

こちらの結婚式は
新郎新婦へのギフトか
小額のお金を渡すという習慣がありますが
なーんにも準備していなかった私は
誰かのお金封筒に一緒に入れさせてもらおうと思っていました。

(この封筒っていうのも
どこでみんな買ってくるのかわかんないけど
小さい茶封筒みたいなものなんですよね)

という旨をPと彼女のルームメイトに伝えると
あなたはまだ学生だから気にしなくていいわよ
(Pとルームメイトのひとりは博士号過程=scholarで「学生」ではない
もうひとりは音楽の先生

…あ、そうですか。

まぁ、新郎新婦個人的に知ってるわけじゃないし。
まぁいっか。

いやはや。
会場についてみたら。

Chinnalapattiでやるなんて規模が小さいな!
とか思ってしまっていたのだけど
実はでっかーい会場
800人ほどのゲストが所狭しと座っている。

結婚式の式自体は終わっていて、
ゲストが列に並び
新郎新婦にギフトを渡して写真を撮るのを待っている。

私たちもいったん会場に座ったのだけど
「朝ごはん食べてください。なくなっちゃうから」
と言われ階下の食堂へ。。。

なんだかうちの大学をそのままここに持ってきたように
どっちを向いても大学関係者。

大好きな教授も大嫌いな教授も
みんな座ってむしゃむしゃ食べている。

カウンセリングの講師はなぜか
Tシャツにジーンズ。

以前からこの人は授業でもジーンズで
何考えてんだと思っていたけど
結婚式にTシャツって。。。

あと、ジーンズ生地のシャツにジーンズはいてたとき
あれも許せなかったわぁ。

なんだか知らない人も
私のことを知っているかのように声をかけてくるので
ホントに私この人知ってるのー?
それとも熱で忘れてるんだろうかと思った。

で、まぁ一通りご飯をいただき
再度会場へ。

やたら海外からのお客様もいらっしゃる。
コネが広いのかしらね、この教授。

列がやっと短くなってきたので並ぶ。

写真を撮る。

かわいらしい花嫁さんにおめでとうございますと伝えると
花婿(息子)の隣に立っていた教授が
彼女は日本人なんだ」と言っている。

いや、それ必要なコメントなわけ?

なぜかくりかえし新郎新婦に伝えている。

息子さんにもおめでとうございますと伝え
教授にもおめでとうございますと言って
とっとと帰ろうと思っていると

握手のために手を差し出した教授

「来てくれてありがとう、ミキ

だ、誰よ


おみや

帰りがけ、会場の入り口で受付の人がバッグを渡している。

こちらの結婚式でお持ち帰りのおみやげ(?)
というのは見たことがなかったので
へぇ、こんなのもあるのねと思う。

でもよく見てみると
新郎新婦の名前がばっちり書かれ
結婚式の日取りや教授の名前まで記載があるという。

後日ものすごく使いづらいバッグであります。

余談だけど
息子さんはガンディ思想どころか
シンガポールでエンジニアの仕事をしているらしいです。


中身

で、何が入っていたかというと。

ココナッツ笑

四角いパックは食後にむしゃむしゃするミントのようなもので
ビンロウBetel nut)です。





2012年10月2日火曜日

Mysore-Bangalore (2) マジメVisits

ナマスカーラ。


前回に引き続きカルナータカネタです。


  

の、前に。

去年のポストからもう1年なのかぁと思っちゃうね。今日はGandhiの誕生日Gandhi Jayanthiです。

去年は楽チン作業だったので、日焼け止めもろくに塗らず参戦したら…

めっちゃくちゃ大変だった苦笑

前回はオール日陰作業だったのに今年は今日に限ってギラギラ輝いている太陽さんのもと、草取り。。。しかも私の寮の前。でもがんばってやった。(二人ばっかりなんもしないで突っ立ってるヤツらがいたけどね!)

去年と同じようにティーとおやつが出て終了。疲れた。。。



  



この間きちんと書いていなかったので補足説明します。

なんでカルナータカに行ってたかというと、うーん、ぶっちゃけ、新学科長の思いつきなんだと思う。いっこ上の学年は行かなかったって言ってたし。

なんかある日とっつぜん学科長が「9月にバンガロールに行こうな」みたいに話してきて。えぇって感じだった。泊まるとことか、費用とかどーすんのみたいな。私のクラスメートたちはあまり裕福とはいえないおうちから来ている子がたくさんいるから。

まぁ、費用に関しては学科長のコネでタダで現地手配してもらえるとこはとことんタダでガメつくやってもらったので、ご飯とお買い物と、そんな程度のお金で済んだんだけどね。

とか思いきやタダって言われてたものにお金を払わなくちゃいけなかったりとかいろいろ問題があったのよね。まぁそれは気が向いたら後日書きます。

んで、何をしに行ったかと言うと。Industrial visitとかField visitとか名称がよく変わったんだけど、つまるところカルナータカ州で農業や農村開発に関わっている団体を訪れようって目的があったんだと思う。(いっぺん訪問先で講師に訪問の目的は何ですかと聞かれて、なぜか私が答えるように言われたので超テキトーな返答をせざるを得なかった。)

まぁそれに観光もくっつけて(つか半分は観光…)、6泊7日(うち車内泊2)の行程で行ってきました。



  


まぁ今日は観光じゃなくてマジメ部分な箇所を説明します。


9月24日(月)夜Dindigulの駅から出発。


9月25日(火)朝Mysoreに到着。


JSS Krishi VIgyan Kendra。この団体KVKは実はうちの大学の敷地内にもあります。うちの学科長はKVKとうちの学科と両方面倒見てるのよね。

KVKは農業技術の普及や研究、農家のサポートを行っています。ここではマイソールの有名なシルクサリーの原料の絹糸生産のための養蚕活動もやってました。


ミミズ堆肥

そろそろみわちゃんって堆肥の話ばっかりねと言われそうですが 。


苗を育てて農家に販売

まぁ、やってることはおもしろいんだけど、私にとってはとくに新しい発見はなかったかな。。。もっと超最新農業技術とかやってんのかと思った。


午後は観光。


9月26日(水)終日観光。夕方バンガロールに電車移動。隣に座ったイケメン(バンガロールに向かってるんだったらIT関係に従事しているやり手に違いないと期待しつつ)に話しかけるも話が続かずザンネン。


9月27日(木)


National Dairy Research Institute。インド国内特有の牛さんや乳製品、乳製品マネジメントなんかの研究教育普及を行っている団体。インドはWhite Revolutionと言われる革命的な牛乳生産アップを達成した時期があり(それに関わった有名なオッサンが最近亡くなった)現在も世界有数(1番だったかな)の牛乳生産国です。ヴェジタリアンの人も牛乳は飲むしね。需要は高い。

ここでどんなことをやってるのかいろいろ聞いたんだけど、私たちに牛乳のバクテリアの話をしてもしょうがないと思ったのか簡単な説明オンリーでした。


牛小屋
チーズ!常温保存OKだそう

ミルクパーラー

ここで生産しているものは研究用なので一般には販売していない。でも舌の肥えた地元の人たちがこの小さなお店に買いに来るんだそうな。私は滞在中ヨーグルトを2回購入。うまかったー


午後はまた観光。


9月28日(金)


Indian Institute of Plantation Management。以前にBさんにIndian Institute of Forestry Managementという教育機関を紹介してもらったのでそれとごっちゃになったのですが、担当のスタッフに「なんか関わりがあるんですかね」と聞いたら半ばムスっとした感じで「全然関係ない」と言われたのでライバル校なのかもね。


太陽光をふんだんにとりいれた建物

マイクロファイナンスの話をしてくれた教授の目がキラッキラ輝いて、超イケメンだったのよね~。話も時節にかなってすっごくおもしろかったし、うちの大学に来てくれないかなぁって思っちゃったよね~(絶対無理)。

ここでも、林業やアグロビジネスに特化したシラバスを提供している彼らが私たちに細かく林業の話をしても意味がないと見なされたせいか、ディプロマコースの話を詳しくきいたくらいで、あまりインプットはなかった。

ここの大学の食事はとてもおいしかったですケド…(比較対象はもちろんうちの大学。)


Indo-American Hybrid Seeds (India) Private Limited。ハイブリッドの種を作ってる会社。


いかにこの会社の研究開発がインド農家を助けてきたかと壮大な内容でうんぬんかんぬんと説明されたのだけど、帰り際になって「ハイブリッド種は種ができないから(人口受粉しない限り)毎年うちから買わなくちゃいけないんだよね」とPRのオッサンが認めちゃったもんだから、なんだかなぁと思って退散。

紫のサルビアとかはビックリしたけど、なんてことない訪問でした。


お花


9月29日(土)終日買い物。夜Dindigulに向けて出発。


9月30日(日)朝Dindigul到着解散。バス停にとっとと歩き出すクラスメイトを放っておいてとっととAutoで帰る。




  



さて。このへんで述べたように昨日10月1日から自炊を開始しました。

とは言え調理用のKerosene stoveを昨日買ったばかり、食料調味料ゼロの状態なので昨日はストーブの使い方を教えてもらいつつオートミールをあっためたのみ。

てなことで久しぶりにKannanへいってきます。(おぉ、今見たらウェブサイトがグレードアップしてる)




2012年8月10日金曜日

Gandhi Memorial Museum ガンディの布切れ

17世紀?の建物

こんばんワニ。

昨日テストが終わったあと夕方に
州政府が「明日は祝日ね」と決めたので
今日はお休み。

なんだそりゃ笑

Krishna Jayanthiというお祭りの日なのですが
昨日まで休みにするかどうか決めてなかったって、テキトーな!


まぁ、定期テストCFAも終わったことだし
また友人Vと彼のNGOのプロジェクトについて話したかったので
マドゥライに行ってきました。


で、話もそうなんだけど
以前から行きたかったのに
いっつも休館日だったGandhi Memorial Museumへ行くことにしました。

うちの大学に通ってる人は
いっぺん行かなくちゃね、と
自分で勝手に思ってたし。


不意討ち祝日だったからか、
今日はやってた笑


Gandhian思想をひろめるためかはわからないけど
入館料無料と良心的

写真を撮りたい場合は50ルピー。

眠いので今日は写真のみ~。



独立までの抗争

展示の最初は、イギリス統治時代からの
インドでの独立に向けた活動の紹介。
手書きのディスプレイが味があります

ここでくどくど長くインド独立運動の話してもしょうがないので割愛。

セポイ」とか懐かしい単語が出てきたよ。



独立活動家たちが提唱した旗からインド国旗への変遷。


見ざる聞かざる言わざる


は、インドにもある。


最期に着ていた

これがこのミュージアムの一番有名な展示物…だと思う

これはガンディが暗殺されたとき身につけていた布です。

ご存知の通りガンディは洋服をやめて
国内産の手織りの服を着ようとインドの人びとに呼びかけていました。

貧しい人をみて「自分が贅沢な格好をしているわけにはいかない
と、それ以降は布切れをまとうのみ。

この決断をしたのがマドゥライだったそうです。

そのおかげで(?)他の有名ミュージアムをさしおいて
ここにこの布が置いてあるのかもね。

ガラスケースの中はきちんと湿度など保っているのかもしれないけど
展示室はこれまた手でペンキ塗りましたみたいな真っ黒な部屋
フシギ空間だった。



トレードマーク

めがね~


つむぎ糸

ガンディがつむいだとされる糸。


マジメに見ているふり

つくづく、父にそっくりだ


サンダル

刑務所時代にはいてたサンダル(たぶん)


ショール

あったかそう。


レプリカ

ガンディのおうちのレプリカ。中には入れない



ガンディのお墓、ではなくて
彼の灰が保管されている場所。

インド各地に灰はおさめられているようです。

どこにおさめるか決めたとき、
もめただろうね


ヒロシマナガサキ

ミュージアムの建物出口付近で
ちょうど広島・長崎原爆の展示をやってました。
8月だからやってたんだろうね。

ガンディも核兵器には反対してて
イギリスに対して「理由があろうとも日本に対し核兵器を使うべきではない」と
手紙を出していたそうです。

(まぁ、もともとガンディの話を聞くようなイギリス軍であれば
ガンディも苦労はしなかったわけで。)

展示と言っても展示物があるわけではなくて
写真紹介でした。

でもこんな展示をしてくれるなんてうれしいなぁ
思ったよ。