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2013年5月17日金曜日

Final Final 最後の期末テストを終えて

こんばんワニ。


Coconut Puff

今日修士4学期目の期末テストESEが終わりました~。

ランチを食べない私ですが
テスト中は甘いものがほしくなって、
期末テストはいつも朝だったので
テストが終わったらテスト会場近くのお店に行って
このCoconut Puffを買って部屋に戻る
それが習慣になっていました。

今日も、最後かなぁと思いつつ購入。

これ、ココナッツがどっさり入ってて好きなんです。
ここを出る前に何度か食べておかないと。

そう、もうすぐここを出るんですよね。。。


FedExさん!

今日届いた荷物。

初めて使ったネットのショッピングサイトだったけど、
対応が遅いし、
配達に使われたFedExもなんかサービス悪い。

別に配達に来た人に直接会ったわけじゃないけれど
メイルで送られてきた追跡番号見てたら
なぜかDindigulでふた晩止まったままだったのー。

おかしいよねぇ。

で、届いてみたらこのInvoice(納品書)!

箱の上にどんとInvoiceのっけて
そのまま透明テープを貼り付けたみたいな。

まぁ、これは送り元のやったことだと思うけど。

っていうか、テスト中にほしかったものなのに~。。。

というのも。


買ったものの中に、デオドラントスプレーがあります。

普段は日本のスティック状のデオドラント(あんまり香りのないもの)を買って
Javadhuや香水を使っていますが、
期末テスト中は、ちょっと強いデオドラントを使いたいのです。

あんまり風通しがよくないし、
扇風機もあんまり効かないので
じんわり汗が出てくる。

んでもって、こんなこと言うの失礼だと思うのですが
ニオう人がいるんですよ、周りに。。。

なので、周りにデオドラントクサいと思われても
自分のデオドラントで壁を作り、
自分の世界に入って答案用紙に向かいたい

と思ったんですよね。

ハイ、自己中心です。

ということで、テストが終わって
自分も周りも臭くてももうどうでもいいよというときになって
新しいスプレーでシューシューしてました。

あぁ、いい香り。

ちなみにねー。

オンナノコでもデオドラントしない子は多いんですよ。

この間Yahooかなんかで
デオドラントを使えとインド人に言うこと自体
西洋文化中心の考え方なのでおかしい
言っている人がいて、
そりゃそうだと自分の考え方を反省したけれど

ジャスミンとか髪につけていい香りをふりまいているのだから
体になにかシューシューしてもいいんじゃないのーと
やっぱり思ってしまいます。


広告

と言うことで
うちの大学はまだ期末テストなんかやっていますが
世の中は入学願書を出して
進学の手続きをするシーズンです。

テストと並行して
入学の手続きに訪れる人がやたらキャンパスに来ていて
初めて私を見る人たちになるので
やっぱり宇宙人かのようにじろじろと見られます。

んで、このバナー。

うちのMBAの広告です。

もう、ツッコみ出したらキリがないけれど
やっぱりツッコんでおかないと気分がすまない。 

写真の下、 見づらいと思うけど
MBAプログラムの利点が書いてある。

1) Intensive English Communication Classes
(集中英語コミュニケーションクラス)

だから、2年経っても、
私と話すのに他の子を介さないといけない
そんなクラスメイトがいるわけね。

2) Optimum blend of Theory and Practice
(論理と実技の絶妙なミックス)

実技って、
フィールドワークをしましょうと言われ続け
許可をとった、来週行くと言われ、
でもフィールドどころか授業自体に講師が来なくなり
結局学期が終わっちゃう
そういうことよね。

3) Interdepartmental Electives
(学科間選択授業)

選択できない選択科目のことですね。

4) Computer lab with Internet Facility
(インターネット環境の整ったコンピュータ室)

私のラップトップが新幹線に思えるくらい処理能力がおそーい、
あのホコリをかぶったXPが何台も置いてある
パソコン物置のことかしら。

5) Placement Facility
(キャンパスリクルート)

4回くらい企業が来て採用してたけど、
結局10人も仕事見つかってないんじゃない。

6) Qualified Faculty Members
(…)

コメントなし。

7) Internship and Dissertation
(インターンシップと卒業論文)

どこの学科もやってるんだから
わざわざ書くことじゃないでしょ。

8) Provision for self study courses
(独習コースも可能)

ヨガのこと?

あ、でもよく考えたら
他にもDiplomaとか修了書コースやってる人いるかも。

9) Value Oriented Education
(?)

何のことかさっぱりわからん!

10) Industrial Visits

遠足のことですね。


ヘッタくそなCG使ってますが
うちの大学はここまで青々してませんので。
念のため。

何人ダマされてやってくるのでしょうか。


と、思ったけど
今日はやっぱり気が晴れ晴れとしていたので

The Lion Kingを観て
ガンガン挿入歌を歌い

New Year's Eveを観て
De Niroはやっぱり天才だと思う。
Halle Berryは超美人だし。

Valentine's Dayも好きなんで
監督Gary Marshallにはこのシリーズでガンガン作ってほしい。


…そういえば
最近めっちゃくちゃ停電が少ないんですよ~。
テスト中だからうちの大学だけ電気流してるのかもとか思ったけど
(だってClass XIIのときも停電少なくしてたし)
どうやら最近夕方にびゅーびゅー吹いている風のおかげで
風量発電の発電量が多少増えているから、みたい。

がんばれーーーー。

風がふくと涼しいし、
電気も作れて
一石二鳥だね。



2013年4月24日水曜日

My Master's Thesis (4) Unleash HELL

こんばんワニ。


いびつ

今日大学入り口の野菜やさんで買ったにんじん。
この前は日本で売ってるようなサイズのにんじんがあったけど
今日はちっちゃいのだけ。

形もバラバラ、折れてるのばっかり。
写真のようなセクシー二股にんじんもたくさん。

でもおいしいんだからいいじゃない。

日本では野菜が形がよくないと売れないということで
ちょっとでも規格(?)に合わないものはスーパーなどに並ばないと
聞いたことがあります。

もちろんそういう野菜は加工するような事業者に卸しているのだろうけど、
何で小売で売らないんだろうね。

形がちょっと変だって、同じところで作ってるんだから
同じ味になるはずでしょ?

じゃがいもはいつも小ぶりのものばかりだけど
今日は大きいサイズのものがあって
ざっくり切って、小さいのもまぜて、
クリームシチューにしました。

たぶん肉をやめてから
野菜がおいしいと心から思うようになりました。

前からサラダバーとか好きだったけどね。

でも最近野菜出費が増えてしまって泣

前はいろいろ買っても60ルピーとかだったのに
最近は100ルピー。。。
食べすぎかなぁ。インフレかなぁ。


● ● ●  ● ● ● ●  


今日1日中頭にあった言葉。

1) Unleash hell

2) Hakuna matata

1)は、慣用表現化と思っていましたが
グラディエーターのマキシマスの台詞でした。

"At my signal, unleash hell."

という、戦いの火蓋を切る合図を送る前の台詞です。

2)は、言うまでもなく(?)
ライオンキングからの台詞というか教え、です。

”It means no worries, for the rest of your days”
ということですね。


「やっぱインド人のDon't worryは信じがたい」と
思った私。

今週に入っても
Don't worryばかり聞かされているような気がして
そのうちHakuna Matataの歌が頭を流れるようになったんです。

でもね。。。

やっぱり自分はHakuna matataに生きられない、と思うのです。

けっこう細かいことでクヨクヨするし。
心配することばっかりだし。

たまにこちらの人はなんでそんなに
Don't worry, be happyで生きられるのかと
思ってしまいます。

論文を担当講師につっぱねられても
けろっとしているクラスメイトのM。

「大丈夫よ、気にすることない」
と私に言ってくるのだけど、

いやー、あんた、
遅刻グセとか、直したほうがいいよ。
あと、論文はちゃんとやったほうがいいんじゃね?

と、言ってあげたくなるのです。


何が言いたいかというと。


昨日も学科にちょくちょく顔を出したけど
E教授が読んだ形跡はなし。

16時すぎ話しかけると、
16時に原稿を持ってきた生徒がいるので
そちらが優先だと言われました。

でも朝やっぱり他の担当教官の生徒の原稿を読んでいたんですよ。
じゃぁ私のを優先して朝のうちに読めたんじゃないの?

でもつべこべ言うのはいやなのでわかりましたと退散。

今日。

朝から何度か顔を出したけど
やっぱり他の生徒のを読んでいる。

呼ばれて「とうとう」と思ったら
製本がすんだ私の論文の最初のページに
Draft submitted for approval, 19th April 2013
(承認のために提出した原稿、4月19日)
と書けと言われる。

だから、もうdraftじゃなくて最終なんだよ、と思う。

でも黙って言われた通りにする。

「今日中に読む」と言われる。

午後。16時前かな。

「学科長と話をしてきなさい」
と言われる。

は?

もうどういう言い方をされたか覚えていないので(ショックで)
簡潔にまとめると、

E教授は私の論文に承認のサインをするけれど、

1) 論文半分カットする

もしくは

2) そのまま提出の場合はObservation(所見)つき

と言われたのです。

「どうするか学科長と相談して決めろ」

と。

何を決めるって言うの?
もう何がなんだかさっぱりわかりません。


私の論文は流水域開発のそのガイドラインがメインではあるのですが、
それと並行して私が重要だと思っているのが
「計画」の役割についてです。

開発事業に関わらず、
ビジネスマネジメントや私たちのプライベートなことだって
計画は重要なことですよね。

"Well Planned is Half Done"
(計画をしっかりしていれば半分終わったも同然)
とかって言い回しがあるくらいだし。

だけど、この「計画」という作業は
「実施」「モニタリング評価」「フォローアップ」と共に
ガイドラインに制限される可能性がある。

例えば、計画に1年使いたいとしても
ガイドラインが6ヶ月と言ったら6ヶ月で終わらせないといけない。

だから流水域開発に計画は重要。
だけどガイドラインがその計画プロセスを制限している
かもしれない

というのが私の研究の最初の仮定(?)だったわけですよ。

だから、ガイドラインが計画段階にどのような指示を出しているか
またNGOが実際にどんな計画プロセスをふんでいるか

というのをガイドラインをあれこれ読んで学んだことと
NGOの人にインタビューをして学んだことと
まとめている、
それが私の論文の構成なんですね。

で、結果どんなことを書いたかというと。

たとえば、流水域開発に関する文献をのぞくと
たいてい地元の人がプロセスに関わってないと成果が出ない
と言っている人が多いんですね。

で、私は、考察の中で
その地元の人の参加(People's participation)は
計画段階からはじまっていないとダメだと
言っているんです。

最初から関わってないと
何でこの事業をやってるのかっていう根本的なことが
わからないからね。

ともかく、私の論文は

「ガイドライン」「計画段階」どちらもテーマになっている。
「ガイドラインの比較」「NGOへのインタビュー」どちらも含めている。

だって、どれも重要だと感じたから。


これのどこに不満なのかさっぱりわからないですが
E教授は私がテーマを二つ持っていて
比較(2次データ)とインタビュー(1次データ)をどちらもやった
これが気に入らないそうです

Concerned authorityと話をしてそれが彼らの結論だから」

と言っていましたが
学科長でさえ事態を把握していないのに
その「上」の人と話をするなんて
絶対ウソだと思います。


でも皆さん、よく思い出してくださいね。

博士号のテーマみたいだと言ったものの、私をデータ収集に送り込み、
原稿をきちんと読んでいなかったにしろ
先週印刷しろと言ったのはこの人です。

今まで研究内容も、目的も、
収集データも、
考察、結論も、
ぜーーーーーーーーーーーーーーーーーんぶ
印刷して渡していて
ギリギリになってタイトルにいちゃもんつけられて
それもしぶしぶ変えて、
私が印刷したのを知っているのに

今になって内容を切れというのは
どういうことなんですか?
ありえないでしょ?


学科長に話をしに言ったところ
「What is your problem?」と言われました。

私の問題じゃないですよね?
この教授自体が問題なんじゃないですか?

「今になってこんなことを言われるのがわかりません」
と言って、どの部分も重要な旨伝えました。

すると学科長は
「B教授と話をしたのかね」と。

なんでそこでB教授が出てくるんだよ。

っていうかあの日からもうB教授(前学科長)とは話をしないと決めたんです。

と思ったけど、学科長が電話をしてB教授がやってくる。

そこでアシスタントのP先生と3人で
なんだか話し合いが始まりました。

そして学科長が言うには
Don't worry, be calm, be bold
何とかするから、気をしっかり持て、ってとこでしょうか。

この怒りをどうやって静めればいいんでしょうか。


もともとこの教授には関わらないほうがいいと思っていました。

何年か前、うちの学科でVPP中にものすごく具合を悪くした生徒がいました。
その年のVPP担当はこのE教授で
「問題ないから病院に行きなさい」と
言ったそうです。

そこで彼女は泣く泣く途中で帰りました。

なのにそのあと、彼女のVPP評価はF
夏休み中に再参加となりました。

この子はとても優秀な生徒で、
このF評価がなければ学科トップの成績で卒業していたはずです。

「問題ないから」帰れ?ふざけんな。

この話を聞いてから、
この人に関わらないのがいちばんだと思ったんです。

なのに出席番号順に論文の担当教官が割り当てられ
この人の担当下に。

いつこんなトラブルを引き起こされるのかと
今までずぅっと、気をつけて、腰を低く低くして
なんとかやってきたのに、
最後になって地獄のふたをあけられたわけです

なんなんでしょうね。
生徒の不幸がうれしいんでしょうかね。

もうどうしていいかわかりませんが
学科長の「なんとかする」を信じるしかないです。


今日Department Committee Meetingという席で
(MBAの生徒と教師陣が今学期のクラスはこうでしたと話し合う会議)
E教授が何をしたか、何をしなかったか、
ぜーーーーーんぶ、話したそうです。

ここに政府機関の職員か何かがいたらしくて、
この件は「上」にあげて
Nは他の担当教官に変えてもらうことになったようです。

今さら変えるの?って感じがしないでもないですが
Nの場合当初別の教授(S教授)にこまこま相談をしていたので
彼に変更してもらうことが可能なようです。

私の場合は、それも無理。

E教授が承認しないと、困るのです。



2013年3月17日日曜日

We Feel So Powerless/ I Romance Looking

こんばんワニ。


今朝の朝刊。

日曜は読み物がいくつかついてくるのだけど、バサっと開いたらこんな写真が。

かっこいい。

Kollywoodの俳優Aryaです。

彼の映画をはじめて観たのはMaduraiのがらんとした映画館。

Boss Engira Bhaskaranという映画で、テレビのCMでよく流れていた音楽が耳から離れなかったのでそれだけのために観にいったようなものでした。

内容はシンプルだったけど話はそれほどおもしろくなかったので(ダメ男が塾をはじめてちょっと成功するみたいな話)、病み上がりなこともあり半分くらい寝ていました。

んでも、かっこいいなぁと思った。というか、ダンスがよかったのね、きっと。

そのあとイギリス統治下のChennaiを描いたMadrasapattinamやラブコメディChikku Bukkuを観る。

前者はイギリス人の女性と恋におちるというものでなんかだらだらとした恋愛ものだったけど、情景がきれいな映画だったのでよし。

後者では主役と彼の若いころという2役をこなしていて、軽めの現代男性とちょい昔の男性と演じ分けていて、悪くなかった。


こういう毛の濃そうな感じの人は(文字通り)毛嫌いしてしまう場合が多いのだけど、彼の場合目の色がちょっと薄いのでそれでバランスとれてるっていうか、ちと他のKollywood俳優とは違う顔立ちなので(もともとケララ出身なので当たり前かも)顔は好き。


でもそのあとに観た映画がVaruduというテルグ映画Urumiというマラヤラム映画で、どちらも目力の強い変人の役だったのでその後なんとなくAryaの映画は避けていました。

役は選びましょうよ。俳優なんだし。。。

と思ったけど、今日この写真見たらやっぱかっこよくね?と思ったわけです。

今度やるのはBollywoodのブラックコメディDelhi Bellyだそうです。

Delhi Bellyっていうのはデリーっていうかインドに来る人が滞在中いっぺんは悩まされるであろうゲリのことで、デリーとベリー(お腹)をかけているわけですね。

んでこのDelhi Bellyというのは3人のルームメイトがギャングのごたごたに巻き込まれてしまうという話で、もちろんヒンディ語の作品。

それをそのままヒンディ語からタミル語にして舞台をChennaiにする、というよくあるヒンディ→タミルリメイクでは舞台設定がなんかおかしくなるので、ムンバイのタミル語新聞社で働いている3人とかって設定になっているそうです。それもなんか無茶だけど。


● ● ●

結局、ヴィサは延期すんの?

という質問の答えがまだ出ないのですが、遅れている授業時間を取り戻すため明日から午後も授業が行われるようです。

1月に入ってから午後は論文書きの時間に当てられていて、それはそれで感謝していたのだけど、明日からは授業の復習やってたら先学期までと同じスケジュールなので論文書きが夜になっちゃう。困ったなぁって感じ。

それにプラスしてまた停電時間が長くなってきたんです。

夏に向かって電気消費量が増えるので停電時間延長は予想していることなのだけど、やっかいなのが時間がばらばらってこと。毎日同じ時間ならプランが立てられるのに。

しかも、なんでか知らないけどここ数日寮の半分だけ電気が来ないという時間がものすごく長くて。今は私のところが停電してるけど、昨日の夜は1階が半分くらい停電してたし。

超メイワクなんですけど。

We feel so powerless!

と叫んだら笑われました。冗談じゃないんだけど。。。



● ● ●


最近クラスでよくKと話すことが多いのですが、彼女のInglishのクリエイティビティったらありません。いくつかご紹介します。




Don't problem!

(= No problem)



I'm come!

(= I'm coming)



Sir's come!

(=Sir is coming!)

(Sir has comeではないと思われる。)



I romance looking!

(ロマンチックな目線で私を見ていると言いたかったらしい)



その他、間違ってはいないのですが


How to copy?

(= How can I copy this?)



Miwa, sing a song!



など、唐突に言い出すこともあり笑いの連続です。



まぁ、2年近くたってタミル語全然習得していない私がとやかく言うことではないけれど。



2013年2月4日月曜日

Provoked インド、イラン、女性

こんばんワニ。

Ootyにて

2月2日The Hinduより


これまで…これだけSneha Verghese

強盗が銀行に押し入って、あまりにもたくさんのお金に"Provoked"(刺激される、扇動される、引き起こされる)されたからと言う。これが強盗をする正当な理由として受け入れられるだろうか。いや、そんなことはない。 
誰かが殺されて、殺人犯が"Provoked"されたからと言う。許されるか?いや。
体罰は許されないし、人道に外れた処罰を行う教師の話は多い。それで彼らが生徒の態度に"Provoked"されたからと言ったら、許されるか?ありえない。

それでは、なぜ、男たちは、レイプに関してはこれが許されると考えるのだろうか。しかし、これがまさに、デリーで23歳の女性がレイプされたときの男たちの反応だったのだ。特に、警察官である。驚くべきことに、女性たちの多くも、レイプや性的いたずらの被害者は彼女たちのせいで事件に巻き込まれたと考えているのだ。
こういった考え方は私たちのpatriarchal(男系社会)の仕組みと深く関わっている
  
男性が全ての決定権を持ち、女性たちはそれに従わなければならない。または女性たちは「自分たちの生活を自分たちの望むように、自分たちで生きるという権利」がないということを信じなければならない。そんな社会である。これを破ったらトラブルになる。それにこの仕組みに従って生きている女性たちは、他の女性たちにもそれを押しつけていく。
 
この考え方は家庭で植えつけられる。息子は娘より大切にされ、自由に生きる。息子が何か悪いことをしても「男の子はそういうものだから」と許される。私たちが同じことをしたら?何をしたって、自分は男だからいいんだという人間がやってくる。暴力だって許されると考えている。女性たちは自分たちが越えてはいけないラインがあることを知らなければいけない、と彼らは考えているのだ。これが家庭内に存在する考え方だ。女性のみが非難され、女性暴行を助長している。
性的暴行が家庭内で起きたら、被害者の近親者まで、責任は被害者だけにあるような態度をとる。罪悪感、憂鬱感、絶望感が彼女を襲う。誰も助けてくれない、母親だって犯人を捕まえようとしない。 
[以下省略]


 ●     ●  


映画"Stoning of Soraya M."(2008年)より


Ebrahim「男が妻の浮気を告発するなら、妻は無実を証明しなければいけない。それが法なんだ。だが、妻が夫の浮気を告発するなら、妻は浮気を証明しなければいけない。わかるか。」
Zahra「わかるわ。よくわかる。女はみんな有罪。男はみんな無罪。そうでしょ。」  


 ●     ●  


唐突なはじまりですが。

上の新聞記事は今日のもの。12月にデリーで起きた23歳の大学生のレイプに対する社会の反応、これに関するものです。日本でも報道されていますよね。

下のセリフは昨日観た映画、Stoning of Soraya M.からのものです。


この映画、インド映画じゃないです。イラン映画です。革命後の1986年が舞台となっているそうです。

これを昨日観て今日この記事を読んだので、なんだかイランの話だったんだかインドの話だったんだか、一瞬ごっちゃになりましたよ。


私はもともと、女性が社会的に低い位置にいるというのは文化の一部だと思っているので、多少男女で扱いが違うのはある程度は仕方のないことだと考えている人間です。

とか女性権利活動家に言うと怒られそうですが、本当にそう思わざるをえない世界じゃないですか。

世界を見回せば、女性だけが遺産を相続するような国もあるようだし(たしか西インドとか太平洋のどっか。あいまいですけど)、どの国でも、いっつも男性だけが優位というわけではない。文化によっては、本当に男女平等なところもあるのかもしれない。

だけどね…。

憲法で男女が平等だと言っているんだったら、平等に扱わ(れ)なくてはダメですよ

まぁ、これはインドの話であって、イランはどうだか知らないですけど。イランの女性は不平等がしっかり約束されているのでしょうか。


デリーでの事件があってから、新聞はレイプ事件の話ばかりです。地域のニュースでも、国全体のニュースでも、レイプの話がない日がない。

12月の事件から件数が増えてきたのかと言うとそんなことがあるわけないんです。

今まで、メディアだって取り扱ってこなかった、たくさんの、いたたまれない事件

それが今になって騒ぎ立てられているだけのこと。

たくさんの事件が記事になっているってことは、記事になってない、被害者しか知らない事件は5倍も10倍もあるってことでしょう、きっと。

それに、本当に悲惨な話ばかりなんですよ。朝新聞読んでると、本当に気分が悪くなるような話ばかりですよ。何って、書かないけどさ。。。

こういうのを毎日読んでいて、これがインドなんだと思い始めて、そのうちそれが当たり前なんだと思うようになるのが恐ろしいんです。感覚がおかしくなりそうなんです。


デリー事件の後、国のあちこちでデモがあり、「警察は何をしてたんだ」「法律が守られていない」「処罰を重くすべき」と声があがったので、政府も特別に協議会のようなものを作って、これからどういった対応をしていくべきか話し合いをしたようです。

それで結果が出てこうこうこうしたらどうですかと専門家が言えば、活動家たちがそれはちょっと違うと言って法令化を阻止するように大統領に言ってきたり、ともかくゴタゴタしてるんですよ。

私はこんな悲惨なことをするような人間はすぐに死刑になればいいと考えていたのだけど、「自分が死刑になるかもしれない」とわかっていたら、犯人が被害者を殺める理由になるのでそれはヤメた方がいいと言う活動家がいて、それは確かにねーと思った。

あと、犯人に手術をして、一生性的衝動にかられないようにするなんてことを言っている人もいたな。まぁ、悪くないかも。。。


まぁともかく。。。デリー事件が、女性運動をProvokeしたのは確か。

彼女のご冥福をお祈りするとともに、彼女の死が、インドの女性たちの権利や社会的地位の向上につながっていくことを願ってやみません。



2013年2月2日土曜日

Sentiment 悲劇ライター

こんばんワニ。


色合いは実家のアジサイなんだけど。Ootyにて

突然ですが私、Nicholas Sparksが嫌いです。

は?誰?と思う人もいるでしょうが、きっと誰だか知ってます。

1999年 Message in a Bottle メッセージ・イン・ア・ボトル
2002年 A Walk to Remember ウォーク・トゥ・リメンバー
2004年 The Notebook きみに読む物語
2010年 Dear John 親愛なるきみへ
2010年 The Last Song ラスト・ソング
2012年 The Lucky One 一枚のめぐり逢い

などなど。

おぉ、この映画知ってる。

と思うタイトルが多いでしょう。

映画監督じゃないですよ。
原作を書いている人です。


そんでもって、

あぁ、泣いたわ~、あの映画。

と思う人も多いかもしれません。

私、それがイヤなんですー


なんかこう、泣かせることを前提としているような設定。

人物背景も毎回毎回やたら複雑な人ばかり。

フツーの人はあんまり出てこない。


それと、なんか毎回、
恋愛の行く末はどれもこれも女性にかかっている
というなオチ。

あと、ヒロインのせいでヒーローが悩むみたいな展開が多く
たまに全部女のせいかよ、と思えてくる。


Message in a Bottle
女がやっぱりこの人だと思ったときには男は死んでいる。


A Walk to Remember
女が病気で死んで男はずっとひきずる。


The Notebook
女から連絡が途絶える。14年後にひょっこり現れる。50年後には彼のことを忘れている。


2010年 Dear John 親愛なるきみへ
女が突然他の男と恋に落ちたと手紙を書いてくる。


2010年 The Last Song ラスト・ソング
女が対立していた父と仲良くなりはじめたころに父が病死。


2012年 The Lucky One 一枚のめぐり逢い
女の元彼のせいで男が銃殺されかける。けど女は男を引きとめる。


悲劇が多いですね。はい。

あとね。
Facebookで友人が書いててなるほどと思ったんだけど
映画のポスターが
どれもこれも似通っている。
「キスしそうでしてない写真」ばかりなんですよ。


なんでこんなことを書いているかというと。

ここに書いている映画はSparksの映画化された本全てというわけではなくて
他にもやたらとあるのですが、
ここの6作、全部インドに来てから観てるんですよ、私。

寮の子たちに映画をもらって観てるんですが
なんだか知らないけどSparks作品が多い。

インドではSparks作品がウケるのか?

つか、国際基準でウケてるか…。

以前に某欧国在住のMちゃんとSparksの話をしたときには
けっこうポジティブな印象を持っているようだったので、
私の感覚がおかしいんだろうか。うーむ。

ちなみに今日観たのはThe Lucky Oneです。

Zac Efronが出てきたときはディズニー映画かと思ったけど
この子もロマンスに出るようになったのねぇ。
としみじみ思いました。

彼の演技は悪くなかった。

Dear JohnのChanning Tatumみたいに
かっこよすぎてまぶしい
っていうオーラはZacにはないけどね。


  ● ● ●  ● ● ●  ● ● ●  ● ● 


映画の話でついでに。

最近新聞The HinduをにぎわせているKollywood(タミル映画界)の話。

以前に「ムットゥ…」のRajinikanthについてなかば熱く語りました

少し前のKollywoodでヒーローといえば
RajiniかKamal Hassanだったそうで、
ファンはいかに自分の崇拝する俳優がすばらしいかと
延々と議論をしていたそうです(The Hinduいわく)。

実は私「ムットゥ…」もそうなんだけど
Kamal Hassanの映画も観たことがなくて。

何かいいCDないですかとChennaiのお店でたずねたときに
すすめられたのが彼の映画のサントラだったということはあるのだけど。

そんなHassanの最新作がVishwaroopam

この映画が上映されないっつーんで、
毎日毎日一面に記事が出ているんです。

なんでも、内容が
ムスリムの人のsentiment(感情)を害するからと
州政府が上映を延期し、
内容がよろしくない部分をカットしろと言っている。

しかも2時間半のうち1時間切れとか。

まぁ、内容は最近のハリウッドにもありがちな
イスラム過激派だとかジハードのテロリストプロットの話らしく
狙われるのがNYCなので
どっちかって言うと、
ニューヨーカーたちのsentimentを考えたほうがよいのではと思う。。。

それで、国のCentral Board of Film Certificationという
内容を審査する機関(映画倫理委員会みたいなものでしょうか)は
問題ないと言っているので
タミル映画でありながら
他の言語に吹き替えられたのはインドのあちこちで上映されている。

お隣ケララでも上映済み。

あまり娯楽がないせいでしょうか
タミルナドゥでは映画に熱を入れていて
特に話題作品は初日の第一回目に観なくてはという人が
けっこういるようです。

これは日本でも同じだと思いますが
上映最初の週の収益が映画の評価の指標になったりね。

それが延期されているので
関係者が日ごとに損しているお金のこともあるし
ファンのフラストレーションはたまりにたまって
映画を観たいファンのsentimentはどうでもいいのか、という気もする。

で、肝心のムスリムコミュニティの評価はどうかと言うと。

一般公開の前にムスリムの人にもきちんと観てもらって
それなりにエラい人(たぶん宗教関係の)が問題ないと言ったそうなので
そんなに気にすることないんじゃん、と思いきや、

まだ観てもいないChennaiのムスリムたちが
Vishwaroopamのバナーを掲げてそのうち上映すると宣伝している映画館で
ガラスをこわしたり、上映反対デモをしたり

観てからブーブー言えばいいのにね。。。
(と思うのは無信心な自分だからなのでしょう。)

あげくの果てには
MGR時代にHassanとモメたから
今になって仕返しをしているんだと言われる始末。

(知事は今日それを否定したけど。)

Hassanも自分は破産だと言って
資産を担保に入れるようなことを言ったりだとか。

ということで毎日ゴタゴタしてますけど。

どうやら映画関係者とムスリム関係者が
腹を割って話す機会を設けるそうで、
それによって内容をカットするか上映するか
そういったことが決まりそうです。

全然興味なかったけど、
ここまで話題になると観たくなります。

上映されたら反動でものすっごく視聴者が増えるかもね。私みたいな。

そしたら万々歳じゃん。。。


何が言いたかったかと言うと。

この一件だけではなくて、インドにいると
やたらとこのsentimentという単語に出くわすことが多い気がするんです。

この政治家が言ったことは●●コミュニティのsentimentを害する
→大規模デモ

なんてのはざらにあります。

いろいろな宗教、言語、文化、カーストが存在している
インドだからこそ、こういうことが多いのかもしれませんね。


猿払!

昨日の晩ご飯。

ホタテご飯を作りました。

素材がいいと、
料理をまともにしない人間でもおいしいものが作れるものですね。

ちなみにみりんだの日本酒だの
そういったものはないので味つけは

ホタテと干ししいたけの戻し汁
しょうゆ
砂糖

のみ!

シンプルだけど、おいしかったわぁ。


ひさしぶりに。。。

おみそ汁(インスタント笑)と、粉ふきいも(豆入り)も添えて。

あいかわらず食器がお粗末なのがバレバレですが、
めずらしく食事っぽいものを作ったと
思っています。 



2012年9月9日日曜日

Pursuit of Mug (完) スーパースター

こんばんワニ。


前回前々回とうだうだ書いてきた
マグカップをネット購入した件

今日Nilakottaiに行って帰ってきたら
寮に届いていました。

前回同様寮母が受け取ってくれていたので
また包みをふってみた。。。

シャカシャカ音、なし

二人でニヤっとしてしまった。


外見

1回目は箱が封筒に入った状態で送られてきたのだけど
今回はぷちぷち包装のような袋で来ました。 

あて名にメイルアドレスを明記するのはやめてほしい


ぷちぷち包装

これが外側の包装を開けたところ。
がっちり包まってます。


箱をあけたら

おぉ、発泡スチロールが詰め込んである。 


マグカップの箱

これまた、ぎっちりですね。


ぷちぷちが中にまで

前回はこの箱の中はそのまんまだったので、
ここまでくるとさすがに
今回は割らないで送ろう 
という意思がうかがえます。


んで、なんでマグカップごときで
こんなに引っ張っているかというと、

このマグカップが
かなり自分の中ではヒットだったんですよ

ぴんと来たって書いたけど
一目ぼれだね


これがそのカップです

悩んだら
ラジニだったらどうするか考えろ


もう、なんていうか
心臓打たれたみたいな感じです<3


裏側

RajinikanthKolaveri映画を観た際にも言及してますが
タミル映画界のSuperstar

(タミル映画界では著名な俳優には
あだ名がついていて
たとえばパパイヤ鈴木ことVijay
Next Superstarとか言われるわけ。)

日本では「ムトゥ踊るマハラジャ」が有名になったので
インド映画=マサラ映画=Rajiniの映画
みたいな図式が頭にある人も多いのではないでしょうか。




今のタミル映画はもうちょっとSophisticatedされてますよ!
まぁ、似たような話ばっかりだけどね

それと、グラミーとってるA. R. Rahmanインドの小室哲也って笑
1990年代を感じますな。

まぁともかく、日本にマサラ映画が持ち込まれたのも
元を探ればRajiniの人気のおかげ。だと思うのです


で、このマグカップのイラストは
別の映画のいちシーンからきているわけです




もう、このメチャクチャ感がたまらん。


Cafe Coffee Dayはお隣カルナータカ州の会社にもかかわらず
タミル人のハートをくすぐるこのカップを作ったんですね。

一時期Starbucksご当地マグ
買い占めていた自分にとっては
もうこれ、買うしかないみたいなデザイン!


と、いうわけで
これからは何か壁にぶち当たったら

スーパースターラジニだったらどうするか

考えよう笑