2013年2月26日火曜日

What equality? ティーカップ

こんにちワン。


Ootyにて

この間の「国際」会議の話。

もうなんだか記憶がうすれかけています。それだけインパクトがなかったということなのでしょう。


だけどなんかしっくりこないっていうか、許せないなと思ったことがあったので書いておきます。

前回もうだうだ書きましたが、この会議では持続可能な開発というのがテーマで、あるワークショップでは自分の住んでいる場所や自分の所属している団体は「平等」「資源利用」にどのようにとりくんでいるか、という話になりました。この2つの組み合わせで

  1. 平等や公平な社会を目指し、そのために資源利用もおさえている
  2. 平等や公平な社会を目指しているけれど、そのために資源利用が増えている
  3. 資源利用はおさえているけれど、そのために不平等や不公平な社会になっている
  4. 資源利用をおさえているし、不平等や不公平な社会になっている

のどれでしょう?というもの。インドではどうか、タミルナドゥではどうか、自分の団体ではどうか、自分の住んでいる地域ではどうか、と考えて話し合います。

このあとの意見を述べるところがなんかグダグダになってしまったので結局なんだったんだろうと思っているのですが、つまるところ、みんな1に持っていきましょうねということだったんでしょう。

だから資源利用も公平に行わなきゃいけないってことですよね。大規模なインフラ整備なんかやっても、受益者がひと握りの人たちだったら意味がないし、開発事業も社会的に抑圧されている人たちひとりひとりのことを考えてやっていかなくちゃいけない。

なんていうか、普通に考えたら倫理的に正しいことなんだけど、まぁ実際はそうではないですよね。



と、いうワークショップの話はけっこうどうでもいいのですが。


だから私の中では、「持続可能な開発」「平等」をどっちも念頭にいれた、そんな会議だと思っていたわけです。


だけどふたを開けてみればACのガツンときいた部屋でミネラルウォーターを飲みつつ、快適な時間が流れていく。たとえば不公平な開発事業のせいで環境汚染に悩まされている農村部の人たちのことをこの部屋の中で考えたり、話し合うこと自体、おかしくないですか?

よく、汗だらだらの授業中に教授が「国の政策はみんなデリーやムンバイのACの部屋の中で作られるんだ。これで農村部の実態が組み込まれているわけがない」とかって言うんですが、これと同じですよね。

かと言って、じゃぁ村に行って差別や環境汚染に悩まされている人たちを呼んで円座になって国際会議しましょうなんてのは現実的に無理なことだとはわかっているのだけど(農家の人はそんなヒマないと思う)。

でも「この会議では環境に配慮した運営を目指しています。会議の終わりにWater Footprint(どれだけ水を使ったか。環境への影響の指標となるEcological Footprintのようなもの)を発表しますからね」とか言われると、カチンとくる。


それと、ティーの時間。

「国際」会議とはいえホストがインドの人なので、ティータイムはインドばりにありました。次に発表する人がひかえていても、ティーの時間がおしていれば発表者を次に回してティータイムを強行します。「皆さん何の時間だかわかっているようですね。ティーの時間にしましょう!15分後に席に戻ってください…」まぁありえない話だけれど、インドだから仕方ない。←というかこういうのに慣れてしまった自分がいる。

この会議と並行して同じカレッジでSHGがやってきて自分たちの仕入れた製品や自分たちで作ったものを売るCollege Bazaarというのをやってたんですね。


オンナノコはアクセサリーに群がる

そこで売られている製品なのか、ジンジャーコーヒー(?)とかヘルシーそうな雑穀系のクッキーなんかがおやつに出たりして、「おぉ」と思ったのだけど(もちろんクラスメイトには大不評)そのうち変なことに気がついた。

テーブルには、ティーカップセットとティーバッグがいくつもおいてある。隣にはホットミルクの入ったポット。好きなティーバッグを選んでミルクで抽出して飲んでねということのよう。だけどカップの数が明らかに参加者数より少ない。

「私たちのじゃないと思う」とK。

クッキーの並べられたところをはさんでテーブルの反対側を見ると、紙カップを持った学生たちが別のラインを作っている。

つまるところ、このティーカップセットは「お客様用」だったわけ。

この「国際」会議にはイギリス、ベルギーからConvergence関係者と思われる人が多々参加していて(つっても20人くらい?)それとうちのGandhian教授が連れてきたイタリア人も2名。この会議を「国際」会議と銘打つための大事なお客様、ってわけ。

これに加わるのがインド各地からのゲストスピーカーたち。国の政策に関わっているような人もいたので("you know,..."がやたら多いスピーチだったのでイライラしたけど)、彼らが特別扱いされるのは仕方ないと思う。

私は「なるほどね~」と思って普通にクラスメイトと並んでいたのですが、私を見るなりクッキーをサービングしていた女性たちが「何が食べたいの」「こっちに来てカップをとって」と言ってくるわけですよ。私は特使でも教授でもVIPでもないんですが。

結局、クラスメイトたちとは違った目で見られるしかない自分に気がついてしまったんですね。なるべくクラスメイトたちと行動するようにしているし、村で2週間一緒に滞在したし、マージンだって文句言わないでやるようになったけれど、やっぱり、特別扱いされてしまう自分。他の子たちの後ろに立っていても、学科長が誰かを生徒に紹介したいときは前に出てきてあいさつをしなければいけない自分(「彼女は日本からの留学生でうんぬんかんぬん~」と毎回言われる)。

というのは個人的にイラっとしたことなのだけど。

会場を見ればお客様席(テーブルつき)と椅子席(ミネラルウォーターなし)が分かれているし、お客様専用カップはあるし、もちろんそういう人たちから食事の会場に通されるし。

平等?何のことよ。

と、思うのです。

ちなみに私たちは一応主賓(スピーチをしたうちの大学のVice Chancellor)と一緒に来ているからなのかお客様席に座らせてもらっていたのですが、教授とか研究者なんだろうなと思う人がうしろーの方で、ぎゅうぎゅうの椅子席に座っているのを見ると、なんだか申し訳ない気がしました。

でも主催者、こんなことも見えないわけ?と思う。ACの部屋で干ばつに悩まされるタミルナドゥ各地の農民の人たちのことを考えるのは難しいかもしれない。でも同じ部屋で、会場で、ラインを引いたような「違い」を作っておいて、何がEqualityだ、と私は思うのです。




2013年2月24日日曜日

集合した Nellai Halwa

こんばんワニ。


昨夜、TirunelveliのConferenceから帰ってきました。22時ころに帰れると思ったのに、電車がDindigulについたのが22時50分、夜ご飯を買って寮に戻ったのは0時すぎでした。疲れたー。


出発からトラブルがあったといえばあったよね…。水曜日、出発時間が夕方から昼すぎに変わったのが全員に伝わってなかったらしくて。今私たちはたいてい平日の午前中しか授業がないので、授業のあとに荷物をとりに行こうと考えてた自宅から通ってる子の中には、朝あわてて荷物をとりに帰るって人もいたみたいだし。当日になって行かないとか言い出す子もいたりとか(結局来たけど)。電車が来るギリッギリの時間まで来ない子もいたねぇ。まぁこの子はキャンパス外に行くとき(VPPとか)には必ず遅れてくるからいつものことなんだけど。。。でもたまたま電車が遅れたから乗れたけど、そうじゃなかったら取り残されてたよ。乗ったのは事前予約ナシ、席指定ナシの、いわゆるPassenger trainというものです。全員座れたけどね。

まぁなんとかTirunelveliに到着したら、迎えに来ていたのは企画団体SCADが運営する高校のバス。。。大学院生が高校のバスに乗り込んでいるとさすがに恥ずかしいものがあります。それで、駅から近いのかと思ったら1時間半ガタコト揺られ続ける。遠い。。。

到着したのはSCAD College of Engineerig and Technology。おぉ、会場のカレッジキャンパス内に泊まれるのか~と思ったら、実はこれは会場(SCAD Francis Xavier Engineering College)とは別のカレッジだったんですねぇ。いくつエンジニアカレッジ運営してるんだって感じ。


宿泊先から会場まで25キロ。。。会場は駅に近い怒


泊まったのは寮ではなくておそらくゲストハウスのようなところなのだけど、普段使わないせいか水をくみあげてなかったらしく、夜おそーくまでおトイレも使えず。窓に網戸がはってあるのにデッカい蚊がぷ~んと飛んでるし。

ご飯は寮生が食べるところ(いわゆるmess foodですな)で食べたのですが、ここの生徒があまりいない時間に…と言って夜ご飯はめっちゃ遅く、朝ごはんはめっちゃ早く食べました。男の子の食堂だったようで、クラスメイトのオンナノコたちはじろじろ見られて落ち着かなかったみたい。そうそう、ここはGandhian思想にのっとったどうのこうのなんてのはもちろんないわけで、寮のご飯といえどNon-vegアイテムがメニューにありました。夜ご飯には魚のフライとゆで卵がついていたようです。育ち盛りの男の子には必要かもね。。。(うちの大学のオトコノコたちはどうなんだって感じだけど)私はVegだけいただきました。アイスクリームもついてきて、うれしかったけど。


Conferenceの入り口

で、肝心のConferenceは…なんかイマイチだったかな。

2015年までに達成しようというミレニアム開発目標(Millennium Development Goals: MDGs)ってありますよね。その中のひとつに環境の持続可能性確保(Ensuring environmental sustainability)というのがあるのですが、それと並行して持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)というのが去年の国際会議Rio+20で提唱されました。

そのMDGsとSDGsを例の"Convergence"の枠組みでどうやってやるか、という話がこのConferenceのメインだったようですが、SDGsにしても、このConferenceにしても、2015年を間近にして今さら…と思ってしまいます。もちろん大事なことなのですが(こういった話をするのに遅いということは決してないとは思うけれど)、今この時期にインドでこのConferenceをやる意義がイマイチ伝わってこなかった。

インドの学生にもわかりやすくするためか、イギリスからのお客様がものすごくシンプルに物事を説明している気がして、研究者とかにはイマイチな内容だったのではないだろうかとも思います。

んで。このConferenceの開会式。


? ? ?

うちのVC(Vice Chancellor)が主賓だったんですよ。

いつもVCがうちの大学でしゃべるときはタミル語なので、英語話せるのかと思ってたけど、流暢な英語だった。当たり前か。

でも話の内容がさっぱりわからんのですよ。言ってることはわかるけど、それと会議の内容とどうからんでくるのかわからなかった。気候変動等でRajasthanなど砂漠化がすすみ、このままでは首都デリーも砂漠化の危機にさらされるらしいですよ。あと、これも環境の変化のせいで、タミルナドゥのあちこちの川の流れが変わっているという話を延々としていました。海外から来てる人(私も含め)にはどこそこの川と言われても地理感ないのでわからないですよ。あとでマニプーリ妹にそれ(川関係…)がVCの専門分野だったことを聞いたので、なんでそんなに川トークをしたかったのかはわかったけど、結局何が言いたいの?というのがわからなかった。

それと、配られた資料を見てたらVCの肩書きが「Professor」で「Dr」ではなかった。博士号持ってないのかな。

写真で一番左端に座っているのが現在の学科長です。学科長が来るのはきいてなかったので朝ビックリした。一生懸命に聞いてるように見えるけど、たぶん彼も「???」と思っていたはず。


そのあと、メインConferenceの最初のセッションで話したのがうちの大学のGandhian思想の教授だったんだけど、授業のときと同じように支離滅裂なスピーチで、VCに続きうちの大学の代表がこの人じゃ、大学のイメージが損なわれるのでは…と本気で思いました。

SCADの代表がうちで博士号とった人だから大学の人を呼ばざるを得なかった、と思ってあげたい。

まぁ、そのあと、私が興味あるrain water harvesting(雨水をためて家庭や学校、企業で使えるようにする仕組み)をわかりやすく説明してくれた人の話なんかはおもしろかったんだけど、他には特筆するようなことはないので割愛します。2日間丸々いたのになぁ。


がんばれ子どもたち

1日目のプログラムの終わりに文化プログラムがありました。SCADの運営する学校の子どもたち。

そういえば会議中、高校生くらいのオトコノコで立派に意見を述べている子がいたなぁ。いっつもシャイなGandhigramのオトコノコばかり見ているのでこういう子を見るとホントにびっくりする。(インド人はUNとか国際会議の場で黙らないとジョークで言うけれど、インドの人がみんなそうというわけではないですよ。)


木の人。

たぶんこのダンスにはストーリーがあったんだと思う。前でガサガサやってる木?が切られたり、川が汚染されたり、アルコールを飲んだりというような「よくないこと」がいくつもダンスの中に織り込まれていました。にしても、木のオンナノコには心から拍手を送りたいよ。


会場にて。髪のびたべ。

1日目が終わったあと、勝手に写真撮影。


仲良し

1年半ずっとつるんできたメンバー。今Kだけ選択科目が別なので、さみしい。

この写真を撮ったあと、夜ご飯はこの会場で食べました(ランチもここだったけど)。ケータリングがとてもよかった。うちの大学でもイベントとかによくケータリングが来るけど、あんまりおいしいなって思ったことないんだよね。Dindigulはビリヤニが有名なのでしょっちゅう出るけど、おいしくない。この日はNellai(Tirunelveliの通称)の特別料理らしいものが出ました。私の大好きなIdiyapam(ビーフンみたいな麺がIdlyのような形になっているもので、ココナッツミルクなどと一緒に食べます)に白いスープ状のソース?がかかっているもの。ニンジンが入って、なんかクリームシチューのようなのだけど、これは味気なかった。


宿泊先に戻ってKと話す。仲良しの3人はみーんなelope(駆け落ち)するかもとのこと。そうですか。。。話を聞いてみると、3人ともどうやらカーストが別の人とお付き合いをしているようです。Sの場合は実はクラスメイトのオトコノコと仲良くやっているのですが、彼とはやっぱりカーストが違うのでムリだと思っているらしい。友人のこともあるので私はフクザツな気持ちでした。

Kは私が来たばかりのときに「私のこと忘れちゃう?」と聞いてきた例の子ですが、最近よく「数ヵ月後」「卒業後」のことを話しているとこの「忘れちゃう?」が深い意味合いを持ってきたなと思います。Kと一緒にやらかしたたっくさんのことは一生忘れないけれど、疎遠になってしまう気がして、それはいやだなぁと心から思うのです。


Santhi Sweets

2日目の閉会式の前、ティータイムに「音を立てないように」との付き添い教授(写真左端に移りこんでいるイカつい人)の指令を受け、会場を抜け出し駅へ向かいました。

その途中で、出発時から「買いたい食べたいオネガイシマス」と言い続けていたTirunelveli Halwaのお店へ!

ここで書いているように先週も私はTirunelveliに来てたんですけど、その3日後、日曜日のThe HinduSunday Magazineという別紙で驚愕の事実が発覚。このMagazineでは毎週"Food Safari: In Search of..."という記事で、各地の有名な食べものや作り方を紹介しています。で、この間の日曜日の記事で紹介されていたのがNellaiのHalwaだったんです。

Halwaというのはもともと「甘いもの」という意味があるらしくて、いろんな国で食べられていて味も見た目も全然違うものだったりするのね。有名なのはトルコのいわゆるTurkish Delightsとかね。NellaiのHalwaは小麦を水につけて発酵させたものに砂糖とギー(バター)をたっっっっぷり入れて(小麦1に対し砂糖4、ギー3)作るもので、鍋でぐつぐつ煮てどろっとしたジェリー状になるまでかき回し続けるとできるそうです。オレンジのペーストのようなHalwaは超!甘い!です。

はじめて食べたのはMadurai Junctionの向かいのお菓子やさんで、葉っぱにのせられたHalwaは甘すぎてとても食べ切れないと思って、あんまりいいイメージがなかったのだけど。この記事読んでたら、そんな有名なものを食べなかったくやしさと、おいしそうな表現に誘惑されましたね。えーーーーー!知らなかった!行ったばっかなのに!悔しい!ということで、今週行ったら絶対買って帰ってこようと心に誓ったわけですよ。だって、Nellaiに行ったら必ず買って帰らなきゃいけない、というようなものらしいので。

Kいわく、Nellaiに行く人はおみやげに必ずHalwaを買ってくるそうです。おもしろいのが、Halwaにくっついているイメージ。式を挙げて数日の新婚さんは、ダンナがHalwaを奥さんにあげてあま~い関係を作り上げるのだとか。また、浮気をしている男の人は奥さんが怪しまないようにわざとやさしくして、Halwaを買って家に帰るみたいです。ともかく、女性が喜ぶHalwaは男性の武器になるってことですかね。今夜は甘い夜を過ごしたいという男性は、Halwaとジャスミンの花をセットで買っていくようだし。男性諸君、参考に!というわけで、Nellaiに行くと言うと「Halwaをおみやげに買ってきて」と言われるのと同じくらい、「ジャスミンの花も買ってこようか!」というジョークが言われるようです。

さて、写真はNellaiで有名なHalwaやさんのひとつ、Santhi Sweetsです。Nellai出身だと言うと「Iruttukadai HalwaとSanthi Sweetsとどちらがおいしいの?」と自動的に聞かれるくらい、Nellai Halwa界大御所2件のうちのひとつ、みたいです。向かいにもHalwaやさんがあったけど、だーれも並んでない。でもここにはたくさんの人が並んでる。とは言えSanthi Sweetsは登録商標をしていないので似たような名前の場所がたくさんあり、私たちの行ったとこがホンモノか怪しいところですが。500グラム70ルピー、どっしりした袋をたくさんかかえて駅へ向かいました。

イカツイ教授も1キロ買いしてました。奥さんとうまくいってないんでしょうか。


Bye Nellai!

帰りも事前予約ナシPassenger train。始発駅だったにも関わらずものすっごい人の数。私たちが待ってた女性専用車両は20しか席がなくって、座るどころか立つスペースもなし!付き添いE教授に電話すると別車両に席を確保してるのでそちらに来いと言われる。だけどひとつのcompartment(通常8人用)に16人はムリだべ。。。だけどここはインド。無理無謀なことが起こらない日はない(そういえばHyderabadでのテロの件でやたらと領事館からSMSが届いていたので、多少電車に乗るのをひかえようとか考えるべきだったかな)。ひざに乗ったり、荷物専用の棚(寝台列車ならこのスペースもヒトの席になりますが、Passengerでは荷物専用)にも乗る!


荷物になったNとB

私もなんとか座れたけど、立ってるほうがマシかもと思うくらいぎゅうぎゅうだった。お尻も腰も痛くなるし。みんなと違って若くないんだからムチ打ってという感じ苦笑

けど、こんなのひとり旅ではゼッタイしないだろうし、勉強になったしいい経験になった。こういう電車ではところかまわず人が座りねっころがるということもわかった。みんなとこうして電車に乗るのも最後だろうし。←と思うとなんだかしょげる。

なんだかあまりいいイメージがなかったイカツイ教授E。私の修士論文担当とはいえ、クラスも受け持ってもらったことがないし、あまりいい噂を聞かないので、なんとなく距離を置いていた存在。彼もそれなりに学科の生徒と過ごす時間がないことを気にしていたようで、みんなが楽しく過ごせるようにジョークを飛ばし、イジられ生徒はとことんイジり(いいんだろうか、これ)、私にも多々声をかけてくれたので、かなり「ヤなヤツ」イメージは払拭された。

と思ったけど、フレンドリーの度を越えて「メガネで5歳老けて見える」とか言わないでいいですから!余計なお世話だ、こんちくしょー!それと、インターンシップで私をSCADに送り込もうとするのは本当に勘弁してほしい。。。


Nellai Halwa


まぁ、なんとか、寮に帰ってきましたよ。0時過ぎにご飯を食べ、sinfullyに甘いHalwaを食べていいものだろうかと思ったけど、待ち切れずに食べちゃいました。以前に食べたものより断然おいしかったぁ。ちなみにカシューナッツ入りです。


食べすぎ

こんなに甘~いものをおいしいと思うようになるっていうのは、やっぱり味覚が変わってしまったということなのかしらねぇ。

ヤバいヤバい!ダイエット…は明日から!




2013年2月20日水曜日

Convergence 集合~

こんばんワニ。


Ootyにて

CFAが今日終わりました。と、思ったら、選考によってはなぜか午後のテストが延期になって明日までという人もいるようです。かわいそうに。

それで、明日彼らがテストを受けた直後、お昼からTirunelveliに移動します。

Tirunelveliというのは、この間行ったPalayamkottaiとぶっちゃけ同じ場所というか、PalayamkottaiはTirunelveliの中にあるというか、川をはさんで一方をPalayamkottai、反対側をTirunelveliと呼んでいる、というところらしいです(オックスフォードどうのこうのというのもTirunelveli全体のことをさすようです)。

つまり先週行った場所にもっかい行くということなんですねぇ。。。

しかも今回行く場所はSCAD Francis Xavier Engineering Collegeという、この間行ったカレッジ(St. Xavier's College)に名前似てんなぁ、みたいな笑

で、なんで行くか。

今回はまた学科長の思いつきみたいな感じです。

どういう経緯だかよく聞いてませんが、うちの大学副総長が招待されているconference(会議?)の招待メイルがうちの学科長に転送されて、例によって「おぉいいプログラムだ」と学科長が思ったので、農村開発マネジメントの生徒たち15名が強制参加となったわけです。

テスト終わって課題もたまっているのに、メーワク極まりない話です。

なんでも企画運営している2団体のうちどちらかの責任者が、学科長のもとで博士課程を修了した人だったから…とかなんとか。

学科としては、こういう時期に生徒を送り込み、コネを作り、インターンシップや雇用までこの団体に面倒見てもらおうというもくろみがあるようです。

日本からもお客様が来るような大規模のようなイベントのようなことを学科長が言っていましたが、どーなんでしょうね。

で、そのconferenceなんですが。

Global Convergence on a Finite Planet

というなんだか壮大なタイトルがついています。。。

限りある惑星で地球全体集合!というオート翻訳みたいなタイトルにしてみたらいかがでしょうか。

なんにしろ意味がよくわからないタイトルだし、要綱を読んでもよくわからないし、なんだかなぁと思います。

開催場所のカレッジの名前についているSCAD(Social Change and Development)というのがインドの団体で、ConvergenceというのはEUの資金でまわっている国際団体らしいです。

convervenceっていうのは収束とか収斂とか、集合って意味の言葉です。この団体は温暖化ガスの問題を社会開発と共に考えていこうというようなことをしているようです。たぶん、こういう会議をあちこちで開いているんでしょうね。

テーマは持続可能な発展にこのconvergenceのコンセプトがどうからんでくるかというものらしい。

団体名そのものがテーマかい

まぁともかく、付き添いなんだか授業するのがめんどくさくて来るのかわからない教授Eが「修士論文のことは置いておいて楽しみなさい」とか言っていたので、2日間はこちらに集中しようかなと思います。だってこの教授が私の修士論文の担当教官なんだもーん。

でも…課題が…泣





で、いきなりこんな写真の話になりますけど。

これ、この間いったPalayamkottaiのカレッジの寮の写真。控え室ってほど時間を過ごしたわけではないですが、企画者神父が私たちのために用意しておいてくれた部屋。

他の大学の寮を見るという機会もあまりなかったのでおぉと思ってつい写真を撮ってしまった。

洗面所がきちんとついているというか、


バスルーム

バスルームが部屋の中に作りつけ。私の部屋は寮の中でひとつだけ特別バスルームがついているのだけど、ここでは全室ついてるのかな。(他にも「棟」があったので他の建物はつくりが違うかもしれないけどね)

シャワーつき、洋式トイレ。すごいね。

と、思うのだけど、



このボックスがバスルームなんですが、天井、あいてるんですよね。。。

シャワーをあびれば湿気がこもるし(窓、開けるんだろうけど)、おトイレを使えばニオイもこもる(!)。ひとり部屋じゃなくてふたり部屋だし、なんかねぇ。

ということで、結論、私の部屋のほうがいい<3


そんな部屋で過ごすのもあと2ヶ月少し、かなぁ



2013年2月17日日曜日

Mani... 読めない




祝?300ポスト目。

なんとか、続いてますなぁ。


Ootyのバラ


こんばんワニ。

延期されつづけた定期テストCFAがようやく明日から。次のCFAが3月のあたまなので、やる意味あるのかって感じだけど。

ということで勉強しなくてはいけないので短く。


 ●  ●  ●  ●  


Ootyに行ったとき。

私は行きのバスで他のメンバーと少し離れて座っていたのですが。

隣に座ったおばあちゃんが、私をつついて、「いくら?」と言ってくる。

え?と聞き返すと、また「いくら?」とのこと。

えぇー、バスは乗ったところと降りるところで料金が変わるからおばあちゃんの料金はわかんないよ。

よく見ると、おばあちゃんはすでにチケットを買ったあと。

なんだ、もう買ったんじゃん。「いくら?」は私の聞き違いかなと思って、ちょっとワカリマセンという顔をする。

でもちょっと考えて、やっぱり「いくら?」だったよなぁと思う。

チケットを指差して、「これ?」と言うと、そう、とおばあちゃんがうなずく。

私タミル語の数字がどうしても覚えられなくて、11から上はなかなか言えないんだけど、たまたまわかりやすい数だったので(18だったかな)、これはXXだよとおばあちゃんに言う。

チケットはタミル語表記がしてあって、いくらっていうのも数字で大きく書いてあるんだけどなぁ。第一、おばあちゃん自分で買ったんじゃない。と思って窓の外を眺める。

でもそのあと考え直したんです。

おばあちゃん、チケット読めなかったんじゃないかなって。

よくバスに乗っていると、「(場所の名前)まで」と言って10ルピーとか20ルピーとか車掌さんに渡しているのをよく見ます。バスって、会社によって値段が変わるので、同じところで乗って同じところで降りても、値段が違うことがあるんです。だから私もいちいち料金聞いてから出すのがめんどくさくて、小銭じゃなくて紙幣で払ってお釣りをもらうことが多い。

それで、チケットとお釣りをすぐにくれない場合があるんですよね。車掌さんによっては、お金をまずみんなから集めて、そのあとチケットとお釣りを配る人もいます。よくお釣りの金額覚えてるなぁと思うけど、間違われたことはないです。すごいよね。

それで、このおばあちゃんの場合も、お釣りをあとからもらっていました。

たぶん、20ルピー渡してチケットだけ先にもらい、お釣りを待っていたのだけど、いくらお釣りがくるのか知りたいので、チケットがいくらだったのか聞いてきたんじゃないかなって思うんです。

紙幣やコインは色や大きさでいくらか違いがわかるのだろうけど、チケットは毎回変わるからね。いくらか、わからないのかもしれない。



 ●  ●  ●  ●  



先日Dindigulから帰ってきたときのバス。

うしろからつつかれて、ふりかえると、おばあちゃんが前方を指差して何か言っている。

マニ、マニ

Money?なんのこっちゃ。

前方を見るけど、ただバスの前面ガラスがあるだけ。

わかんないですという顔をしたけれど、ちょっと考えて、Maniは「~時」だったことを思い出す。

しかし時間の伝え方がわからない。~時ぴったり、だったら言えるんだけど…汗

と思っていると隣の女性がおばあちゃんに教えてあげていました。

バスの前面にはよく時計が下がってるんですね。おばあちゃんはそれを指差して、私に何時か言ってもらいたかったんだと思います。時計があるのは知っているから見えない、ということではないと思うんです。時計が読めないんでしょうね、きっと。




 ●  ●  ●  ●  




チケットが読めなくても、時計が読めなくても、生活ができているおばあちゃんたち。なんか不思議だなぁと思います。

しかし、周りにタミル語を話す人はたくさんいるのになぜ私に聞くんだーーーー。





 ●  ●  ●  ●  




あと、全然別の話ですが。

先日Palayamkottaiに行ったとき。

一緒にうちの大学で博士号過程をやってるケニヤの人と(だからスワヒリ語の話になったんですけど)、Tさんのホスピスでボランティアしていたドイツの親子と一緒に行ったんです。

ドイツの二人は医師をしているお母さんと医師になる勉強をしている女の子でした。お母さんが例のセミナーの主賓ってことで、ドイツの高齢化について話をしたんだけどね。

Tさんが運転して、お母さんが助手席に座り、ケニヤの彼と私、娘さんが後ろに乗りました。私真ん中。

木曜日の朝出発したのが早かったので、後ろの3人はウトウトしてたわけ。

そのうち、右となりの女の子がもたれかかってきたんです。

数年ですが茨城から都内まで電車通勤をしていたので、こういうのって慣れてるっていうか、「疲れてるんだなぁ、かわいそうに」くらいに思っていたんだけど。

電車で隣の人がもたれかかってきても、ちょっとしたら「はっ!」て気づいて体制整えるじゃないですか。で、またどしーんみたいな。私もこんなことしょっちゅうあるので、なんていうかある程度は「おたがいさま」だと思っています。

しかしドイツ人医学生。起きない

もたれかかってるっていうか、もう私を枕に寝ている感じ。

で、こんなこと言うの失礼ですが、彼女背が大きくて、横に広い人ではないにしろ、重い。

重い。

重い。。。。泣

ヴァレンタインデーに、ロマンチックだわぁと心の中で苦笑いしていると、ようやく「はっ!」と気がついたようで体制を整える彼女。

支えていた左手・腕がしびれてるよーと思いつつ、私も体制を整えました。

5分後。またどしーん

重い。。。。


お母さん、助手席でフフと笑ってないで娘を起こしてください。




2013年2月15日金曜日

Love Your Tata and Patti 私はサトウキビ

こんばんワニ。


もう日が変わりますが
今日はヴァレンタインデーでした。


赤いバラ!Ootyにて

今年のVDはなんだか不思議な一日でした。


実は今日、外国人というだけの理由で
セミナーでスピーチをすることになり
それでタミルナドゥでもみなーみの方、Palayamkottaiに行ってきました。

Payalamkottaiには
ミッション系の大学や病院が多く
南インドのオックスフォードといわれている笑
不思議な場所です。

ここにあるSt. Xavier's Collegeという大学で
Gerontologyをテーマにセミナーが行われ
それにゲストとして招待されたのです。。。

Gerontologyというのは私も聞いたことがなかったのですが
医療だけではなく社会的な諸問題等ひっくるめて
お年寄りのことを考えていこうという学問のことらしいです。

日本は高齢社会だから
政府もしっかりお年寄りの面倒見てるんでしょ
というのが企画者たちのイメージだったらしく
「日本でお年寄りが元気に気持ちよく生活できるように
政府が何をしているのか話をしてほしい」
と言われたんですね。

んでなんで私にそんな白羽の矢が立ったのかと言うと
たぶん、
もともとうちの大学の近くでホスピスを運営している人が
企画者と知り合いで(どちらも神父)
このセミナーに参加することになっていたので
どうせなら同じエリアで外国人がいたら連れてきて
みたいな流れだったのだと思います。。。

ある日突然クラス中に
私が敵扱いしているMBAコーディネーターから呼び出しくらって
なんなんだよと思ったら
「興味があるなら」行ってみないかと言われたので
テストのスケジュールとカブらないなら検討しますと返答したのに
次にコーディネーターに会ったときには
すでに私が行くと先方に言ってしまったあとだったようなのです。

コーディネーターの顔に泥を塗ってやりたかったので(ホント)
断ることもできたけれど
大事なテーマだし、
行ったら「発表しましたよ証書」がもらえるので
まぁ1日くらいいっかーと思って。

よくわかっていない介護や医療制度の仕組みなんかを
厚生労働省のサイトをあちこち見て勉強したりなんかして
やっぱ難しくてよくわかんなかったけど、
それまで何が問題だったのかは
なんとなくわかった。

なので自分にプラスになったのでよしとする。


お年寄りの面倒見ますという誓約の手形。。。

というのは実は「あとに起こった前置き」で
このホスピスに行ったことが
もっと自分の糧になったような気がするのです。


イギリスで神父として働いていたTさんが
イギリス人の女性とはじめた施設で
Dindigul地区で活動しているのですが
現在Chennaiにも施設を作っているそうです。

ホスピスというのは皆さんご存知だと思いますが
存命治療をやめて、人生の終わりを少しでも快適に過ごせるようにしてあげる
そういう施設です。

このホスピスはお金がない人たちのための施設。
つまりお金がなくて他の施設に入れない人
家族が面倒を見てくれない人
そんな人たちのための施設なんです。

亡くなるのを待つばかりの人だけ
というわけではなくて
知的障がいがあって路上生活をしていた若い人や
州外から来て働いていたような人
家族に虐待を受けていた人
などバックグラウンドはさまざまです。

インド+ホスピス
と言ったら
思い浮かぶのはマザーテレサのいわゆるマザーハウス
Kalighat, the Home of the Pure Heart: Nirmal Hriday
かもしれないですが
もちろんマザーハウスだけがインドのホスピスというわけではないです。

と、言うことも私はよくわかってなかったと思う。

こんな近くにこんな活動をしている人がいるなんて知らなかったし
ホスピスというのは死にゆく人だけの場所だと思っていたし
どういう人たちが集まってくるのか
どういう人たちがお世話をしているのか
さっぱり知らなかった。


おとといTさんと電話で話したときに
Tさんがホスピスをやっていることと
セミナーの前日(昨日水曜日)にホスピスに泊まって
当日朝早く出ましょうと言われたときは
ほ、ホスピスに泊まるの…?
と正直思ってしまったんですよね。

死を前に苦しんでる人たちの叫びが夜聞こえたりするんだろうか
とか思ってしまって。

昨日行ってみたらAutoで茂みみたいな道をズンズンいくので
やっぱりこんな、隠すみたいなところに作って…
といろいろネガティブなイメージばかりうかんでしまったのです。

でも到着してみたら
そんじょそこらの病院より手入れが届いているきれいな施設で
(もちろん新しいということもあるけれど)
花がたくさん咲いていて
拍子抜け。


けれどTさんに施設を案内してもらったら
なんていうか、それまで考えていたこととか
ホスピスのイメージとか
インドのお年寄りに対する考え方とか
なんか、180度変わっちゃうっていうか。

病気を患っている人、
精神を病んでいる人、
でもみんなTさんが来ると本当にうれしそうにするんですよね。

タミル語を話さない人も
とにかく何でもいいからTさんと話したいみたいで。

私の手をぎゅっとにぎって、離さないおばあちゃん。
ちょっと照れた感じでニコっとするおじいちゃん。
男の子。スタッフ。
夕方日が暮れて室内が暗くなってきたのに
あったかい空気にあふれてる。

その一方で

ハンセン病だと思うのですが
足が(おそらく)腐りかけている人。
頭皮がめくれてしまっている人。

排泄がコントロールできなくなってしまったので
床にたれ流しにするしかない人たちは
みんなと同じ部屋にいると感染症の恐れなどもあるので
壁のない一角に集められていて。

ワナッカム」(タミル語でこんにちは)と
私が手を合わせると
彼らも弱々しく手を合わせてにこりとするのだけど
もしかしたら彼らに次に手を合わせるときは
もう死んでしまっているのかもしれない
考えてしまうのです。


今までも精力的な活動をしているNGOスタッフに会うと
インドのNGOはすごいなぁ
こんなにみんながんばってるのに
インドで苦しんでいる人がたくさんいるのは
やっぱ政府のせいだ
とかしょっちゅう思っていたけれど

今回はなんていうか、感覚が狂うというか
感覚がにぶるというか、
ガツーンっていう衝撃より
今までの自分の価値観がゴミ箱に捨てられたような
そんな気分になりました。

ホスピスで働くのには
強い意志と本当に患者の人を愛する気持ちがないとダメ
とTさんが言っていました。

その通りだと思う。
とても難しい仕事だと思う。

冬は毎日平均ひとり誰かが亡くなる
そういう環境なのだそうです。

それをやってのけているTさん
他たくさんのスタッフ。

心から尊敬する。

自分は看護も介護も知識がないけれど、
お金もないけれど、
ここのおじいちゃんやおばあちゃんに
何かしたいと心から思っています。


このホスピスでは
マザーハウスと同じようにボランティアを受け入れています

宿泊・バスルーム施設がきちんとあり食事にも心配はないです。

医療経験などがある人の方がいろいろなお仕事ができるかもしれませんが
何よりもここに来て現状を見て
何かしたい、何かしよう
と考えることが一番大事だと私は思います。

南インドでこういった施設を見てみたいという方
Tさんにぜひ連絡してみてください。
もちろん私から紹介もできます。


今日のセミナーの企画者が

「今日はヴァレンタインデーですね。
学生の皆さんはウキウキしてるでしょう。
でもヴァレンタインデーや若い人だけのためのものじゃないんですよ
今年はおじいさんやおばあさんを愛する
そんなヴァレンタインデーでもいいじゃないですか

と言っていました。

そうだね。

Tata(おじいちゃん)とPatti(おばあちゃん)を
大事にする、そんな日だっていいじゃない。


 ●  ●  ●  ●  


ちなみに。

私の名前(みわ)

スワヒリ語で「サトウキビ

という意味だそうです。

スワヒリ語を話す人に自己紹介したら
「サトウキビ?ちょうだい!」
と言われるそうです。

なんだそりゃ。



2013年2月13日水曜日

3 Days Before VD, 4 Days Before Engagement

クリームシチュー

こんばんワニ。

昨日はクリームシチューを作りました。

ルーから作ったよ。

小麦粉が全粒粉だったからなんか白くなかったけど。。。
できてみればクリームシチューに見える。

とはいえ、ぶっちゃけ野菜スープ+ホワイトソースなので
コク?はないかも。

野菜の味だけで勝負です。

ジャガイモがおいしかった。

見ていた寮の子が
スパイスは何を入れるの?
だって。

塩コショウだけー。








昨日月曜日。

野菜と牛乳を買いに外へ出た際に不在着信のあった友人に電話。

「いいニュースがあるの」

と言われてまさか!と思いました。

ずぅっと難航(?)していたVeelinayakenpattiの友人のお婿さんが決まり、
金曜日の夕方に婚約式があるとのこと。

家族みんなでヴァンを借りていくから一緒に行こう!
と言われました。

2010年に彼女に会ってからずぅっと
彼女の結婚はいつだろういつだろうと
思っていたので
自分がインドを去る前でほんとーによかったと
昨日は自分が大興奮。

だって、話が前後しますが、
日本の親友Sちゃんの式の日取りも決まったよと
最近聞いたばかりだったから。

ちとスケジュール的に厳しい週末になりそうでしたが
行かないわけがないと思って
あれこれ準備について思いをめぐらしていると
寝不足。。。


今日ぼーっとして2時間クラスを受け、
15分休みに携帯電話を見ると、
また不在着信。

かけると、昨日とはちょっとトーンが落ちた友人が

あのね、週末にSの結婚式やらないの

あぁ、今週は婚約だけなのね。

と思ったら。

昨日、別の人と結婚したの


WHAT!?!?!?

(クラスメイトいわく、こんな感じで電話口で言っていたらしい)


2月11日。

ヴァレンタインデーを3日後にひかえた夜

お見合い結婚を4日後にひかえた夜

本当はずっと好きだった彼と結婚

駆け落ち。


なんて、タミル映画の話だけだと思っていましたが
(となぜだかうちの大学の博士号に多い)

それに、ロマンチックだと思っていましたが

自分の家族くらいだと思っている人たちの話になると

手放しで喜ぶというか、

恋愛結婚バンザイというか、

正直に喜べない自分がいます。

婚約相手というのはご両親が一生懸命探して
何人も何人もお見合いをしたあと、
乗り気でなかった本人がこの人ならいいよとようやく言ったと
私は理解していたので。。。


ちなみにこれこの家の話です。
異カースト間恋愛結婚を達成したふたりから生まれた娘。

彼女が誰かと恋に落ちて結婚をしたいと思うようになっても
遺伝というか、なんていうか、仕方なかったんじゃない
と私は思ってしまうのです。

そんな両親でも、
彼女が昨日結婚してしまったという彼はSCだからダメだと
思っているらしいのです。

SCというのはScheduled Casteつまりハリジャン、
不可触民のことです。

彼はSC出身で、
なんだか周りともケンカをしているようなグループなので
よろしくないということなのです。。。

恋愛や結婚は決して本人たちの決めることではないというのが
未だにここ南インド農村部の
絶対的なルールなのではないでしょうか。

確かに彼女はブラーミンのお母さんの影響で
Pure Vegetarianなので
おそらくお肉を食べる彼の家に嫁ぐのは難しいでしょう。

それに、彼女がこうやって逃げてしまったことで
兄妹の結婚相手を探すのに
支障が出ることも考えられる
(あそこのお姉ちゃんはね…みたいな)。

だけど。。。

私は彼女をずっと見ているから、
こんな風に行動で自分の気持ちを周りに知らせるってことが
あまりない彼女だったから、
そんな彼女が勇気を出して決めたことだったら
応援したいと思うのです。


追加でビックリしたのは、

もうお見合い相手の家が
結婚式もろもろの準備をガツガツやっていたあとだったようで
彼女の家としても
後戻りできない…
みたいな感じだったらしく

なんと彼女の妹に
彼と結婚しない?
とふっかけてきたのだそうです…

なんだよそれ。。。

そしたら実は彼女にも心に決めた人がいて
それはお兄さんとお母さんは気がついていたそうなのだけど
お父さんは今朝それも初めて聞いたとかで、
ショックは重なるばかり、かも?

ただ妹の場合は
親戚の男の子で
周りも認めるような人だと思うし
彼も彼女と結婚したいと思っているそうなので

やっぱお見合い相手はバッサリ切るしかない。


そこで2秒ほど考えて
「私、どうかな?!笑」
と言ってはみたけれど
冗談でもさすがにこのファミリーには言えません。
(これは別の友人と話をしていたときに口から出たことです。。。)


もうVeelinayakenpattiの村中に広がっているようで
非難や冷ややかな視線を避けるためか
家族はおばあちゃん以外Maduraiの家に非難したそうです。

それを知らずに、何にも考えずに
今日あわてて17時15分のバスに飛び乗った私。

村では別の結婚式でどんちゃん騒ぎ。

おばあちゃんはみんながどこに行ったか知らないし。

バカだ自分と思ってとんぼ帰り。


本人とはまだ連絡がとれないそうです。




思えば最近
政治家か何かで

SCの男がカーストの高い女性を口説いて
お互いに愛し合っていると思わせ
結婚サギに持ち込むケースが増えている。
やはり結婚は同カースト間で行うべきだ

なんて言ったバカがいて

SCコミュニティに対するヒドい差別だし
恋愛結婚をサポートする若い人たちからもボロクソに言われてるし
ホントアホがいるもんだなぁと思ったけれど

もしこれが、本当に、
友人に起きていることだったらどうしよう?

と、思ってしまったのでした。

たぶん、たぶんだけど、
私その結婚相手に会ったことがあって。

あの人だったら感じよさそうだったからと
願ってやまないのです。

友人が無事でありますように。
幸せになれますように。




2013年2月11日月曜日

Mogu Mogu い、祈らないです

こんばんワニ。



モグモグ


江ノ島の猫の首輪にウィルスSDカードどうのこうのの話。

猫好きな人には悪い人はいないと思っているんですけど。

その猫は何色だったんでしょう


と、唐突なはじまりですが。

写真は昨日Kannanで見つけた製品。

ナタデココですよ、皆さん!

一時日本を風靡したデザート。当時日本で流行りすぎて製造元の国で一生懸命生産量を増やしたのに、あっという間にブームが過ぎたというメイワク極まりない話だったようですが、私はその後も伊藤園のナタデココをたまにこっそり食べてたくらい、好きです(←ちなみにこれ、特保だってよ)。

まぁ、カンペキになくなったわけじゃなくて、今でもたぶんスーパーとかで缶に入ったナタデココに出会ったりするんじゃないかなと思うのだけど。あっ、ミニストップのハロハロにも入ってるか。

そんなナタデココ、生まれたのはフィリピンだそうです。ハロハロもね。

インドでもココナッツは料理からデザート、そのまま飲んじゃうまで用途がいろいろなので、ナタデココを食べていてもおかしくないような気はするのだけど。

なんかパッケージがインドにしてはかわいらしいなと思ったら、輸入物でした笑 タイで作っているものを輸入しているようです。だから高いのねー。。。320ミリリットルで50ルピー近くしたような。


こちらのサイトでは「もぐもぐ」と日本語表記なのですが、日本にも輸出しているんでしょうか。


私基本的に100%ではない果物ジュースを飲むのは嫌いなのだけど、ナタデココの誘惑に負けてついつい買ってしまいました。他にもいろんなフレーバーがあったけど、どれもたくさん着色料を入れている感じだったので見た目がやさしい笑りんご味にしました。

ナタデココがちーさく切られていて、大好きなあの食感は楽しめなかったけど、悪くはなかった。ジュース25%、ナタデココ25%、だって。

隣にもナタデココ飲料を売ってたのだけど、あれも輸入物だったのかなぁ。



 ●  ●  ●  ●  


昨日は(Kannanに行く前)最近誕生日を迎えたマニプールシスターズのお姉ちゃんのtreat(こちらでは誕生日の本人がご馳走しなくちゃいけない)で、DindigulのAachi'sに行ってきました。ローストチキンが有名とかいうNon-vegレストランです。日本からお客様が来たときにも一度行ったっけな。


そういえば、たぶん書き忘れてることが。

年末弱っていたときに、日本から届いたものを食べていて、そのときにクノールのスープデリのカルボナーラを作ろうとしたら、ベーコンが入っている。。。

私お魚と卵はまだ食べていたのだけど、いろいろあって肉はずぅっと絶っていたんです。

けれど「かやく」として入っていた3切れ(!)のベーコンを見て、そこに至ってしまったブタさんのことを考えたら「食べられない」と捨てるわけにもいかないので、ひさーーーーーしぶりにお肉を口にしました。

でもよくよく表示をみると日本の製品って何かしら肉エキスのようなものが入っているので、それまでにも日本から送ってもらったものを口にしたときに、いろいろな形で摂取していたのかもしれないけれど。

日本に帰っても、それこそお肉は食べなかったけれど、お肉が入った汁でお雑煮をいただいたりしたので、「もう肉を見たら吐き気がするのかもしれない」と思っていたけれど、そんなことはなかった。

…かと言ってお肉はまだ食べたくないし、できたら魚も食べたくない。

インドにいればベジタリアンでいるのは簡単だけど、日本に帰ったらけっこう難しいんじゃないかなというのは自分でもわかっている。

とか、最近考えているわけですよ。


で、昨日はNon-veggieを食するマニプール・ミゾラムのオンナノコたちと一緒ということでAachi'sへ。席についたとたん、チキンがごっそり盛られたプレートが運ばれてきました(これはサンプルで、食べたいものを選ぶと奥から調理されたものが運ばれてくる)。

うっ。

ニオイが、やっぱり、ダメかも。。。

とは言えず、「魚と卵だったらミワも食べるよね?!」とおススメされ、魚のフライと卵チャーハンがオーダーされる。他のメンバーはローストチキンを堪能。

食事が運ばれてきて、隣のミゾガールに「チャーハン食べる?」と聞くけれど返事がない。あれと思ったらシスターズ妹が

今お祈りしてるのよ

とのこと。

そうなんですねー。

食事の前に祈るのなんて、西洋クリスチャンだけがやることだと勝手に思っていたけど、彼女たち東北部のクリスチャン(と言っても私が知ってるのはここにいるマニプールとミゾラムの子たちだけだけどさ)は食事の前にきちんとお祈りをしています。10秒ほど目を閉じて、個人で行っているようです。終わった人から食べる。

私たちの「いただきます」もご飯と作ってくれた人に感謝をしてのあいさつだけれど、お祈りとは違うよね。


で、思い出したんだけど。

この間Ootyに行ったときお部屋はシスターズのイトコと一緒だったのですが、夜寝る前、やっぱり目を閉じてお祈りをしている。

以前に大学時代の友人(ムスリム)の家に泊めてもらったときに、お祈りのカーペットをひっぱりだしてお祈りを始めそうなので「部屋を出てようか」と言ったのですが「かまわないよ」とそのままお祈りをしていた彼女。

今回も部屋を出た方がいいんだろうかと思ったけど私もベッドに入っちゃってたので出るに出られず。

お祈りが終わったようなので「ごめんね。部屋を出てればよかったかな」と言うと、それは気にしないようすだったけど

「(夜寝る前に)お祈り、しないの?

だって。

い、祈らないです。。。