ラベル Politics の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル Politics の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2013年3月19日火曜日

エンジンをかけられた Student Protest (2)

こんばんワニ。



大学

閉鎖



まぁ、今回はそれなりの理由があるとは思うのだけど。

このブログでも書いてます
インドのお隣スリランカ北部には
私の住むタミルナドゥのタミル人が住み
人口的には多数のシンハラ人とモメて戦争をしていました。

戦争中は両サイド共に殺戮を行い
どっちだけが悪いということはないのですが
国際社会的にはスリランカ軍(シンハラ側)の
女性子ども避難民関係なく殺したというのが
いわゆるジェノサイドだと言っている人もいて

戦争は一応落ち着いたにしても
戦時中の軍の行動、責任者を追及しない現政府など
非難がますます高まっています。

戦争中にタミル側のリーダー的存在の人(Prabakaran)の子ども(Balanchandran)が
捕虜のようにスリランカ軍に捕らえられていたのですが
その子どもを無残に殺した
その殺害直前直後の写真が公になり
タミルナドゥ各地で大規模なデモが起こりました。

2週間くらい前から学生もハンガーストライクを行っていて
先週はバタバタと病院に運ばれる人もいたので
「そのうち収まるだろう」
と私は勝手に思っていたのですが
学生デモは収まるどころか広がっていて
大学を閉鎖せざるを得ないところが増えてきたので
今日州政府が「無期限」閉鎖を決めたわけです。

ちなみにうちの大学でデモはやってないんですけどね。

ある教授いわく
「うちだけ開けているというわけにはいかないだろう」

…なんなんだよそれ。

実は昨日ニュースで
内戦当時の悲惨な殺害に関するクリップが流されたとかで
タミル人の血が煮えたぎっている
というのが今日の状況だったようです。

いつもぽけーっとしている
MBA Coordinatorでさえ
「あんなの絶対に許せない」
と声を荒げて言っていたくらいなので。

私はテレビ観ないから知らなかったけど。。。

たまたまUN Human Rights Council(国連人権理事会)が
スリランカの戦争中の責任を追及するための決議を
通すだの協議だのしている真っ最中で

なのにインド中央政府は「スリランカの国内のことだし」
と「お隣の国に対して強く言えない立場」を表明し
それがタミルの人たちの感情をますますかきたてているのは確かなのです。

気持ちはわかるんですよ。

でも私がわからないのは何で今さらということ。

スリランカの内戦は80年代からずぅっとあったし
私はあの写真集をたまたま見つけたけれど
こんなに同胞タミル人のことを思っているインドタミル人が
今まで戦争や殺戮のことを知らなかったわけがない。

スリランカタミル人の難民はインドにもたくさんいるし。

なのになんで今になって。
というかなんで今まで何も言ってこなかったのよという方が正しいかも。

こういうことがタミルの人に起こっていた
こんなことをお隣の国がしていた
というのを学ぶのに遅いということはないんですが
今までただ無知だったのか
Balanchandranの写真がそこまで衝撃的だったのか
「今」な理由がわからない。


● ● ●


まぁそんなわけで今週いっぱいはとりあえず閉鎖のようです。

前回とちがって外出はダメと言われているので
もうこれは論文今週終わらせるしかないな
エンジンがボコボコかかったような

そんな気がしていたのに。

停電でまだ寮のここだけ電気なし。。。


エンスト


手下の話いわく寮の電気回路(3本くらいあるらしい)のうち
私側の線だけ木にひっかかってんだって。

はぁ~。。。






2013年3月2日土曜日

Lakh, Crore, 予算!

こんにちワン。


めがね

昨日のThe Hinduの一面、のイラスト。

このめがね、このちょっと前屈したような感じで歩く人。


そのかばんに予算案が入っているのかい

Chidambaram財務相(大臣?)です。

おととい、デリーで来年度の中央政府予算案がChidamrabamによって
議会に提出されました。

次の日(昨日)の新聞は22ページ中11ページが予算案の分析にあてられ
それに続く社説や地域欄も予算の話ばかり。

たいていどれも「どこそこのことを考えていない」という
非難の声が多いのだけれど、
経済学者なんかは「バランスとれてるね」などと
ほめたりしているので
悪くない予算なのではないでしょうか。

去年は新聞読んだり読まなかったりで気がつかなかったけど
予算案に国中が注目している、というか
予算案をフツーの人たちも気にしている、というのは
日本ではないことだよなぁって思います。

数日前のIndian Railwaysの予算案が出たときも新聞はその話ばかりでした。
IRは国が運営するインド列車の会社で
そのネットワークは世界一、
確か雇用している人員数も世界一だった気が。

電車は短距離から長距離まで、
お金のない人から中間層、お金のある人まで、
みーんなが使うインドのメイン交通機関。

だから国中がIRの予算や
それにともなうサービス向上、運賃値上げ等に興味を持つのはわかる。

でも国の予算まできちんと見ているなんて、ね。

荷物運びをするporter/coolieの人たちが
デリーの駅のでっかい画面で
大臣が予算の話をしているのを熱心に見ている
そんな写真も新聞に出ていました。

日本で政府の予算案に目を通した記憶がない私。。。
はずかししいことですよね。


まぁいくつか思ったことを書きとめておきたいと思います。


まず、収入が1億ルピーを超える人たちだけ
10パーセント追加で税金を払うというもの。

日本やアメリカでもよく富裕層からもっと税金を回収しろと
よく言われますが、なかなか実施が難しいことだと思うんです。

富裕層から反対されるし、
富裕層は政治家とつながってるし、
なかなか実現は難しい。

それをしれっとやろうとしているインド。

で、これが、もともとお金のある人からの提案だったというのが
Pleasantな驚き。

Azim PremjiはWiproというITからエンジニアと幅広くやってる会社の会長さん。
ちと前までインドで一番のお金持ちだった人です。
(インドで一番のお金持ちはマハラジャじゃないですよ!)

慈善事業家としての彼の活動について学んでいたので
インドでもビル・ゲイツのように
社会に貢献しているビジネスマンがいるのはすばらしいことだと
常に思っていたのですが、
この10%プラスの話はPremjiさんの提案だったとのこと。

Premjiさん、やりますね!
そしてそれを予算にきちんと組み入れたChidambaramもエラい!


とは思うのですが。

新聞をあちこち読んでいて感じたのが
バッシングが大臣に向けられているということ。

もちろん、責任者は彼だと思うのだけどね。

まさか、彼がぜーんぶ予算を書いているわけではないでしょう。

財務省職員がおそらく毎日徹夜でこつこつと仕事をして
(ってなことはインド公務員ではありえないか…)
お金をたくさん払って経済学者にもアドバイスをもらって
それで作ってる予算でしょう。

それなのに「大臣は自分たちのことを助けてくれない」と
言うのはなんか変じゃないですか、ね?

まぁ、いいけど。


お金持ちだけじゃなくて、庶民の私たちにも関わることが
予算案にも多く盛り込まれています。

税金の変化等で値上げが見込まれるもの:
2,000ルピー以上の携帯電話
SUV
40,000ルピー以上の外車
800cc以上の輸入バイク
輸入ヨット
たばこ
エアコンつきのレストランで食事
500万ルピー以上の不動産
1000万ルピー以上、2,000平方フィート以上の家
大理石
輸入絹
駐車料金

安くなると思われるもの:
ブランド既製服
宝石
輸入ヘーゼルナッツとオーツ麦
タピオカ
輸入トラック

うぅむ。

大理石も宝石も関係ないけど、エアコンレストランの件は気になります笑
たま~に、行くので。。。

インドではエアコンのついているレストランでは
エアコン席とそうじゃない席と別になっていて
エアコン席はメニューが別です。

食事内容が別なんじゃなくて、値段が高いってことね。

エアコンは電気(=資源)をくってるので、
その分顧客にもっと払わせようということなんですね。

エラい!

とは思うけど、A/C席は今後控えようかなとも思います。。。苦笑

さっき庶民に関わると書いたけれど、こうやって並べてみると
やっぱり中間層から富裕層のほうが打撃を受けるような気がしています。



タミルナドゥ関連ではKudankulam原発周辺の開発に
15億ルピーの支出。

日本の地震のあとから核反対運動が起こっていて
なかなか稼動がはじまらないKudankulam。

今住民が格放棄と叫んでいるのは
もちろん安全面に憂慮してということなのだけれど、
政府は「開発」と銘打ってお金をばらまき、
人びとをひっくるめて黙らせようということなのでしょうか。

その一方で80億ルピーが
風力発電関連に使われるようです。

核なんてやめて、風力とか水力とかもっと開発すればいいのにね。。。


100億ルピーを資本に女性のための銀行を設立。

インド農村部では女性が銀行でお金を借りるというのはまだ難しい話で
そんなわけで自助努力グループ(Self Help Group, SHG)を作って
グループでお金を借り入れるということがずぅっと行われています。

SHGとこうしたローン(いわゆるマイクロクレジットですね)のおかげで
女性が銀行に行くという機会が増え
女性がこうした資金を元にプチビジネスをはじめる
なーんてこともあるのだけど。

まだまだ銀行に行くぞという女性が個人では多くないというのが実情なわけで。

男性銀行員と話がうまくできなかったり
銀行でハラスメントを受けたりと、
女性は銀行でもトラブルにあっているのです。

そんなこんなで政府が「じゃぁ女性の銀行作っちゃおう」
というわけですね。

まぁ悪くない話なんだけど、
根本的な問題(今ある銀行の女性への態度や考え方)は
どーでもいいんか、と思ってしまいます。


全体的に、インド政府がさまざまな分野で
どのくらいお金を使おうとしているかというと

農業関連 18,781 crores
産業関連 48,010 crores
経済サービス関連(?) 31.602 crores
農村部開発 56,438 crores
交通関連 1,33,488 crores
福祉・社会サービス 1,93,042 crores
灌漑・防洪水関連 1,200 crores
通信関連 12,380 crores
その他サービス 9,307 crores
発電 1,58,287 crores
化学、テクノロジー、環境関連 17,587 crores
合計 6,80,123 crores

なんのこっちゃ!

と、思う人もいるでしょう。

はじめにインドに足を踏み入れてからずーっとやっかいだなと思っている、
インドのお金(や数字)の数え方。

2年近く住んでいてもまだぱっと頭が切り替えられない。

上記「1000万ルピー」なんてのは
今数えて私が書き直しているものなんですね。

もともと数字は苦手な私は
アメリカで勉強していたときに「Million, Billion, Trillion...」が
なかなか頭に入らなくって、苦労したんですよ。

それがどーにかこーにか5年でしっくりくるようになったのに
今度はインド式。。。


ということで、インドに来る人は知っておいたほうがいい、
インド数え方。


インドや南インドの各地では、
日本で「百、千、万…」が使われるように
Lakh, Crore,...」が使われます。

1 lakh というのは 10万のことです
英語では One hundred thousand。

1 crore というのは 100 lakhs もしくは 1000万のこと
英語では  10 million。

ここからがなんか厄介なんですー。

100 crores は 1 arab
100 arabs は 1 kharab
と上にまだまだたくさん単位があるのだけれど、

なぜかインドではCrore以上にお目にかかりません

だから100 crores は 1 arab じゃなくて 100 croresって言うんですね。

それと、表記の仕方。

英語表記では

One 1
Ten 10
 One hundred 100
 One  thousand  1,000
 Ten thousand 10,000 
One hundred thousand 100,000
One million 1,000,000
 Ten million 10,000,000

って書くじゃないですか。

それがインドでは

One 1
Ten 10
 One hundred 100
 One  thousand  1,000
 Ten thousand 10,000
One lakh 1,00,000

Ten lakhs 10,00,000 
One crore 1,00,00,000 

になるんですよ。

そのコンマ何?みたいな。。。

まぁ、インド式に読むならこちらの方がわかりやすいのだけど。。。


そんなこんなで組み合わせると
One lakh crore なんて言い方も出てくるんです。

Crore(1000万)× Lakh(10万) = 1兆
もしくは One trillion (1,000,000,000,000)

なんですが、表記は

10,00,00,00,00,000

となりますね。。。

あぁ、ややこしい。


で、さっきの予算の話に戻ると、
全体の支出が 6,80,123 crore rupeesとあり
これは6 lakh 80 thousand 123 crore rupeesですよね。
おおよそ6.8 lakh crores、6兆8000億ルピーになります。

これは今日のレートでおおよそ11兆600億円
123 billion US dollarsもしくは1230億USドル。


…なんか、合ってるのかわかんなくなってきた。。。

ひとけたふたけた間違ってたら大変だけど、
財務管理専攻とはいえ文系なんで苦笑

この数え方はお金だけではなくって普通にものを数えるのにも使われるので
 1 lakh people とか言われると、
うーん、あぁ、10万人ね。。。と多少私にはタイムラグが生じます。。。

おそらくlakhやcroreはアラビア語とかヒンディ語が元になっている単語なので
タミルの人の中には(タミル語ではないから)
英語だと思っている人がいるのです。

経済の国際化のど真ん中にいるようなインドで
若い学生たちがまだlakh croreと言っていていいものか、と
たまに思うのですが。


さて。

この予算案について思うことが多々あったのだけど
容量オーバーなので今日はここまで。


ちなみに、財務相はタミルナドゥの出身なんだってさー




2012年11月21日水曜日

Salinity 水がまずーい

こんばんワニ。


この色の組み合わせも好き


最初に飲んだときから
あれ?
と思っていたけど、
最近は飲むのが怖くなるくらい
変な味がすると思っています。

他の子たちは水に塩分が入ってるからと言うのだけど
3つもでかでかとついているフィルターのうち
ひとつは塩分ろ過だったような…?

それと、この浄水器の水を
沸かして紅茶を作ると
表面に油のようなものが浮かびます

これは塩分じゃない気がするけど…
とにかく恐ろしい。

でも水のおっさんたちが来ないとこの水を飲むしかないのです。

でもおっさんたちが来ない理由が
「電気がないから…」だって。
コンセントでモーターか何か回してタンクに水をためるようなので。

ともかく、どうにかしてほしい。

と思っていたのだけど、
電気の件は何とかなりそうな。

最近隣の女子寮のみでなぜか発電機を使っていて
普通電気のない20:00~21:00に
うらめしげにそちらの方向を見ていたのですが笑

明日工事の人が来て
UPS(無停電電源装置)を設置するらしい!

ひゃっほう!

UPSっていうのは
電気があるときに電気をためておいて
停電時に(最低限の)電気製品を使えるようにするもの。

たぶん明かりくらいしかつなげないんだろうけど
それでも十分、勉強はできるから。

あと、これは素直に喜べませんが
なんだかんだで(地元住民の大反対を押し切って)
12月に発電開始するようなのです。

いやはや…発動しちゃうのか…


さ、3階建て!?


まさか3階建てになるとは思わなんだ。

まぁでもなんだかんだで
外の壁も形になりつつあるし
上のほうは窓枠つけてるし
外観は7割くらいできてるんでしょうか、

でも内装にまた1年くらいかかるんじゃないだろうか

今学期始まったときに
学期中にここで授業受け始めるという予定だったのに、
あーぁ。

いつまでかかるんだろ。


 ■  ■  ■  ■  ■  ■  


ちなみに先日のココナッツ
本日

床へのひとふり!

で見事に割れ、

その前に事前にとっておいた
中のジュースもおいしくいただき、

今晩の夕飯は
またこりもせずココナッツライスでした。


あと、
全然関係ないけど
テスト終わったあとまっ昼間に新聞を読んでいて
笑いが止まらなかった写真がこれです。

シン首相。
空気読みましょう
それとも交差できなかったの?まじで?






2012年10月18日木曜日

Power Crisis JICA様


Tippu Palaceにて


おはよウナギ。


このへんで書いてますが最近停電がヒドいです。もう何時間停電があったのか数えるのもイヤになるくらい。

雨が降らなくて水力発電ができないこと風力発電関連に問題があることなど理由はいろいろあるようだけど、何で今?何で直せないの?と思ってしまう。

思えば私が来たころは1日1時間の停電のみで、それでも暑い…と思っていたのだけど。1日3時間になり、3時間×2セットになり、8時間になり…といった様子で、一向によくならない。

州政府は●月までには何とかなると言い続けている。でもこの数週間のヒドい停電に関してはあまり声明を出してない(とは言ってももう停電関連のニュースを読むのもイヤなので私が新聞紙面で逃してるだけなのかも)。

日中も夜も、停電ばかり。

昼に停電っていうことは、つまり、仕事になんないってこと。オフィスだったら、ACどころか扇風機も使えなくて暑い…なんてのは贅沢な悩みであって、根本的な仕事ができない、たとえばパソコンが使えないということ。

そこそこのサイズの会社であれば業務用発電機やUPSを購入することもできるけれど、小規模の会社や工場はそんなの買えない。発電機を買ったとしても、発電するための燃料がこれまた高くて使えない。燃料もなかなか手に入らない。

でもインドの雇用を創出し経済を支えているのはこうした小規模で地道にがんばってきた人たちなんです。インドにはMicro, Small, Medium EnterpriseMSME: 中小マイクロ企業)のために「省」が設けてあるくらい、このプチ企業たちの重要さは認識されているはずなのだけど(やたら応援事業も多い)、今のタミルナドゥの状況はMSMEたちに「廃業ね!」と言っているようなもの。機械が動かせない、注文を受けられない、でも社員には給料を払わなければいけない…と企業主も頭が痛いし、仕事ができない社員たちにとってもツラい日々が続いているわけ。

そしてタミルナドゥ(あ、ちなみに、この停電クライシスなのはタミルナドゥだけです。電力供給は州政府の仕事だから)に存在する電気「格差」。同じ州の中でも一定地域は停電が多いし、私たちのところなんか12時間以上停電していると思うけど、チェンナイエリアは1時間のみ

以前は「まぁ、チェンナイはタミルナドゥの政治・経済活動の中心だから、扱いがちょっと違うのは仕方ない」と思ったけど、この状況でいまだに「痛みわけ」をしていないのはさすがに不公平だと思う

政治家の中には「これはおかしい」と地元支援者の前で激怒しデモなんかやっちゃったりしているけど、いざうちに帰ったら発電機あるんでしょーとか思ってしまう。州政府に入ってる政治家(州議会に入ってる=チェンナイで仕事してる→おそらくACのきいた部屋で快適に毎日を過ごしている)たちはこのクライシスが何を意味するのかわかってないはず。

とまぁ、いろいろ大変なわけですが。


昨日、以前一緒に働いていたFさん(今はネパールにお住まい)からメイルをいただきました。

ぶっちゃけ、ネパールの状況を読んでいたら「ここなんかどってことない」と思えた笑

現在お住まいの首都カトゥマンドゥではなくて地方を訪れていて、かな~り大変だよとのこと。電気は1日に2度数時間のみ、という状況だそう。

扇風機は部屋を涼しくするだけじゃなくて蚊を追い払うという役割もあるので(蚊取り線香使えよと思うけど)、電気がない→暑い、蚊がうようよ、となる。暑いし、蚊には刺されるし、大変(昔テントはってキャンプしたときこんな感じだったなと思い出した…)。ちなみにタミルナドゥでは最近デング熱がはやっているので日本から送ってもらった乾電池式のベープを使ってます。

そこでFさん、日本のJICA(国際協力機構)「様」にどうにかしてほしい…とつぶやいていました。


その矢先。

昨日の朝、Fさんからのメイルを読んだあと新聞を開いたら、そのJICAがタミルナドゥの電気問題解決のためにODA(政府開発援助)の円借款をすることにしたという記事が!!!

チェンナイの領事さんが声明を出してるので、チェンナイの日本領事館でもこの大変さをわかってくれてたのかなーと思った。

とは言え、発電所を作ろうというわけではなくて電気関連のケーブル等整備をするよう。どちらにしろ、数年かけてこのODAがタミルナドゥの電気問題解決に一役買ってくれることを祈ります。

お願いしますね、JICA様!




2012年8月25日土曜日

VPP2 (2)  イベント目白押し

こんばんワニ。


なんだか日曜にVPPから帰ってきて何日もたつのに、疲れがとれません。

いつもは夜に紅茶をいれるとカフェインで眠れなくなるくらいなのに、グーグー寝てしまう。

そのくせ、朝4時とか5時に起きちゃう。

カンペキに、VPPに体内時計をぶっ壊された感じ。

でも朝早起きになるのはありがたい。というのも…

この続きは来週書きます。


 ■ ■ ■  ■ ■ ■  ■ ■ 


さて、今日も写真をのせつつVPPの話です。

VPPの週、7日間のうち、1日は祝日でした。なんで祝日はさんでやるかねぇ?と思うし、こちらでは基本的に振り替え休日ってないので、怒り倍増。

でもこの日でなければ参加できない村イベントに参加できたので、よしとする。

さて、この祝日とはなんでしょう?



たくさんの花でかざりつけ

そうです。日本の終戦記念日はインドの独立記念日、8月15日です。

1947年8月15日が独立記念、てことで今年は66回目だったそうです。

この日に小学校にPanchayat(自治組織)のプレジデントが来るのでセレモニーに参加しましょうとみんなで坂の上の小学校に行ったのだけど。



中央に立ってる大人のいちばん右がプレジデント

Summer ProgrammeのときのはPanchayatが政府のお金もらってやってる事業の名前をプレジデントが知らなかったりして、なんでこんな人が…と思ったけど(いい人なんだけど爪が甘い)ここのPanchayatもMBAのことをMaster of Business Aナントカとおおっぴらに間違えて言っていて(Associationだったかな)、なんなんだろうと思った。

そしてこの人はなんか見た目が悪者っぽい感じがする。




やっぱし

やはり去年同様、メインイベントは 国旗掲揚。

国旗あげる前にお祈りの歌が2曲ほど歌われ、やっぱし掲揚の間は国歌だろうと勝手に思ったけど、旗揚げ中は歌なし。終わった後に「国旗の歌」のようなものが歌われました。

国旗もこの類のセレモニーには欠かせないそうですが、この日はなぜか歌わず。なんでだ。。。



クソデブに見える

国旗掲揚のあとは子どもにチョコレートが配られ、MBAたちにも配られ、包み紙はみんなそのへんにポイポイ捨て、なんだかなぁと思いながらセレモニー終了。



みんなチョコレートを食っている

そうそう、余談ですが、この「チョコレート」と呼ばれるキャラメル、誕生日だけじゃなくて用途がいろいろあるんですよね。

いい成績をとったらTreat(お祝い、ごほうび)
いいことがあったらTreat
おんなじ色の服を着てたらTreat

って感じ。つか、いつでもいいんでしょって感じ。

たとえば今週なんか、「ルームメイトが出ていったんだからTreatのお祝いちょうだいよ」と言われました。

なんにしろ、チョコレートを購入するのはいっつも、お祝いされるべきはずの人。数日前もクラスメートが誕生日でなぜか彼女がクラスメート全員にジュースをおごってました。なんでだ。。。



クラスメートKと1年目の生徒

仲良くなる必要もねーだろうと思って今年のVPPでは特に1年目の生徒に声をかけようとは思わなかったのだけど。

私のクラスメートがある1年目の生徒に恋をしてしまい、「なんとか取り持ってよ」と言うのでどうしたもんかなぁと思っていたら、なんとクラス全員がキューピッドとして活動していました笑

でも私の7日間の観察から推測するとこの子は別の生徒にちょっと惹かれているのではないかなと。

どうしたもんかねぇ。

ちなみに私の代には私と西ベンガル出身のNがいて2名の州外出身者がいますが、1年目の生徒はビハール州のオトコノコのみ。

このオトコノコがクセのある子でねぇ。でっかいし、細いし、メガネくんで(たぶん)寒がりだし、頭もよくて知識もあり、何よりも、率先的である。「自分が発表します!」「自分が歌います!」みたいな。うちの大学にはものすごくまれなタイプだと思う。

最初に会ったときに「Hi」とかものすごくなれなれしい印象を受けたので「ケッ」と思ってしばらく半ばシカト状態を続けていたのですが。

VPP後半具合が悪そうだったことと、7日間のまとめレポートを書くのを(自主的なのか押しつけられたのかわかんないけど)担当してるわりになんかよくわかってなさそうだったので(去年私もやって大変だった)「どんな感じなの」と聞いてみたら「意見とかアイディアを聞きたいから明日(VPP最終日)時間とってもらえる?」と言われ、正直

キモい

と思ってしまったので州外同士先輩Nに押しつけて私は逃亡した



 ■ ■ ■  ■ ■ ■  ■ ■ 




ヤギよ何をみている?

同日15日には去年もやったVeterinary Campが行われました。当日呼びかけだったにも関わらず40名ほどの住民が参加、160以上の家畜の健康状態をチェック。



ヤギさんたくさん

動物が何匹来たのかチェックしていたのがクラスメートS。

最後に集計を手伝ったのだけど、動物の種類に「Lamb」とある。

こちらで羊を見たことがなかったのであれと思って聞いてみると

Goat(ヤギ)の子どもはLamb(子羊)っていうのよ」



ちがくね?

まぁ、こっちって通常は羊肉のことを指す「マトン」がヤギ肉のことなのでちゃんぽんになっちゃうのはわかるけど。。。羊は大きくなってもヤギにならないよねぇ



 ■ ■ ■  ■ ■ ■  ■ ■ 




女性もたくさん

また、8月15日はPanchayatが年に4回行う村の会議(寄合?)Gram Sabhaが開催される日でもあります。

他の開催日は1月26日(Republic Day)、5月1日(メーデー)、10月2日(ガンディ誕生日)。

以前からGram Sabhaの問題点は人がぜーんぜんこないことだと聞いてました。村の重要事項を投票して決めるというような役割があるはずなのに、なんせ参加率が悪い、と。

まぁ、でも当日この状況をみたらそんなもんかなって思っちゃったよね。

小学校の脇の木の下、シートをひいてみんなぎゅうぎゅうに座っている。

1時間の会議のうち半分は就任から今までプレジデントがどんな活動を行ってきたかの報告だったらしい。あとは政府の事業の宣伝チラシが配られてたな。

この間、何か投票していた気配なし。雨がぽつぽつ降り出したので、ビスケットとティーを消費してみんな退散

まぁ、そんなもんだろうとは思ってたけど。

ぱっと見、女性が多いのは感心した。参加者の女性は「いっつも来てるわよ」と言ってたし。でもこれってただ単に男性の参加率が悪いだけかもしれない。

第一、上記Vet CampをGram Sabhaに合わせてやるっていうのはうちの大学のミスプランニングだと思う。動物のケアするから(大事な)村の寄り合いには行かないでねって言ってるようなもん。民主主義国家なんだから、こういう行事は大切にしていただかないとね。



 ■ ■ ■  ■ ■ ■  ■ ■ 


まぁ、そんなこんなで、8月15日はイベントが目白押しでした。


2012年8月3日金曜日

Nuclear is a... セイジカ

こんばんワニ


まっか

これも先日TNPLに行ったときの写真です。


  ●  


オリンピックやW杯など観ていて、新しい選手が出てきて活躍するのはとてもよいことだ思うのですが、逆に以前から応援している選手が「引き際」なのか、どうもうまくいかなくて…というがわかってしまうのはとても悲しいものがあります。

クウォーターパウンダー男もあの自信ありすぎな感じがキライだったけど、いざ落ち目な感じになると「もっとがんばってほしい…」とか思ってしまう。

水泳や陸上のように、個人でたくさん種目に出られる可能性があると、そういう衰えが顕著に見えるから、ますますさみしいね。

その一方、前からなんかムカつく~、特に鼻の形がイヤ!と思っている選手が世界史にのりそうな記録を作ると、ますますムカつくのです。


  ●  

昨日、元MLAMember of Legislative Assembly州で選出される議員)とかいうオッサンが大学で講演をしました。なんでもうちの学科長の元教え子かなにからしくて、学科長がずいぶん前から周りに宣伝しまくっていた講演です。

うちの学科だけだろうと思っていたのに、なんとMBAの生徒は全員(1年目も2年目も)招待されてご丁寧に出席まで記録する始末。なんなんだ。

私は「インドの政治家=賄賂をもらい甘い汁を吸って生きている人種」だと基本的に思っているので「政治家が来て話すなんて興味ないし」とパスしたかったのだけど。

なんとテーマがGlobalization。ご存知の通り私は選択科目でこのテーマを扱ったクラスをとりたかったのにも関わらず選択科目を自由に選択できずに今カウンセリングのクラスを受けている、のでこの講演はもうなんだか私のためにやってあげてるんだよねみたいな言い方を学科でされていました。

よってズル休みはできず。

でもやっぱり行かなければよかった。

特に新しいことを学んだわけではないし(先学期同じようなテーマを授業で扱っているクラスで、教授がとんでもないダメダメ人間だったので自分たちでイチから勉強したという経歴アリ)、あんまりつっこんだ話をしていたわけではないし(Globalizationはこうでした~、だから農村部ではこうこうこういう影響がありました~とか)、なんか声ばっかりデカいし(政治家ってこうじゃなくちゃいけないんだろうなと思った)。

そして、脱線が多い。

そして禁断の言葉を口にしてしまったのですよ。

Globalizationは確かに輸出やGDPアップに貢献したかもしれないけど、インドはもっと基本的なインフラが成り立ってないというくだりで、

「インドには電気が必要。そのためには nuclear is a must原子力発電は必須だね。絶対必要だ

…その瞬間にノートとじてペンも投げ出したよね。

いや、いろいろ、原子力発電には意見があると思うのだけど。現に今も稼動間近のタミルナドゥの原子力発電所で反対してる地元の人たちいるしさぁ。

でも声の調子をさらに上げて原子力の必要性を熱弁するオッサン。

「なんでかって、インドには原子力発電所稼動のための資源がたくさんあるんだよ

「資源」がプルトニウムのような類のことを指すのか(ここではウラン等とれるようなので)それともマンパワーのことを言っているのかわからなかったけど(わかりたくもないけど)、個人的にとても感情を害されたのでそのあとの話は全く耳に入らなかったです。

だって、資源があるから危険だけど使っちゃおうっていうのは、たとえば「トラは絶滅の恐れがあるけれどうちの近くにいるし、じゅうたんにするのに捕獲してもいいよね」と言うのと同じだと私は思うのです。あるからって使っていいのかって話。

そして議論の余地を与えないような話し方。政治家にはもってこいの武器なのかもしれないけれど。申し訳ないけど、こういう人たちがインド政治をめっちゃくちゃにしているのではないかと思うのです。

ちなみに、北インドで大規模な停電が起き、ここ数日大変なことになってます(私は停電慣れてきたのでだから何なのよと思っていますが)。電力省大臣が責任とってやめるのかと思いきや(日本だったらすぐやめそう。やめないで事態収束までは働けといつも思うけれど)、内政省大臣に昇格。ありえないありえないありえない…。。。

だからやっぱり、政治家は信じられないなぁって感じた。

選挙資金、申告してるのと違うから額は言えないけど、前の3倍使ってるんだ」

とか、わざわざ100人の前で言わなくてもいいのにね。バカなんじゃないの。






2012年7月27日金曜日

なかば勝手にルームシェアリング(2)

こんばんワニ。


Life Map


前回も怒りにまかせたポストでごめんなさい。

あのあと、私の期限付きルームメイトと20日間(というか25日くらいになりそうな感じ)なるべく関わり持たないように過ごそうとかって思っていたのだけど。

昨日寝る前に話を聞いたら、

→この部屋にくるのは仮の措置だということは聞いていない
→この寮にうつる前に、10日したら空きが出る、そしたら同じ州の子みんな同じ部屋に入れてくれる

など、口からでまかせ尻からへまかせのようなことばかり言われていたそうなのです。

そんなこと言われちゃったら鬼(でいようと思った)私も心が痛むわけで。

だから、(話してみたら悪い子ではないし)仲良くなるには時間がないにしてもそれなりにうまくやろうと決心したわけです。

私も彼女も、州外から来ている仲間なわけだしね。

で、昨日本当はこうこうこういうことなんだよと伝えたら「(病気の娘を辺境の地に置いて帰った)お母さんそんなこと聞いてないよ」と言うので、今日お母さんから寮母手下に直接電話をして圧力をかけたところ、どうやら「3人一緒に」というところは来月やってくれそうな予感です。

まぁ、またウソかもしれないから。書面にしてもらったほうがいいかしらね。


 ●  ●  ●  


写真はカウンセリングのクラスでかいた「自分の人生を棒グラフにしよう」的な課題。

なんかここんとこついてないことばっかりなので、最後の大学院部分もう少し下でもよかったかな苦笑

さて、私のこんまい人生はさておき、インドや世界ではいろんなことが起こってますね。

アッサムの大暴動、シリア、Maruti Suzukiの工場での騒ぎ、オリンピック(なでしこ)、アメリカ海軍がインド人撃っちゃったなどなど。あっ、アメリカに先駆けて新しい大統領が就任したのは知ってます?

書きたいことはやまやまなのですが、どうも筆が持ち上がらないです(筆じゃないじゃんというツッコミはいりません)。

ルームメイトも大変そうだし、昨日はKがまた意識不明になりかけだったし(教授にしかられてぽろぽろ泣いたあと)、学科ではゴタゴタがあるし。なんか、いろいろ抱えてるのは自分だけじゃないんだと思ったら、不謹慎だけど救われた気がした。

病院に運ばれた彼女は、今週末にこちらの病院を出て、地元の病院に移動するそうです。

今日うちの学科の博士号が二人お見舞いに行ったら「あなたが来てくれるなんて」と言ったそうです。そんなに話したことがあったわけじゃなかったからだと思うけど、それを聞いた子はなんだかとても切なくなったそうです。

私も土曜日にお見舞いに行こうと思ってます。ただ、手術のことなど聞いているので、痛々しい彼女を見るのは辛いだろうなと今から心の準備。




2012年6月23日土曜日

2nd Half of Short and Sweet Summer Break Day 16 - Free "Mixy"

こんばんワニ。


今日はインターン時代のような懐かしいVeelinayakenpattiでの1日を過ごしました。


朝は、「ミワー、コーヒーとティーとどっちがいいー?」から始まる。

おはようの前にベッドまでコーヒーが運ばれてくることもある。起きなさいのサイン笑

朝ごはんの前に、Mega TVの今日の星占いの番組を観る。あいかわらず何言ってるかわからないけどひとつひとつの星座に30秒くらいかけてうだうだとクセのある話し方をするこのオッサンが好き。

朝ごはん。朝とは思えないほどガッツリ食べさせられる。昨日の夜ご飯のAdai Aviyalをまた焼いてもらって、朝作ったサンバル(酸味のある汁状のカレー)をかけて、またジャガイモソテーも一緒に。あぁ、おいしくて涙が出そう。気がついたらありえないくらいお腹がいっぱいに。。。

青空水浴び。今日は暑い!


今日は州政府がやっているこれまたばかばかしいスキーム、「タダであげます!」の配布日。以前からテレビを農村各家庭にとかラップトップを大学生(公立のみ)にとか他にカネの使い道あるだろー!とか思うことをやってきたTamil Nadu州政府ですが、今回は


  • 電動ミキサー通称Mixy
  • 電動すりこぎ(みたいな)
  • 扇風機

の3点セットの配布。

ミキサーはチャツネを作るのに毎日活躍するし、すりこぎはIdlyDosaiを作る際お米をすりつぶすのに使われるので、南インドのキッチンでは大助かりのアイテム。


こういうアイテムがないとこうなるしね。ま、電気があることが大前提だけどさ。

で、こういう日は現州知事の政党・政策に反対であろうがみんなFREEアイテムを求め待つ並ぶケンカする

ガメついと言うとちょっと言葉が悪いけれど、途上国で「無料でなんかやります」は政治家の票集めだけではなくてNGOもやっているくらい、人を集められると思っています。本来は無料で何かするというのはよくないのだけど、お金を払って農業研修に来る余裕は、農村部の人にはないだろうからね。でも政治としてやってはよくないと思うのよね。

いやー、列で待つ人たちの血相ったらなかったね。平気で列に割り込みする人たち、(たぶん)ズルして2セット目もらおうとした人たち、おしあいへしあい。

もともと列に並べない国民性がこの国にはあるのだから(まぁ、列にきちんと並んでケンカしないのなんて日本くらいかもしれないけど)、こんなのムリ


と私は列から離れて見てたのだけど、友人Sだけで3つも持てるわけがないので、もらったところから家まで運ぶことに。私が州政府の扇風機を持ち上げると、なんだか観衆が沸き立つ。なんでだ。


この間、幼稚園に行ってこれまた政府の給食スキームNoon Meal)の収支書類を見せてもらう。計算違いがあって、担当のMがぜーんぶ計算しなおし。今日の給食はなんだか黄色いライス(たぶんターメリックで味つけしたようなやつ)。あんまりおいしくなさそう。子どももいっぱい残してる。日本の給食から学ぶことはたくさんありそう。



このあとNilakottaiまで行くつもりだったのだけど、今日はこのアイテムをもらうために村のAutoドライバーたちもお休みなので、Autoがなかなかつかまらない。ということで私は断念。


Summer Programmeのレポートまとめ。暑い。でも電気があるだけありがたい。

夕方、隣のオンナノコが「ミワー!水が来たよ!」と駆け込んでくる。きました。日課だった水くみ。

このあたりの村ではたいてい1日に1時間くらいしか水が出ません。共同のパイプから前触れもなく出てくる。その間に(次の日出ないかもしれないから数日分確保必須)水をくんで家に運ぶしかない。この時間もまちまちで、夕方ならありがたいけど、朝5時とかもアリ。こんな感じでみんな待っててね。で、こんな感じで運ぶから、腰に負担がかかる。ちっちゃいオンナノコも頭や腰で運んでます。

私もおばあちゃんの指導の下やってましたよ。12リットルまでなら楽勝です。その上の大きさのポットだと、ちとツライいけどね。Veelinayakenpattiの場合水の出るとこが村の中で、おうちに近いから何とかやってたけど、村の外とか、ホントからっからの地域で何キロも歩いてなんて話をきくと、女性(の仕事だから)はホント大変だ、虐げられてると思うのです

でも今日はおばあちゃんと私しかおうちにいないから、前の感覚思い出してやるっきゃない。いい運動になりました。


そして隣のオンナノコ(水運び手伝ってくれた)の「ミワ、My house, eating?」をていねいにお断りして今Mの手料理の完成を待っています。あぁ、おなかすいた。

今日のご飯は何だろう


また写真は別途掲載しますねー。








2012年5月31日木曜日

Summer Programme Week 2 - Block Office ココナッツ休憩

こんばんワニ。




Block Development Office


ちまちま書いているSummer Programme2週目も折り返しました。 


職員の息子さんが今朝井戸にあやまって落ち亡くなったとのことで、なんだか悲しい空気が流れていました。午前中に職員はお悔やみに行ったそうですが、私たちのプログラムはきちんとやってもらえました。なんだか、申し訳ない。




あいかわらず州政府の事業の話ばかり聞いていますが、今日は中央政府の開発事業の話もあった。


州政府より中央政府の事業のほうがまぁ、一貫性はあるかなという感じはするけど。




でも今日はおもしろい州政府事業について学びました。


その名もChief Minister’s Solar Powered Green House Scheme: CMSPGHS


事業名がいちいち長いだろ!とツッコミたくなります。


このGreen HouseというのはいわゆるGreenhouse gas effect(温室効果ガス)のGreenhouse(温室)ではなくてGreen <スペース> Houseなんですね。つまりエコハウス。


このエコハウスの建築費用18万ルピー(安!)を州政府が払いますよ、とのこと。まぁ、備品の輸送費とか、個人が払うものもあるんだけどね。


何がエコかっていうと、ソーラー稼動の明かりがついてくるらしい。


ぶっちゃけ、他の電化製品をいろいろ使えるかはよくわからん。


でもとりあえず、5個の明かりはつけられる…とのこと。



それのGreen houseは大家族が住めるようなところではないですよ。リビング、ベッドルーム、トイレ、キッチンにベランダ。1LKですな。




とまぁ微妙だけど、アイディアとしては悪くない


だって、土地があってもきちんとしたおうちを作るお金がなくていまだにココナッツの葉っぱでできたようなおうちに住んでいる人は多いし、電気不足の問題もあるし。


それに、中央政府の「トイレを全家庭に!」ってポリシーともリンクしていて、きちんとトイレも作ってくれる。これを使うことで農村部の衛生状態は改善するはず。


主な受益対象者は障がいのある人(がいる家庭)、未亡人、ダンナがでてっちゃった人(苦笑)、その他女性が家長のうち、トランスジェンダー、HIV/AIDSまたは結核もちの人、自然災害に見舞われた人、などなど。


(タミルナドゥは保守的で伝統を重んじるみたいなところがあるけれど、トランスジェンダーのミスコンがあったり(手づくり感のある小さな規模だけど)、州政府がトランスジェンダー応援事業をやったりしていて、トランスジェンダーに関してはパイオニアだと言われています。)




まぁともかくね。悪くないと思うの。このスキーム。


ただね。


「ルール4-7:外壁はクリーム色かマロン色にすること


それは個人の自由ではないのかしら。


…州知事の好きな色なのかもしれん。






ワイルドに飲む

実はこのオフィスの近くにうちの学科の2年目の生徒(昨日論文発表終了)の家があるので、今日の昼休みに(アポなしで)みんなでこの家のココナッツ畑にいきました。


案の定、論文発表を終えて今日はゴロゴロしてたであろう彼女はすぐに現れず、畑で待つことに。暑いので早く帰りたい…と思っていたら、ココナッツを振舞ってくれるのでちょっと待って!と言われる。


お兄さんがスルスルと木に登り、ココナッツをぼっとんぼっとん落としていく。






立って飲む、座って飲む


クラスメートみんなでおいしくいただきました。 おかわりした人もいたようです…




並んで飲む


今日笑ったこと。


チュリダの首周り、肩のところからしょっちゅうタンクトップのひもが見えているクラスメートK。


今日着ていたタンクトップとチュリダのトップスの組み合わせが悪かったらしく、今日は服の全面からもタンクトップが一部見えている。


オンナノコはショールをするので胸元はもちろん隠れるのだけど、チラリと男性に見えてしまうとよろしくないので、直していると、


ハリウッドの映画見てるとね、女の人がこれ(タンクトップ)だけ着てるの


と一言。確かに、都市部はさておきインド農村部でタンクトップのみはマズいので、こういう反応もわからなくない。


私「うん…そうだね、でもあぁいうのは下着のタンクトップとちょっと違うんだよ(違わない人もいるけどさ)」


と、言うと


「でもね、あれもこうやって私のみたいにお花がついてるの…」


と、じっと自分のタンクトップを見つめている。

笑ったというか、なんかこういうのって、ほほえましいです。