2012年6月30日土曜日

2nd Half of Short and Sweet Summer Break Day 23 - Another Cup of Tea

こんばんワニ。




先週は毎日お腹がはちきれるくらい食べていて、「ヤバい、来週は食べるのひかえよう」と思っていましたが、水曜に「何か寒い…」と思ってから頭痛、腹下りと続き、お腹がぺったんこになってしまいました。


お腹の調子がよくないのに「おいしい…」とオートミールやら食物繊維たっぷりの健康志向ビスケットなんか食べているからいけないのね。過剰に辛いものもいけないわよね。




と、思いつつも今日もChinnalapatti例のレストランでお持ち帰り。


おとといも行ったんだけどそのときはいつものおじさんがいなくて、若い男の子が対応してくれました。でも英語をうまく話せないようで、裏のおにーちゃんを「ねぇねぇ」呼び出して、私に何が食べたいか間接的にきいてきました。"Twenty-five rupees"は英語で言えたけど。。。


息子かなぁと思ってたらやっぱりおじさんの息子だった。顔似てるし。


今日はMasala dosaiにしようと思ったけどmasala(であえたジャガイモ)切れとのことなのでParottaに変更。いつものイスに座って待つ。


「私の息子なんだよ」


「知ってる。同じ顔だもん笑」


沈黙。


「…おとといも来たんだけどね。おじさんいなかったから息子さんと話したよ」


「そう」


「おととい何でいなかったの?」


Nathamのカレッジ」


「そう…なんで?」


「2年生」


…??? 話がかみあわない。。。


そこで、おじさんは息子がNathamの工学系カレッジの2年生であることを私に伝えたかったんだとわかりました。


「あ、そうなの。子どもは何人いるの?」


「え?」


「息子さん、娘さん、何人?」


「あぁ、息子が二人」







これは私のクセで、本当はよくないことなのかもしれないけど、インドに来てからしょっちゅうやってる。それは、相手が自分の英語をよくわからなくて、ちんぷんかんな返答をしても、自分が相手の言いたいことがわかるのなら、そのまま会話を続けようということ


もともと、5年間Latinoが多い場所で英語を話してきた私は、Californiaアクセントというわけでもなく、いわゆる日本人なまりの英語でもなく、独特の英語を話すのだそうです。(ちょっときいたらアメリカアクセントだと英国人に毛嫌いされるけれど)


皆さんもご存知の通り、インド英語はまた別物。マサラちっくな濃いアクセントがつくのです。尊敬するBさんやMさんのお話しする英語はこの影響を受けているようだと感じることが多いし、自分も意識してちょっと変えている言い方はあります(特に意思疎通が重要なときはね)。


でもどっぷりインド英語に変更できるかというと、それはムリだなぁと思うのです。インド英語に影響を与えているブリティッシュイングリッシュのスペリングにはまだ慣れないし、インド独自の言い方やインド人が間違って使っていると思われる文法は私にはしっくりこないから。


ということで、タミル語もろくにできないし、インド英語も使えない私が自分の英語で話しているのだから、細かいことが相手にうまく伝わらなくても仕方ないかなと思っているのです


そんなことにこだわっているより、話を続けるほうがよっぽどProductiveだと思うんですよね。


しかし、教授までも私の質問の意図をわかってくれないときは、自分の英語が根本的にダメなのかと落ち込むときもある。。。




とかぼぉっと思っていると、Parottaお持ち帰りが完成。


受け取って帰ろうとするとおじさんが


ティーを飲んでいく?


あら、またですか。。。


と、おじさんが言ったとたんたくさんのお客さんがやってきておじさんは接客に追われる。申し訳ないから今日は帰ろうかなと思ったんだけど


「5分待って」


と、おじさん。


3分もせずに、お店のスタッフがお隣のTea stallからピッチャーに入ったあつあつのティーを運んできました。また、おじさんがティーをタンブラーで冷ましてくれて、私に渡す。お店にいたお客さんにもおじさんがサービスでティーを渡す。


ということで、ほかほかのティーを飲みながら私の学費の話をしていると、もうひとりの息子くんも現れたのでした。




帰り道。




Chinnalapattiの入り口近くでやってるテコンドー道場(もどき?)今日はやってないな。でも最近でかでかと宣伝看板つくったから、生徒が増えるかもしれない。




道沿いにある、サリーを染めている小さな作業場を通る。しばらく夕方に作業してるの見なかったけど(昼間は染めた真っ赤なサリーを原っぱに広げて乾かしているのを見ます)今日は作業してるな。この作業場の前にはよく馬さんが止まっています。小さな馬車でサリーを運んでいるみたい。




大学のすぐ近くの野菜やさん。右側にTea stallがあって、左側の小さなスペースでは夕方女性が数人でスナックを販売している。私のダメな揚げ物系だけど、仕事帰りであろう男性たちがティーを飲みながら、スナックをかじっている。このあとおうちへ帰ってワイフのおいしい夕飯を食べるんでしょう。これだからお腹ぱんぱんの中年男性が増えるのね。




大学の入り口。最近新しく建物を作っていて、なんだろう、レストランでもできるのかなとワクワクしていたけど、大学を運営するTrust商品を売るお店ができただけのことでした。今までアーユルヴェーダのお薬を売るお店、Khadiを売るお店、フルーツジュースを売るお店となんとなく分かれていたのだけど、商品が全てひとつのお店で買えるようになったみたい。かと言って他のお店をたたむわけでもなし。よくわからん。。。お腹の調子が悪いのですっごく苦いけどよく効くお薬を買おうと思ったけど、おとといハチミツ買ったばかりでまたお店に入るのも気まずいので今日はやめといた。




最近Trustの事務所の反対側でジャックフルーツを売っているおばあちゃん。ジャックフルーツって知ってます?日本語ではパラミツと言うのかな。世界でいちばんでかい果物らしい。まさかおばあちゃんがひとりで運んでくるのかなぁと思うけど、いっつも熱心にジャックフルーツのでっかい皮から果実をきりとっている。おばあちゃんがいない時間でも、ここを通るとジャックフルーツ独特の、甘くてねっとりしたニオイがする。生野菜Guruんとこ行ったとき、ジャックフルーツの種、をいただきました。塩茹でにしてあって、皮をむいた中はサツマイモのようなほんのり甘い味。ソラマメを食べるような感じでいくつも食べちゃいました。果物も種もおいしい、最強の果物じゃないですか。




大学の事務系オフィスが入るビルの前を通る。入学準備で忙しいのか、18時過ぎてもまだ働いてる人がいる。学籍担当事務官の車がある。彼のオフィスにもまだ電気がついてる。




最近このオフィスの横のバドミントンコートで、3対3のゲームをしている中年オヤジたち。揚げ物あとの運動ってわけですか?でも楽しそうにやってる。バドミントンくらいならハードじゃなくっていい運動になるかもね。




そうやっていろんなことを考えながら夕方のお散歩


部屋につくとちょっと汗ばんでる。水浴びをして、メイルチェック。これが最近のRoutine。






2012年6月29日金曜日

2nd Half of Short and Sweet Summer Break Day 22 - 思い出の1976

こんばんワニ。




アメリカのヘルスケアが変わる!という大変なニュースをFacebookで知った。


アメリカの医療の仕組みを身を持って経験した自分にとって(はぁ?救急車10万円?)(視力検査ってタダじゃないの?)こうした動きがあるのはとてもうれしいことです。大統領、おめでとう<3




 ●  ●  ●  ●  ●  




さて。今日は1976年の話です。


私、まだ産まれてませんよちなみに。


友人の思い出話なのです。




先週1週間NilakottaiVeelinayakenpattiに逃亡していた私。


ある夜、20時から21時まで停電がありました。充電式ライトをつけて、ご飯をいただく。




そういえば、これも書こうと思っていたことなのだけど。


以前から私は「Veelinayakenpattiでは皆さんに家族のようによくしてもらって…」とウザく書いていますが、「家族にはやっぱりなれない」と思うのが、この食事の時間なのです。


通常農村部の家族の食卓では、まずお父さんが食べる→息子が食べる→(おじいちゃんおばあちゃんはこのへんのどこかに入る)→娘が食べる→お母さんは最後に食べる、という順番があるようです。というのも、ご飯は基本作りたてをちょっと(というわけでもないんだけど)盛っておかわり。例えばDosaiなら焼きたてを食べる。右手はスプーンフォークナイフお箸になるため、カレーまみれ(言葉が悪くてすんません)。ってことで誰かがよそってあげなくちゃいけない。この順番は家長から、男性から、というインドの力関係の表れなんでしょうね。。。


んで、もちろんお客さんは上位に入る。お父さんと一緒に食べる地位が与えられる笑。


私はいつ食べているかというと、そう。。。お父さんと一緒なんですね。


いつも「お腹すいたー」と言いつつご飯を作ってる娘Sより先に食べるのがとても申し訳ないのだけどSは「私はあとで」と言い張る。お父さんと一緒に食べるなんて、考えられないんだろうね。


一緒に床でごろごろ寝ても、親戚のうちに遊びに行っても、「Veelinayakenpattiを住所にしていいよ」と言われても、水くみ手伝っても、やっぱりホントの家族にはなれないなぁと、ご飯を食べながらちょっとさみしく思うのです。


日本の実家では、家族全員で夕食が基本でした。父は晩酌しててちと時間がズレてたけど。父の帰りが遅くなると先に食べちゃうこともあったかな。昔は携帯電話なんかなかったからね。テレビ観ながらあーでもないこーでもないとか言いながら食事してたんだろう。私が東京に勤めるようになって父と終電で帰るようになっても、母と妹は待っててくれることが多かった。だから私は家族全員で食事をしたいと思う人間なんですよね


でもこの間Chennaiに行って気がついたのは、都市部ではこの順番があいまいになっているんじゃないかなということ。M子さんのおうちでは、オーナーもお手伝いさんも一緒に住んでる生徒さんもみんな食卓を囲んで(食卓ですよ!床じゃないですよ!笑)みんな食べてたなぁ。


男性がいなかったからそういう場合はやっぱり順番ができちゃうんだろうけど(映画とかではやっぱりお父さんと年長者が先に食べてる)。




脱線したけど。


その日もお父さんと先にご飯を食べさせてもらって、充電ライトのもとで停電時間終了を待ってました。娘たちはお隣のおうちでおしゃべりをしているので、お母さんMとお世話になってるNGOのCと私もおしゃべりをして待つことに。お父さんはベッドに横になってちょい寝中。


そこでお母さんMがボソっと一言。


1976年のVeelinayakenpattiは最高だったのよ


1976年、お母さんMは学校の先生としてこの村にやってきたんだそう。


以前にMaduraiにバスで行く途中に通った場所で「ここが私の産まれた村なのよ」とMは言っていて、どうやってこの村出身のお父さんと出会ったんだろうと思っていたので(二人は異カースト間の恋愛結婚)、それでナゾが解けた。なるほどー。


今は細くてちっちゃいMだけど、その当時はぷっくりと太っていて、Cいわく、お父さんは彼女のそこにホレたとのこと。は?


と思ったら、お父さんも昔は太ってたんだってー。壁にかけてある90年代の写真はちょっと今よりぷっくりしているけど。そうだったんだ。ぽっちゃりカップルだったんだね。


この村で産まれたCはそのころ大学生で、Mと友人になる。同じ村出身でその後CとNGOを立ち上げることになるMoはお父さんの親戚なので、そんなつながりから二人の間に恋が芽生えちゃったんでしょうか。


「1976年、1977年は最高だった。1978年からはサイアク。」


な、なんでよ!


1978年はMがお父さんと結婚した年だそうです苦笑


現在は別々の通りに住んでいますが、その当時お父さんとMはCの近所に住んでいて、二人がケンカするのが聞こえたそうです。


(寝ているお父さんをチラっと見て)


よくぶたれたわよ


なんですと!!!!!!!!!!!!!!!


お父さんのこともMのこともかわいがっていたCのお母さんも、そんなときは激怒してお父さんをよく叱っていたんだとか。


今もたまにお父さんの独裁者ぶりが私にもあきれちゃうと思われることが多くありますが、昔はそれがヒドかったそう。3人目の子どもが産まれてやっと、まるくなったんだってさ。





「仕事で毎日Nilakottaiまで行ってたわよ。あのころはAutoもバイクもなかったから歩くしかなかったのよ」


す、すごい。。。片道1時間くらいかかるんじゃないの?だから細くなっちゃったんだろうか。



「1976年は楽しかったわよー。うちの母はNilakottaiまで毎日映画観に行ってたわね」


そして話題は「お母さん」に。


「うちの母はとっても陽気な人でね」
「Cの母にはよくかわいがってもらって」
「Cの母が亡くなったときはMの娘が泣きながら学校から帰ってきて」





そして二人とも涙ぐんでしまうのでした。


「この村は1990年代まではとてもいいところだったの。でもそれ以降はみんなお酒を飲むようになってね…昔はドアを開けっ放しでも何にも心配いらなかったのに」


大変残念なことだと思う。個人的には週末に酔っ払って路上で人目もかまわずケンカしているお向かいさんはかなりのエンターテイナーだと思っていたけど苦笑。


まぁこんな場で「日本では飲酒してます!」とか宣言できないけど、飲みすぎはよろしくないですよね。こっちの人って「たしなむ程度です」というレベルがないから。飲まないか飲みすぎ、みたいな。飲むこと自体まだ社会的によろしくないとされているし。




ということで、毎回行ったら「いい家族だな」と思うMのおうちだけど、いろいろ歴史があるのね、としんみりしてしまいました。


21時、電気が回復。お隣から娘二人が帰ってくる。3女Sに


「今二人に1976年の話を聞いてたんだよ」


と言うと、何かを察したように


またぁ!過去のことよ!


とニヤリ。


娘がこれだから、この家族もうまく回ってるのかもしれない。



 ●  ●  ●  ●  ●  




また今日も一本映画を観ました。


字幕つきって聞いてもらったタミル映画なんだけど、字幕なし。シンプルなストーリーであることを願い、そのまま観る。


Kadhalil Sodhappuvadhu Yeppadiという映画。監督Balaji Mohanのデヴュー作だとか。


恋愛をメチャクチャにする方法、みたいな意味のこのタイトル。大学生の2人が出会って、仲良くなって、でもすれ違って、ケンカ別れ。でも最後には…というシンプルな恋愛もの。


なんかこの手の「オトコノコがオンナノコの尻にしかれて」という図式もタミル映画であきあきするほど観てるんだよね。いっつもオンナノコがハチャメチャな場合が多い。タミルガールズ、おそりしや。というか、タミルメンズがナイーブな場合が多くて、それも心配になる。(そのくせケンカシーンばかりある←その時は強い。)


(そういえば、韓国ドラマや映画では「イケメンとドジなオンナノコ」図式が多いのは何でなんですか?韓流ファンの人、教えてください)


ということで、ストーリーは典型的。ジョークも各所にあり、まぁまぁ。


でも最後まで観たのはMynaaに出ていたAmala Paulがヒロインだったから。Mynaaのトレイラーを最初に観たとき、他の女優さんに比べて肌もそんなに白くないし(たいていの女優さんはタミル人じゃねぇだろってくらい色白)、肌荒れしてるし、そんなにキレイでもないし…と思ったのだけど、Mynaaを観て彼女の目にかなり惹かれました。目力が強いんですよ。


なぜかこの映画では90年代の日本人女性のような前髪になっていて歯がゆいですが、Mynaaと違ってフツーな大学生演じてるのがとてもカワイイです。








大学生の恋愛で、こういうところがこじれるってのもなんかわかる。これは万国共通なのかな。





2012年6月28日木曜日

2nd Half of Short and Sweet Summer Break Day 21 - 生野菜Guruの農園写真(2)

こんばんワニ。


前回に引き続き、生野菜Guru農園訪問写真のご紹介。

休憩をはさんで後半の様子です。


そういえば。

休憩に農園のダイニングホールのようなところに入ると、
なんだか大きな容器に入った飲み物をすすめられる。

生水はちょっと…と尻込みすると、
なんと例の雑穀ドリンクでした。

みんなで分けっこするなら…と、タンブラーに注いでもらう。

サイドですすめられたのはカピカピに乾いた細い茶色の物体。

「…干しヘビ?」

とマジで聞いたら、「唐辛子だよ!」と笑われた。

だ、だよね。

でも唐辛子って感じがしない、ちょっと塩気のあるスナックみたいだった。

で、「どうぞ」とタンブラーを渡そうとしたら
「全部飲んで」と結局全部いただくことに。

なんでわざわざデカいタンブラーなんだ!!

でもこのドリンク体温下げる効果もあるんだって。ありがたい。

隣にはCurd(ヨーグルト)もあって、
ツレはヨーグルトドリンクにして飲んでました。


Azolla

このビニールシートの中で育てられているのはAzolla/Asolaという、
藻類に見えるけど実はシダ系の植物。

日本名ではアカウキクサ属。。。かな?

インドでは政府がAzollaの栽培を推奨しだしたから注目されてるみたい。

というのも、このAzollaは

牛さんにあげるとミルクの出がよくなるし、
緑肥としても使えちゃうんです。

しかも成長が早い!

わんさか収穫できるまでに2週間ほどしかかからないみたい。

おかげで、日本なんかでは雑草扱いされている種類もあるみたいだし、
なんて言われてるくらい。

これは地球温暖化の救世主かも?



緑のつぶつぶが葉っぱのようになる

食べようと思えばヒトも食べられるみたいだけど、

牛さんのオシッコとウンチを水に混ぜて育てていると言うので、
サラダは無理かな。。。



こっちはホントの

ココナッツの皮の繊維くずと土をまいて、水をまいて、という簡単な育て方。

これもNitrogen Fixationに役立つんだそうなー。


Mixed Culture

こちらもMixed Culture。

雑穀と果樹の木が並んでる。



右が開拓前

この農園は開かれてまだ数年なので、
敷地内にはまだ手をつけていないところがあります。

っていうか、半分以上は写真右側のようになーんもない状態。


植林

でもそんなカピカピの大地にも木を植えています

まず木が土の保水力を高めて、土地を強くするからね。 

びゅうびゅうの風にも負けず、がんばって育ってます。



砂?

これは農園の入り口側。

なんで砂まいてるんだろうと思ったら、これがこの土地の土なんだって。

どーみても道路工事かなんかに使う資材にしか見えない。

こんな土を四角く掘って、
木を植えて、Nitrogen Fixationの草をかぶせています。


ミミズ堆肥

これもミミズ堆肥。

なんで棒がいくつもささってるのと聞いてみると、
これをひっこぬいて中の温度を確かめるんだって。

ミミズ堆肥はただ牛のウンチにミミズさんをまけばできるってわけじゃなくて
温度管理が重要。

きちんと堆肥が発酵しているか確かめて、
虫の活動もこの穴からチェック。

ちょっとしたアイディアが「なるほどねぇ」と思う。



Holy Cow

牛について熱く語るスタッフくん。

彼いわく、
最近はミルクの収穫量を高めるために
薬剤を牛に投与する人が増えているんだって。

通常子牛のときに栄養として与えるものなんだけど、
ずぅっと投与してたら
そのクスリがミルクにうつって、ヒトの体に入るわけで。

栄養のあるものをあげていれば
牛さんのミルクはきちんと出るのに。

たくさん出たってどうせ水でうすめて売ってるくせに!)

ちなみに、この背中がポッコリしてる牛さんは
インド特有なんだそうです。

知らなかった。


かわいいベッド

足取りもしっかりしているし元気に見えたGuruだけど、
半年前から体調を崩しているそうです。

ミーティング中もこのマットレスに横になっていました。


ジョークも飛ばす

これが先述のダイニングホールみたいなところ。
裏に宿舎のような建物とキッチンがあります。

Guruのうしろで、午前の作業を終えた研修生がグーグー寝ています。

このあとおいしいランチをいただきました。

スパイスをあまり使っていない上品なサンバル
お代わりしたかったけど、お腹がうけつけず。

マジ朝ご飯食べなきゃよかった。


ダイニングホール

外から見たところ。


ヤギさん


ちっちゃいヤギさん。

この間の赤ちゃん牛を思い出した。

あぁ、思い出したくないことも思い出した…(ガックリ)



びゅうびゅう

この風を見てくださいよ。

カツラがふっとぶ。


お約束

入り口。

この団体はVanagamというのだけど、
この看板にはカーナカムと書いてある。

イミフメイ。


 ■  ■  ■  ■  ■  


休み中に…と思って映画をバンバン観ています。

ひっさしぶりに、「このタミル映画いい!」と思うのに出会った。

ポスター見て「観たいなぁ」と思っていたのだけど
映画館に行く機会なんてなくて、あきらめていたところに
英語字幕つきファイル入手

Nanbanという映画。

南蛮じゃないですよ。
タミル語で友だちという意味だそうです。

監督がラジニカントEnthiranを撮ったShankarだったから観たかったわけではなく
(オープニング観るまで知らなかったし)

あんまり好きじゃないけど笑顔はかわいいと思っているJivaが出ていたから。

3人目のメインキャラ俳優は知らん!でも演技悪くなかった。

いやぁ。

38歳のVijayがエンジニア大学生なんてムリ。
他の二人も大学1年生なんて10年以上前の話だろうし。
タミル映画にありがちな「ムリだろ!ボケ!」みたいな箇所ばかり。


でもそこ目をつぶって観ればおもしろかったです。


3時間あるからメインキャラ3人の抱える問題もていねいに描いていて、
途中わんわん泣いてしまいました。

そして収穫だったのがヒロイン役のIleana D'Cruz(スペイン人かよ)。

彼女、細い

タミル映画で観るオンナノコたちは、とてもきれいでうっとりするのだけど、
たいていお腹がぷよぷよしている

インド人男性にはこれくらいの方がウケるのだと聞いたけど、
ダンスの際お腹がゆれるのが私としては気になるのです。
(その方がセクシーなのか?)

しかし彼女はお腹がすっきり!
そして顔も申し分ない。キレイです。




スリムな腰だねどうのこうのという歌。

音楽はShankarのお決まりのA. R. Rahmanが忙しかったようで
別の人が作ってます。
まぁ、そんなに歌はよくない。
でもダンスの撮影に金をどっぷりかけてそう。
(それはEnthiranもそう。)


で、今日はこれ観た。

なんか暗い。。。
プロットが単調。。。
Charlize TheronBella Swanを食っている。


2012年6月26日火曜日

2nd Half of Short and Sweet Summer Break Day 19-20 - 生野菜Guruの農園写真(1)

こんばんワニ。


昨日観たハリウッド映画。

つくづく、アメリカ(ロシアも?)冷戦時代のメンタリティから抜けきらないなと思います。

2011年映画でロシアの核爆弾→核戦争の危機!なんてプロットありえねー。

たぶんアメリカもロシアも冷戦時代の世界のSuper Powerステータスにすがっていたいのね。

でもさ、


まさかこのビルは!

西海岸だからってサンフランシスコを狙わなくてもいいじゃないですか


はじっこが当たっただけでサンフランシスコベイに落ちたけどね

このビルはTransamerica Pyramidという、へんちくりんな形のビル。

サンフランシスコのスカイラインを汚しているとか、結構な言われよう笑 

上のほうに展望台があると聞いたけど、行ったことないなぁ。

9/11以降、アメリカを象徴するような建造物が狙われるとウワサされて、
サンフランシスコでは特にGolden Gate Bridgeが標的なんだとよく言われていました。

でも今の時勢だと、シリコンバレーはアメリカのITの中心だし、
やられたら経済的にもアメリカ国民精神的にもダメージは大きいかもしれない。

とか不謹慎なことを考えたりする。ごめんねMark


            


ハイ、先週の生野菜Guruの有機農園訪問の写真です。

土いじりに興味がない人にはおもしろくないかも笑



Vermi Compost

これは屋根だけ作ってある簡易牛小屋の中に作られているミミズ堆肥

以前に私が見たことのあるミミズ堆肥はコンクリの枠の中で作っていたけど、
これは外に出てる。

なんで?って思ったけど、コスト削減のためだって。

確かにコンクリやブロックで枠を作るような余裕は農民にはないかもしれないもんね。

ただ、ミミズさんの活動のためには日陰に置いてある必要があるとのこと。

牛小屋にあれば材料の牛糞もすぐそばにあるってことだもんね。
ちなみに牛さんは毎日3-4キロうんちをするそうです。(もっとするかと思ったけど)


牛のオシッコ

牛のオシッコって天然の防虫剤になるの知ってました?

なので牛小屋の隣にはオシッコが流れてたまる仕組みができています。

ムダにしない。

土づくり



これは作物を植えるための土の準備をしているところ。

Nitrogen Fixation窒素固定の活性化のために、
マメ科などの植物を根っこごとどさどさと積み重ねます。

(こういうとき、高校で生物ちょっとでもかじっておいてよかったと思う笑)


プツプツ

で、これが使われる植物。

この根っこのところの根粒に窒素固定をしてくれる菌がいるんですね。



苗を大きくなるまで育てる

材木種や果樹種の苗木たち。

けっこうおっきくなるまでここで育ててるなぁと思ったら、

「あちこちに植えると水やりが大変になるし、水もムダになる」

だってさ。なるほどね。

ってことで、ポットで育てられなくなる大きさまでここで集中水やりってわけ。


盛り土

盛り土されたところ。

ここにいろいろな種類の野菜を植えます。いわゆるMixed Cultureというもの。

Monoculture(単一の作物だけ植える)だと、
その作物に特定の病気がはやったときに全滅しちゃうし、
その作物が必要な栄養素ばかりが土から摂取されてしまう。

だから、いろいろな作物を組み合わせて植えるMixed Cultureを推奨してるんだって。

土の上にのっかってる植物はこれまたNitrogen Fixationをしてくれて、
なおかつ土の中の水分が蒸発するのを防ぐ役割があるそうです。

しかし盛り土にはあまり意味がないんだって。。。
まぁ、水はけとかいろいろあるんでしょう。


スプリンクラーと草

盛り土を別角度から。

周りに植えているのは家畜用のエサになる草

まだこの農園もはじめたばかりで、野菜がよく育つような肥えた土がまだできていない。

だから今は、

家畜のエサをたくさん植える
→家畜がフンをする
→堆肥を土にまく
→土が肥える

プロセスを行っている最中だそうです。農業は1日にしてならず、ですねぇ

土からぴょこっと出ているスプリンクラーは1週間に1度しか使わない。

それでも草は青々としています。



緑はこの団体のイメージカラーなんでしょうか。

Guruだけじゃなくてスタッフの人も緑のものを身につけています。

彼が農園を紹介してくれました。


アロエと


アロエにも組み合わせ効能があるらしい。

これはアロエと果物を一緒に植えています。


農園の「囲い」

ちと見づらいですが。

50エーカーちょいあるこの農園をかこっているのがこの木と溝

農園内に降る雨がざざーっと外に流れてはもったいないので、ここでせき止める。

木も大きくなれば木陰を作り、土の保水力を強める。

このあたりのびゅんびゅん吹いてる強風を止める役割もありそう。

植林ばっかりやって社会貢献とか言ってる企業はキライですが、
やっぱ木って重要だわ。


いろいろな作物

これもMixed Culture。木や他の作物を組み合わせてます。 


ぽっこり

農園のど真ん中にあるぽっこり丘

もともとあるのかと思ったら、これも農園内で雨をせき止めるためのものだそう。

Bundというやつですな。


別の角度から

ぽっこりを別の角度から。


切り傷に

切り傷すり傷はこの植物で治っちゃう、という
薬効のある草だそうです。


Drip Irrigation

スプリンクラーと合わせて使われるのがDrip Irrigation点滴灌漑)。

この農園でも最近資金がおりて、使い始めたそう。

点滴という名のとおり、このチューブからちょろちょろ、ちょっとずつ水が出て
作物のあるところにだけ水やりをする仕組み。

水はムダにしません。


サブチューブ

近くに寄って見てみると、チューブが2段階になってる。

私が以前に見たことあるのはメインチューブだけでしたが、
こうやってサブチューブがあると、ピンポイントに水やりできて
さらに節水が可能になりそう。

サブチューブを作物のところに持っていくのがちと大変そうだけど。


チューブの出どころ

Drip Irrigationも週1の水やりのみ、だそうです。


なんか宗教的な

なんかの儀式に使われそうな見かけだけどこれもMixed Culture。

それぞれのサークルに違うものが植えられている。

で、さっきのNitrogen Fixationと日よけ植物がかぶさっている。

これはスタッフくん2号。


一見

パっと見計画せずにぐちゃぐちゃと植えているようにしか見えないけれど、
きちんといろいろな要素を考えて作っているんですね。あぁ、おもしろい。


次回は農園訪問後半でやんす。


            


ちなみにさっきの映画はこれです。

ちなみに主演のヤツが大嫌いです。