2012年7月30日月曜日

London, Dindigul, Veelinayakenpatti 週末いろいろ

おはよウナギ。


開幕の瞬間

オリンピックがはじまるのが27日だとは覚えていたけれど、寮のテレビにスポーツチャンネルは入ってないだろうから今回は日本人の活躍は観られないなーと思っています。

でも、セレモニーって27日の夜だよなーもう始まったのかなぁと思って、こちらで日づけが変わったあとに公式サイトをあけてみたら、あと2分で開幕だった。

…ので、開幕までひとりカウントダウンをしてみた、という写真。

くだらない説明ですまん。

プロフェッショナルスポーツはお金のためにやっている感が抜けないのでいやですが、同じように国からお金が出ているとしてもオリンピックやワールドカップ、アジア陸上の類は好きです。

中学のときに陸上をやってたので陸上が特に好き。ボルトボルトと世間は騒いでいますが、私はパウエルが好き。イケメンじゃんねぇ。


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土曜日日曜日と(例によって)Nilakottaiに行ってきました。

…の前に、Dindigul病院にいるH(金曜日にやっと名前覚えた)のお見舞いに行きました。

今はご両親がケララから来て泊まって看病をしている状態で、そんなことなら少し容態がよくなってからケララの病院に移そうということは聞いていたのだけど、金曜日にAに聞いたら「明日移動するのよ」とのこと。あわてて寮でみんなに寄せ書きしてもらって(日本の文化を紹介してみた)土曜のアサイチで行きました。

行ってよかった。

朝ドアをノックしたらお母さまがあけてくれて、中にいたHは寝ていたのだけど、目を開けて私を見て「ミワ」と一言。私の名前知っててくれたのね…私は知らなかったのに(シャレにならないほど申し訳ない)。

そして「来てくれてすっごくうれしい」とくり返し彼女は言っていました。

あまり衛生状態がいいとはいえない病院で、テレビはあるものの、退屈だったんだろうね。だからいろいろお話しましたよ。

行く前は「何を言ったらいいんだろう」「何は言っちゃいけないんだろう」とうだうだと考え、カウンセリングクラスの教授に聞こうとまで思ったのですが、なーんも気にすることなかった。確かにきちんと彼女と話をしたのはこの1年で2回目(苦笑)くらいだったのだけど、インドのオンナノコとするようなフツーの話「兄妹はいるの?次はいつ家に帰るの?私のおうちにはいつ遊びに来る?」というような内容だった。

お見舞いに来た人の中には彼女の手術跡を見て心を痛めた人も多かったようですが、私はあえて手術のことは聞かなかった。聞いたのは点滴の針のことくらい。「電気が走ってるような感じなの」という足の痛みのことはいろいろ説明してくれたけど。


彼女は大学に戻ってくることをとても前向きに考えているようで、「1-2ヶ月したら帰ってこなくちゃ」と言ってます。大学側がどう対応してくれるのかわからないけど、戻りたいと彼女が願うならそれをサポートしてくれるような体制であることを祈ります。


土曜日の夜に移動が完了したようです。



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そんで、このあとNilakottaiへ。

いつもは「友だちんちに行く」というような内容で寮スタッフに言ってあるけど、Hの件(というのは全くのこじつけなんだけど。Hは大学の外にいたわけじゃないし)で生徒が外出するのに制限がまたかけられるようになったので、今回は「修士論文書く情報集め」と記入。

結局手下も読んでないんだけどね(私が土曜日中に帰ってくると思ってたし。バカ?)。

ということで、NGOオフィスにていろいろ質問をしようと思っていたら、やけに人がいっぱいいる。

詳細は割愛しますが、先週ものすっごく忙しかったとのこと。新スタッフも動員してわさわさわさわさ仕事をしている。

なので質問はまた今度にしようと思ったのだけど、時間を割いてくれて私の興味ある分野について説明をしてくれました。この日忙しかった理由のひとつが、まさに私が興味ある分野のプロジェクトだったので(あいまいな書き方で申し訳ないけれど、もうちょっと考えがまとまってからきちんと説明しますね)、かなり新鮮なネタだと思って聞いてたよ笑

日曜もトレーニングセンターにて別のスタッフからかな~りディープな情報を入手できました。でもインプットが多すぎて、どうやってまとめよう、何に焦点を当てよう、と今模索中。でもやる気に火がついた感じ


でもね~。。。Veelinayakenpattiで悲惨な事件が起こったのですよ。

朝ごはんタイムなので割愛して書くと、

村の14歳のオンナノコが19歳のオトコノコに恋をした。彼は彼女のことを好きだと言って、でもご両親が了承しないので駆け落ちしようと持ちかけた。ある晩、ご両親はお祭りに出かけた。翌日帰ると娘がいない。以前から二人のことをよく思っていなかったお父さんが彼に「娘はどこだ」と聞くが彼は知らないと言う。

そしてその日、村から離れた場所、草むらで彼女が哀れな姿で発見される。彼女が身につけていたジュエリーや、彼女が持っていったとされる現金はなかった。

警察の調べで、この殺人事件にはこの19歳、村のオートリキシャドライバー、そして別の村に住んでいる男が関わっていることがわかった。彼女のジュエリーは現場でみつかったものもあるけれど、現金や他のジュエリーの行方は容疑者も知らないと言っているそう。3人とも刑務所送り。

で、何が怖いって、このオートドライバー、私たちがいっつも電話して来てもらってた人なんですよ!私の携帯電話にも番号登録してあるし!物静かで、運転もていねいだし、こんなことするなんて想像つかなかった。自分がひとりで乗ってたら…とか考えちゃう。

この19歳なんておっそろしいよね。自分のことを好きだと言ってくれる14歳の子を手にかけるなんて。。。しかも近所に住んでるんだよ!遠い親戚関係だってよ?

あぁ、恐ろしい。金目に目がくらむっていうのかしら。

Veelinayakenpattiのハッピータイムは終わったと聞いていたけど、こんなことが起こるなんて。


→不謹慎だけど、やっぱり自分は自分が思うほど不幸ではないんだとつくづく思う。




2012年7月27日金曜日

なかば勝手にルームシェアリング(2)

こんばんワニ。


Life Map


前回も怒りにまかせたポストでごめんなさい。

あのあと、私の期限付きルームメイトと20日間(というか25日くらいになりそうな感じ)なるべく関わり持たないように過ごそうとかって思っていたのだけど。

昨日寝る前に話を聞いたら、

→この部屋にくるのは仮の措置だということは聞いていない
→この寮にうつる前に、10日したら空きが出る、そしたら同じ州の子みんな同じ部屋に入れてくれる

など、口からでまかせ尻からへまかせのようなことばかり言われていたそうなのです。

そんなこと言われちゃったら鬼(でいようと思った)私も心が痛むわけで。

だから、(話してみたら悪い子ではないし)仲良くなるには時間がないにしてもそれなりにうまくやろうと決心したわけです。

私も彼女も、州外から来ている仲間なわけだしね。

で、昨日本当はこうこうこういうことなんだよと伝えたら「(病気の娘を辺境の地に置いて帰った)お母さんそんなこと聞いてないよ」と言うので、今日お母さんから寮母手下に直接電話をして圧力をかけたところ、どうやら「3人一緒に」というところは来月やってくれそうな予感です。

まぁ、またウソかもしれないから。書面にしてもらったほうがいいかしらね。


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写真はカウンセリングのクラスでかいた「自分の人生を棒グラフにしよう」的な課題。

なんかここんとこついてないことばっかりなので、最後の大学院部分もう少し下でもよかったかな苦笑

さて、私のこんまい人生はさておき、インドや世界ではいろんなことが起こってますね。

アッサムの大暴動、シリア、Maruti Suzukiの工場での騒ぎ、オリンピック(なでしこ)、アメリカ海軍がインド人撃っちゃったなどなど。あっ、アメリカに先駆けて新しい大統領が就任したのは知ってます?

書きたいことはやまやまなのですが、どうも筆が持ち上がらないです(筆じゃないじゃんというツッコミはいりません)。

ルームメイトも大変そうだし、昨日はKがまた意識不明になりかけだったし(教授にしかられてぽろぽろ泣いたあと)、学科ではゴタゴタがあるし。なんか、いろいろ抱えてるのは自分だけじゃないんだと思ったら、不謹慎だけど救われた気がした。

病院に運ばれた彼女は、今週末にこちらの病院を出て、地元の病院に移動するそうです。

今日うちの学科の博士号が二人お見舞いに行ったら「あなたが来てくれるなんて」と言ったそうです。そんなに話したことがあったわけじゃなかったからだと思うけど、それを聞いた子はなんだかとても切なくなったそうです。

私も土曜日にお見舞いに行こうと思ってます。ただ、手術のことなど聞いているので、痛々しい彼女を見るのは辛いだろうなと今から心の準備。




2012年7月25日水曜日

なかば勝手にルームシェアリング

!!!

こんばんワニ。

この13ヶ月間、いやなことがあっても閉じこもってスッキリ★していた私の部屋に人が来ることになりました。ていうか来た。

ある日寮母とその手下がニコニコしながら私の部屋に来たもんだから、いやーな予感。

何日も前から州外から来た生徒たちに部屋がなくなるというウワサを聞いていた。つか、クラスメートNが同じ州出身で、「ミワの寮の空きはないの」としつこく聞かれていたので「ないってば」と言い続けていた。

うちの寮には優先的に女性スタッフ、博士号過程が入れることになっていて、そのあとに私たち州外から来た生徒がつらつら並ぶ。

で、手下が部屋もないのに「州外の子はここに入らなくちゃね」とか決めこんでいるので、部屋の空きの確認もしないままこの子を受け入れることにしちゃったわけ。

数日の間をおいて同じ州から3人来ていたので(でギリギリ他の部屋におさまった)、この子だけダメというわけにはいかないんでしょう。

にしたって、「個人部屋だから」という条件で寮に入ることを決めた私にとっては「今具合を悪くしていて心細いから」「この子を助けると思って」と言われても心に響きませんよ?

…でも、悪者扱いされたくないので、階下の誰かさんが出ていうまでということで承認したのですが、「20日だけ」が今日になったら「30日弱」に変わるかもと言われて、そんなんだったら出ていきたい…と思っています。

そして彼女の母親。ここまで連れてきたはいいものの、具合を悪くして40度とか熱出してた娘を置いて帰るな!!!怒 「仕事があるから」って、娘とどっちが大事なの?

つか、私にうつされたらどーしてくれよう。

とかなんとか文句をブツブツ書けるのも本人が日本語を読めないからで。そして本人は何も悪いことはしてないわけで(空きがないと大学が言わなかったのがいけないのだから)。

にしても、初日(今日の昼に来た)から寮のルールを片っ端から破っているのを見ると、「あんな子耐えられません」と言って追い出してもらいたくなります。

写真は、新しく搬入された彼女の家具。荷物もあんまりひも解かないでくれ。すぐ出てくんだから

なんか最近いやなことばっかりだ。厄年かな。




2012年7月22日日曜日

TNPL 社会科見学

こんばんワニ。


先日は怒りにまかせたポスト投稿でごめんなさい。

この件は解決してません。ていうか解決しない気がする。

事態は思っていたよりフクザツだったんですよね。

はて、どうしたもんかね。


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一応私はMBAの生徒ということで、「地域のいろいろなビジネスを見ておくべきだね」と1年目殻言われていたのですが、もともとビジネスに興味があってMBAやってるわけじゃないので、特に自分で行ってみようとしたことはないです。まぁ、企業に行って投資家でもなくインターンシップでもなく、ただ見学したいですなんて門前払いだと思うけど。

新しい学科長は「私はいろいろと生徒に経験してもらいたいんだわっはっは」みたいなスタンスで、生徒がいろんなところを訪れて知識経験を肥やしていくことを目標にしているらしい。それはありがたいことなのですが、「じゃぁ製紙工場に行こう。全員要参加ね」とか言われちゃうと「紙ですか?」とか思っちゃうわけ。


で、なんでまた土曜に行くんだよと思ったのだけど、今日その会社に行くことに。最近日本で大人の社会見学がはやっているので私もその波に乗った感じ(ウソ)。

さて、今日出かけたのはKarur地区(県)にあるTNPL: Tamil Nadu Newsprint Papers Limitedです。製紙工場を各地に持っている会社は多々ありますが、ひとところに集中して施設が密集している会社ではインドでいちばん大きい会社、だそうです(あいまいな自慢だ)。

この会社のウリは通常紙をつくるパルプの割合を減らしてその代わりにbagassee(サトウキビから砂糖をとった残りの繊維)を混ぜているということ。この辺りには製糖工場も多く、サトウキビかすはたくさん手に入る。だからそれ使っちゃおうってわけです。

おもしろいのはTNPLはタミルナドゥ州政府が運営している会社ってこと。インドでは国有は州保有の会社が多くあって、成功例は多いです。例えばこんな感じ


結論、まぁ、行ってよかったかな~くらい。。。

ていうか、肝心な製紙製造部はちょっとしか見なかったんですよ。

朝から昼まで暑い中だらだら~って見てたのは「紙に使うパルプやサトウキビの苗をクローン栽培してるところ」。

まぁこれはこれで、農業にちょっぴり興味のある自分としてはうれしかったのだけれど、TNPLの研究者が英語で丁寧に説明をしてくれているのに学科長の代わりにやってきた農業に詳しいスタッフがタミル語でじゃんじゃん横槍をいれるので、私の学びがうすくなってしまったのです。(つか紹介もされない人になんで説明を受けなくちゃいけないんだ)

ということで写真を紹介。

無菌室

この会社ではエッセンシャルオイルなどに使うユーカリプタスを製紙材料として栽培推奨していて、よく育ついい木からクローンを作り増やしていくということをしています。

これは元の木から部分部分を切り取って培養に回すところ、だと思う。


温室、スプリンクラー

これはちょっと大きくなった培養クローンを小さなポットに植えているところ。生徒も参加した。

外も暑いのにこの中はなんと温室!そして上のスプリンクラーから水が出てすごい湿気なので、東南アジアにいるような感じでした。

私たち見学者がいるからとでっかい扇風機を使っていましたが、普段おばちゃんたちはこの中で扇風機もなく、これだけたくさんの苗木を植えていて…と思うと、紙はムダにできねぇと思う。


外でまたスクスク



ある程度育ったら外で育てる。

水をたくさんやらなくても済むような品質改良をしていると言っていたけれど、生野菜Guruの農園とどうしても比べてしまうので、この超大規模な苗木栽培はどうも私にはしっくりこないんだよね。まぁ私もTNPLの紙を使ってるんで、文句は言えないけど。

で、この苗木は会社でがつがつ植えるんではなくて、周辺の農家に安価で提供し、育ててもらっているようです。周辺住民への雇用提供に関しては評価だね。


はいっ、おしまい。


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…紙を作ってるところ?

いや、カメラ禁止だったんですよ笑

工場の中は携帯電話とカメラの使用が禁止されてました。荷物も車に置いてけってことなんで、私たちは丸腰笑状態によく工場見学とか政府の人が地方の生産部なんか訪問するときにかぶってるふかふかのヘルメットをかぶって出発進行。

まぁ、中の機械はすごかったよね。高さ30メートルくらいありそうなでーーーーーっかい機械がぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐる紙を生産している。このでっかいロールを引き上げるクレーンは50トンまで運べるようでした。

紙の品質をチェックする機械を見せてもらい、できたばかりのあったかい紙をさわり、できあがりのロールがコンベヤーに乗せられて移動するのを見たところで、

ががががごごごごががごごごごごごがが

!!!!????

見ると、仕上げ工程の機械で、こんな感じでぴっちりときれいに巻かれていたでかロールがごわごわ(他に言い方がみつからん)になっている。なのに機械はすぐに止まらない→ごわごわ部分がごわごわロールに巻き続けられる。

なんだなんだとこの機械のところにみんな集まる。ようやく機械が停止。ロールからごわごわ部分が飛び出して、白い紙の海のようになっている。

どこからともなくたくさんの人がやってきて、ごわごわの紙を引っぱりだしている。紙の海があふれ出てくる。

どうやら工程に何かの問題があって紙のロールがぐちゃくちゃになってしまったようです。詳細はわからなかった(まさか見学者がわんさかいるときにこんな事故?が起こるとは思わないだろうし、会社の人間として「問題です」なんて言わないだろうから)。

紙の海、販売できないよなぁ、もったいないなぁ、と思ったら、「こうやってムダになった部分はリサイクルしてるよ」だそうです。よかった。



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と、いうことで、製紙部門は1時間半くらいしかいなかったので詳しい話は聞けなかったけれど、規模のデカさはわかった。


このあと帰りがけにトイレに立ち寄ったら、トイレまで案内してくれた見ず知らずの食堂のおばちゃんに「私の弟と結婚して日本に連れてって」とまで言われたのは、余談です。


うーむ、眠い。。。今日はここまで



2012年7月20日金曜日

THIS is RAGGING (7) You Got to Be...

こんばんワニ。


去年のちょうど今ごろ、鳥さんがバスルームに巣作りしようとしていて困ってました。

最近朝バスルームでぴーちくぱーちくうるさいなぁと思っていたら、案の定、小枝や葉っぱやわらがたくさん落ちています。

私が水浴びをしていてもやってきて窓のところでぴーぴー鳴いています。トイレに入って目が合うこともあります(飛んでくけど)。

ということでまた窓を閉めて入らないでね。空気よんでね。というメッセージを鳥さんに送っています。





インドにきてブチ切れてヘコんだRagging(インドのいじめ)の件。これも1年近く前です。

10月に抗議の手紙2通目を提出し、大学側の対応を心待ちにしていたのですが。

何もなかった

もしくは、私は何をしたか知らされなかった

何度かこの日記でも「まだ返事がない」とぼやこうかと思ったのだけど、

大学は何かしてくれるって信じてたし、何らかの処分がない限り私の心もスっとしないし、だから「全部片づいてから書こう」と決めたのに。

あのイベントを企画した2年目の生徒は5月に無事(たぶん)卒業。

実は5月の期末テスト中(?)にこのまま卒業されちゃたまらないと思ったので「こういうことがあったんです」とUniversity Grant CommissionUGC:大学認定委員会)のRaggingホットラインに連絡したのですが、それさえも返事なし。

新学期がはじまって、2年目の生徒は「Raggingはしません。Raggingに関わったら即退学になるのもわかってます」という誓約書が配られ要サイン。何言ってんのよ。この大学は退学どころか、処罰だってないじゃない。と思いつつ「ちゃんと退学にしてくださいね」と加筆して提出。

もう、なんなんだよ。

と、思っていた矢先。

昨日うちの学科の1年生、2年生、博士課程、教授、スタッフ、みーんな参加していた「夕食+文化交流会」において、また似たようなことが起こったわけです

このイベントを企画したのは新しい学科長ですが、文化交流うんぬんを担当したのは2年生、つまり私のクラスメートです

私は企画の話し合いにも呼ばれなかったけど(行ったのに帰っていいとまで言われた)まさか去年の大騒ぎがあるのに同じようなことをするとは思わなかった。折りたたまれた紙の山から1年生が1枚ひき、その中に書いてあることをやる、というもの。

もちろん、講師やスタッフの前だから去年私たちがやらされたようなことは入っていなかったと思う。というか、信じたい。でもこれをやること自体、頭おかしいんじゃないのと思う。

会ったばかりのクラスメートの前で、教授たちの前で、「踊れ」なんておかしいでしょ?

出だしの部分でYou gotta be shitting me(ふざけんな)と思った。

私が去年どんなにつらかったか知っている前学科長に「去年2年生がやったことと全く同じです。こんなの耐えられません」と言って会場をあとにしました。

そのあと血相を変えて飛び出してきたスタッフになだめられ(「僕のことをブラザーだと思って話を聞いてくれ」等々)、会場に戻り、学科長もシカトしてスタッフにぶつぶつ言いながらご飯を食べ(させられ)たものの、味も何も感じられなかった。

そして今日。学科は何かしてくれるのかと思ったらbusiness as usual(いつも通り)。その程度かよブラザー

ただ、クラスメイトは私の顔色をうかがっている。

けど、誰も謝罪しようとかそういう気配はない。全くない。それどころか「企画したの私じゃないし」とか言っている。


もう怒りでおかしくなりそう。


  


ニセブラザーの話が出たので、全然関係ないけど本当のブラザーの話をします。

私は小さいころ、わんわん泣いていても水を飲むとぴたりと泣き止んでいました

だから、何かあって私が泣いていると兄はコップに水を入れて持ってきました。

そのうち物心がつくと、まだ泣き足りなくても兄が水を持ってきてくれると「泣くのやめなきゃ」と思うようになったんです。

水で自然に泣き止むことがなくなっても、コップに入った水を兄が持ってきてくれるたびに、泣くのをやめました。

「僕はブラザー」うんぬんかんぬんの話をスタッフがしていたときに、ふとこの話を思い出したので伝えると、

それはお兄さんの優しさで、ミワの優しさなんだね

と、言われました。

泣き止むのは「ウソ」だったから申し訳なく思ってたけど、そういう風に言ってもらえると、そうなのかなぁと思う。

ごめんね、お兄ちゃん。ウェブログで暴露しちゃった。



2012年7月18日水曜日

Yellow Beauty 首相へのお手紙



こんばんワニ。

またすごいノートを買ってしまった。

これは裏表紙だけど、表紙にもデカデカと「Yellow Beauty」と書いてあって、黄色人種の私が買うためにうちの生協ストアにやってきたのね!と思うしかないデザイン。

裏表紙の下のメッセージも「なんでノートにこんな壮大なメッセージが添えられているんだろう」と思わせる。

このノートを使えばDiscipline for the Adventure of Lifeを会得することも可能でしょう。


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くっだらない写真ではじまった日記なので期待はしないでほしいです。

そう、ネタがない。。。

あえて言うならば、政治学のオンナノコ手術を無事に終え、食事もきちんととっているらしいことと、お父さまが「ここは医療設備が十分に備わってないから、ケララに連れて帰る」と言っていたらしいこと。10日間は絶対安静なので、帰るとしてもそのあとになると思うのだけど…大学はどうするんだろう、と思います。

本当に「他人事」なのだから仕方ないにしても、あんなことがあったあと、彼女が叫ぶのを見たあとに、何もなかったように授業に出ている自分がなんだかイヤになります。


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ネタなしなので、また新聞からニュースを。


今タミルナドゥではスリランカ軍の訓練についていろいろ非難があがっています。

ここでいろいろ書いたようにスリランカの内戦中、スリランカ政府軍は非人道的だと言われるような攻撃を「テロリスト」であるタミル系スリランカ人(ゲリラ・一般市民含め)に行っていました。

そんなスリランカ軍の訓練がここタミルナドゥ州で行われるなんて聞いたら、普通のタミル人は快く思わないでしょう。

まぁこんなこと起こりえないけど、たとえばこれば

米軍が広島の沿岸で軍事訓練

だとか、この間のネタにかけるなら

海上自衛隊が南京沿岸で軍事訓練

に値するようなことではないでしょうか。

では、昨日の記事です:

月曜日、州知事Jayalalithaa(ママ)ら政治家メンバーはスリランカの軍高官2名がニルギリ地区のDefense Service Staff Collegeにて訓練を受けていたとの報告を受け、非難声明を発表した。
Jayalalithaaらはスリランカの高官ががただちに帰国するよう求めている。
首相Manmohan Singhに当てた書面で、州知事は中央政府がスリランカ軍に訓練を提供したことについてタミルナドゥの人びとの気持ちを踏みにじる行動だと述べ、国防省が今後インド国内でスリランカ軍人に対する訓練を行わないよう指示してほしいと要求した。
[...]またJayalaithaaは首相に対し、先日Tambaram(チェンナイ近郊)で行われていた訓練に参加していたスリランカ空軍の9名の帰国を要求したが、その後この9名がバンガロールの別施設で訓練を再度受けていることが発覚したと告げた。

と、うだうだと抗議のお手紙の話が続き、しまいには「国連がスリランカの戦犯をとっちめるように働きかけてちょうだいよ」と言っています。

前から思ってたんだけど、州知事ママはやたらと首相にお手紙を書いている気がする。Letterと言ってももちろんきちんとした書面なんだろうけれど、新聞でしょっちゅうLetterの話が出てくると、なぜかかわいらしい便箋を机に置いて「さぁどうやったら首相がマジメにタミルの人びとのことを考えてくれるのかしらね」とペンを握って(=自筆)考えているママの姿が目に浮かんでしまうのです。

こうしたLetterはもちろん他の州からもたくさん来ているだろうし、首相が全部目を通しているのかもナゾです。お返事が来るのかどうかもね。

ちなみに、この件に関しては一番騒いでいるのは政治家の気がする。一般の人も抗議デモなんかしてるけどね。


あっそういえば、Pinkiは釈放されてうちに帰ったら金メダルがパクられていたらしいですよ。で、その怒りの矛先はPinkiを刑務所送りにした例の女性。

だって、私のうちのカギを持ってたのはあの女なのよ。あいつがパクったに違いない

ていうか、自分を刑務所送りにした人にカギ預けたままにしないでしょう、フツー。


オリンピック開会まであと10日ですね。寮では誰も興味なさそうだけど、夜テレビ誰も観てなかったらこっそりスポーツチャンネルにしちゃおうかな。


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そういえば、教室は政治学科の教室に「仮住まい」することになりました。発電機があるなんて、うらやましい。



2012年7月15日日曜日

13本のかんざし What Happened Happened

こんにちワン


昨日はやっぱりよく眠れなかった。いろいろなこと考えていたらなぜか自分の昔のこととかも思い出されて、それにうちの寮にはユーレイがいるなんてことまで考え出して、眠れず。

今朝は今朝で、外で車の音がするから飛び起きたら、ケララナンバーの車から男性が出てきて寮生と話をしている。もしかしたら彼女のお父さんなんじゃないだろうかと思って、部屋からこっそり見てました。

彼女に関する新情報は朝から何も聞いてません。昨日「どうなってるの」と聞かれたAが「ちょっとほっておいてよ!」と言ったらしいので、ちょっと事態が落ち着くまでいろいろ聞いて回るのもよろしくないかと思う。


さて。

昨日はおとなしく本でも読んでればいいものの、中国で超話題になった映画(日本未公開)を観てしまいました。落選したけど今年のオスカーの外国語映画候補だったようです。

その映画とは金陵十三釵。アメリカではThe Flowers of Warというタイトルで去年公開されたようです。


私のインドウェブログなんか読んでいただいている皆さんの中に「あぁ」とピンとくる中国映画好きの方がいるのかはわかりませんが。

金陵とは昔の南京の呼称。釵というのはかんざしのことで、かんざしに似た「さい」という琉球の武器の名前でもあるそうです。

これで「あぁ」と思う方はいるでしょう。

そう、この映画はいわゆる1937年の「南京事件」を題材にした映画です。


日本で未公開だし、これから公開されるかもわからないので、プロットを簡単に書きますね。

…と思ったけど簡単に書けそうにないので、公式サイトからいただきます:

ストーリーは南京の路地からはじまる。日本軍の侵攻の中、攻撃を避けるためにキリスト教の聖堂に逃げてきた、さまざまな事情を抱えた人びと。カトリックスクールで学ぶ女生徒たち。娼婦のグループ。そしてこの教会で亡くなった神父を埋葬するためにやってきたアメリカ人葬儀屋。葬儀屋ジョンは、この教会の神父のフリをして、日本軍から自分自信を守ろうとするが…。娼婦たちに対する偏見は女生徒との葛藤をうみだすが、日本軍に教会を包囲されつつも、次第にジョンと娼婦は子どもたちを守るために協力し合うことになる。

※葬儀屋というか、本当は死に化粧をする「おくりびと」みたいな感じかも。

教会を包囲した日本軍(戦闘員がいないので日本軍が教会を襲撃することはないと約束する)は中に生徒がいるのは知っているけれど、娼婦たちがいるのは知らない。そのうち、日本軍が南京を攻略したのを祝う「パーティー」に、コーラス隊として少女たちを招待したいと日本軍が申し出る。これはつまり、いわゆる慰安婦としてオンナノコたちを差し出せということ。すでに日本軍に強姦未遂されているオンナノコたちは「そんな苦痛に耐えられるかボケ」と投身自殺をしようとするが「私たちが代わりに行くから」と娼婦たちが申し出る。

オンナノコたちのひとり、シューのお父さんはシューを助けるために日本軍を助けるふりをして、南京にとどまっている。南京から脱出するための「許可証」を入手したお父さんはシューの命をジョンに預けることになる。でも事情を知らないシューは、お父さんが寝返った「売国奴」だと罵る。

そうして、娼婦たちが女生徒のふりをするためのメイクオーバー(ここでおくりびとの化粧テクが発揮される)と、オンナノコたちが教会を抜け出し南京を脱出する作戦が同時進行する。

てなとこですかね。。。


なんでもこの映画、中国映画史上いちばんお金を使ってるとかで、冒頭から中盤にかけての日本軍進攻のシーンは、Saving Private Ryanのノルマンディー上陸シーンの浜を全部ドッカーンみたいなスケールはないにしても、スナイパーの攻防など息をのむような時間が続きました。

女生徒たちの表情の撮り方、教会のステンドグラスの使い方、美しい娼婦たちの撮り方などすばらしいシネマトグラフィーだったし。

監督は張芸謀(チャン・イーモウ)、「Hero」なんかを撮っている人ですね。さすが金の使い方は知っているよう。

実は昨日観る前にVLCのアップデートをしていたので、その間に「日本では未公開だけど何かのつてで観た日本人の感想」をあちこちで読みました。なんでかって?そりゃぁ中国ではこの題材を取り扱った映画は賞賛されるだろうけど、日本の人がどう感じるのか先に知りたかったから。

大学のときに中国の外交政策について学んだときに、これもやめときゃいいのに「日本の教科書問題と中国側の反応についてレポート書きたいです」なんて言っちゃったもんだから、根掘り葉掘り文献を読んだのね。だからこの手の話題は今でも気になるのです。慰安婦の問題、日本軍による人体実験、残留爆弾などなど、日中もしくは日韓未解決の問題はたくさんあるじゃないですか。

結果、やっぱり賛否両論だったら日本の人は否、だろうね。原作を読んでいる方なんかは比較もしていてなるほどねと思ったけど。「アメリカではあんまりウケなかった」というアメリカでのレビューをやたらと引用している人も多かったかな。まぁ、日本では観られないんだから仕方ないけれど。私には未知の世界である2chも、のぞいてみると、右派の方と左派の方の攻防戦でした。南京での出来事自体なかったと言う人も多いようだし。。。

私はというと、実際の被害者の人数は何であれ、日本軍が残忍な行為をしたことは南京に限らずアジアのあちこちであった事実だと思っています。生き証人がいるのに「そんなことは絶対なかった」なんて言うのは間違ってるって思う。「クメール・ルージュは殺してない」って言うようなもんで。起こったことは起こった。だから日本政府は何らかの形で責任を取らないといけないと思ってますよ。どんな形かはわからないけれど。

人数は関係ないんです。人数が少なかったらEthnic cleansing(民族洗浄:ホロコーストの類)や集団強姦をしていいかと言ったら、そうじゃないでしょう。南京での犠牲者が20万じゃなくて2万だったからどうってことない、なんて言えないでしょう。慰安婦の問題についても、まだまだ政府は認めないようだけど、軍人が日本軍の方針として(これがホントが出まかせであるにしろ)女性に甚大な被害をもたらしたのがひと握りのケースだとしても、そう伝えられて連れていかれた女性は存在したのだから。

で、映画の話だけど。

最後まで日本軍の残忍っぷりばかり見せつけられるのかと思ったけれど、戦闘シーンと教会の静かなシーンとのメリハリがあった。なおかつ日本軍が最初教会の中に入ってきてしまってオンナノコたちが逃げまどうシーンはとても恐ろしいけれど、ひとりの日本人として、ひとりの女性として、私は観なくてはいけない箇所だと感じた。

これはいち日本人の私がわなわなと怒りを覚えるくらいなのだから、中国の皆さんにとってはとっても見るに耐えないシーンだと思う。実際、映画を観た中国人歌手が「日本人、くそったれ」と中国版ツイッターに書き込んだそうなので、その怒りいくばくか。ちなみに、「釣魚島に触れようとも思うなよ!」とも言ったそうですが、野田内閣は釣魚島(=尖閣諸島)国有化しようとしちゃってますよね。。。まぁ、これは別件です。

爆弾かかえて日本軍の集団に飛び込んでいくのとか、敵の手を逃れて集団自殺をしようとすることなんて、日本人もやっていたんですよね。他の国でもあったことなのだろうけど、映画で観たことはなかったから、史実はどうなのか知らないけど、勉強になった。

でもどなたかも書いていたように、中国人のスナイパーくんのからみがイマイチよくわからん。。。というようになんだか中途半端なキャラクターが何人も出てきたような気がする。

そのひとりが、我が日本が誇る大俳優渡部篤郎氏であります<3 高校生のときから大好きな渡部さんがこの映画に出ていることも全く知らなかったけれど。この映画では日本軍が教会に入らないように約束する長谷川大佐を演じていて、バットマンChristian Bale(ジョン)を食っていた。マジ。なのにーなのにー意味の分からない「ふるさと」演奏シーン。。。いや、渡部さんの歌声が聴けたのはありがたかったですよ。でもなんでここで?終盤とかじゃなくて?みたいな。

まぁでもこれで、この演技で注目されて、渡部さんが世界進出してくれるとありがたいもんだ。

中途半端ではないのだけど、主役のふたり(ジョンと娼婦リーダーのモー)が自分の過去を後半あっさり話してしまうところと、いい感じになってしまうというのもなんだかなぁと思った。けど、二人がくっつくかないとアメリカとかではウケないのかしらね。ジョンが数日で酔いどれからいい人に変身するのも、心境の変化をもうちょっと丁寧に描いてほしかった(目の前でオンナノコが一人亡くなったというのはキーだっただろうけど)。ちなみにモーを演じる倪妮(ニーニー)さんはべっぴんさんです。女学生に化けて最後連れて行かれるとき、ニッコリ笑うのがこの人にちと似てるかなと思った。

やっぱりこうムズカシイ問題を、原作と兼ね合わせながら2時間にまとめて映画にするのはとっっっっってもムズカシイんでしょうね。Hero作った人でも。




え?インドの話はって?笑


こんばんワニ。


今日は朝寮で大変なことがあり、一日静かにすごしてりゃいいものの、夜に話題(?)の映画なんか観ちゃったもんだから、眠れそうにないです。


こうして自分のウェブログに書くのもどうかと思うのだけど、インドでこういうことがあるというのをわかってもらいたいし、気持ちを整理させるためにも書いておきたい。


今日は、土曜日。友人の家に遊びに行く予定だったのだけど、昨日学科長が不在で外出許可が取れなかったため寮で過ごすことに。週末寮にいるときは朝寝坊が基本。でも今週から新聞を購読し始めたので新聞をとりに行くために(朝遅い時間に新聞を取りに行くと「何時だと思ってるの」とイヤミを言われるそうなので)8時すぎに起きる。

水あびをして、時間を見るともい朝ごはんが用意されている時間。私の部屋はドアを開けるとちょうどダイニングルームの、ご飯が置かれるテーブルが見える位置。ドアを開けると、やっぱりもうご飯が準備されている。お皿とスプーンを持って、1階へ向かう。

週末にはめずらしく、階下ががやがやしている。寮母手下(正式には副寮長)が「今彼女はどこにいるの」と生徒に聞いている。寮母手下はNightyという長いワンピース状の寝巻きにショールをかけている。これは、寝巻きのままなんだけど外に一時出なくちゃいけないというときこちらの人がする格好。


なんだろうと思ったけど、そのままダイニングホールに向かう。すると、1階のオンナノコたちが一斉に部屋から出てきて玄関へ向かっている。一度一緒に結婚式に行ったことがあった子に「何かあったの」と聞くと、女の子が一人転落したのよと言って玄関に向かっている。えぇ、と思って私もついていく。


見ると、寮の前の道路の端に、うつぶせで誰か倒れている。顔が見えないので誰かわからない。2階の大部屋に住んでいる生徒が寮の外と中を行ったり来たりしているので、どうやらその中の誰かのよう。倒れた彼女に話しかけている子たちもいるのだけど、反応があるのかどうかはわからない。


英語とタミル語でみんなが話しているのを聞くと、3階にあたる屋上から落ちたのだということだった。私もよくテスト中は柵なんかない屋上のへりに座って勉強していて、ここから落ちたら…とヒヤっとしたことがあったけれど、「へりが壊れているところがあったのよ」と寮母が言っているので、彼女が座っていたへりが壊れたんだろうと思った。


しばらくすると、警備のおじさんたちがバイクでやってくる。まさか彼女をバイクで病院まで連れて行くんじゃ…と思っていると、あとからAutoがやってくる。どうやら、Autoを呼びに行っていたよう。でも、この状態でAutoになんか乗せていいんだろうか。と思っていると、寮生たちが彼女を起こそうとしている。そこで彼女が叫びだした。とても痛々しい叫びで、彼女の下半身は全く動かないようすだけど、とりあえず意識があるのがわかった。そのまま叫ぶ彼女を乗せてAutoが出発。

そのあとすぐに別のAutoでルームメイトや寮母が病院に一緒に行くのかと思ったけど、皆大学が用意したであろう車を待っている。

その間に事情を聞くと、今朝彼女は屋上で電話をしていたらしい。ルームメイトがいつまでの彼女が部屋に戻ってこないのを変に思ってあちこち探したけれど見つからず、ようやく最後に寮の裏側の、水をくみあげるタンクがあるところから下をのぞいたときに、彼女が転落しているのを発見したそう。そこからどうやって正面まで運んだのかはわからないけど、近くの家に住んでいるであろう人たちが来ていたので、おそらく皆で運んだんだと思う。

彼女はケララ出身で政治学(というのも私は今日知ったのだけど)の生徒。とてもきれいな顔立ちで、いつも肌が白めできれいなぽっちゃりオンナノコAと一緒にいます。授業に行くときも、ゴハンを食べるときも一緒。朝新聞を読むとき以外は一緒にいないのを見たことがないくらい。この間二人がケララから大学に戻ってきたときも、Aのご両親が二人とも一緒に連れて帰ってきたので、ケララでも知り合いだった仲なんだろう。そんなAが第一発見者らしいです。

見ていると、Aや庭師のおじちゃんが階段を行ったりきたりしている。しばらくして、おじちゃんが布切れを持ってやってくる。白に緑のラインが入ったタオルが血まみれになっている。さっき彼女がうつぶせになっていたところに敷いていたものかと思っていたら、「Cutting」と皆が言い出す。手下(彼女はタミル語を話しません)が「彼女、リストカットしてたの?」と聞いている。おじちゃんが左の手首をしきりに指差して、何かタミル語で言っている。生徒たちが「Suicide」と言い出す。自殺未遂だったんだ…。

ずいぶんあとになって車が到着。寮母、手下が乗りこむ。

寮の中が騒然となっているときに申し訳ないけれど、私は今日授業料を払いに銀行に行かなくちゃいけない。仕度をして部屋を出ると、大部屋に人が集まっている。話を聞くと、彼女はKasturbaでスキャンを受け、腰の辺りを骨折していたらしいので、治療を受けているとのこと。

Aは朝からずっと携帯電話で誰かと話している。おそらく、転落した彼女のご家族と話をしていたんだと思う。親友がこんな事故にあうなんて、彼女もさぞかし辛いだろうと思って「あなたは大丈夫?」と声をかけると「私は大丈夫」と言う。なんだかもっと悲しくなる。

銀行から帰ってきて部屋にいると、「ねぇねぇ、聞いた?」と思いっきり寝坊して何も知らなかった感じの寮生がやってくる。「まだ詳しいことはわからないけど」と話す。「意識はあるみたいだけど、もっとちゃんとした病院で診てもらった方がいい気がする」

その後幾人からか話を聞いて、彼女が無事なこと、Dindigulの病院に移されたことがわかった。脊髄(?)を含め5ヶ所ほど手術が必要だったそうだけど、意識もある。彼女はひとりっ子で、お母さまが今足を悪くしているので、お父さまとイトコが駆けつけたのだけど、イトコもオトコノコばかりなので、寮母が今日は彼女について身の回りの世話をするとのこと。Aが行くと言ったのだけど「彼女は学生だから許可が出なかった」という、またインドの仕組みにイライラする。映画で誰か事故に遭ったら病院のシーンで親友がそばにいると思うのだけど。

そして「ボーイフレンドと何かあったみたい」ということも聞いた。昨日はずっと電話で誰かと話しをしていて、朝4時まで話していたと言っている人もいたけれど、これは定かではない。昨日の夜、ゴハンを食べないというのでルームメイトが「どうして」と聞いたけど、「いらない」とだけ言ったそう。今日もいつもなら朝コーヒーを飲むのに「いらない」と言ってふらっと消えたよう。同じ学科の子は「何かおかしいなと思って話を聞くべきだったのよ」と言うけれど、そんなこと言ってAが自分を責めてしまう方が私は心配。


うちの大学の寮生には自殺者が多いらしい。実は先日も、私のクラスメートと同室の子が首つり自殺をしようとしたのが「Confirmed」されたと聞いた。これがどういう意味かわからかったけど。去年もMBAの子が未遂したと聞いたし、毎年ケララの子に自殺(未遂)者が出るようだし、君たちの寮のどの部屋で誰が自殺したのか全部覚えてるとか言う教授もいるし。この休み中に亡くなった生徒もいるよう。

というか、これはインドの大学どこでもそうなのかもしれない。引き合いに出すのがまた映画で申し訳ないけれど、自分の論文プロジェクトが認められなくて自殺をするというプロットがあった。

つい最近、「南インドで自殺者が多いと聞いたのだけどこれは多重債務と関係があるのか」と日本から問い合わせがあり、その研究の要旨を読む機会があった。多重債務の件もあると思うけれど、その研究によると南だけではなくてインドの若い人たちに自殺者が増えているとのこと。都市で一生懸命勉強していい仕事につこうとしたけれど、なかなか思うような仕事にめぐりあえない、仕事がみつかっても自分のしたいこととは違うと感じている、といったことが自殺の動機になっているそう。その一方で、農村部の自殺者が増えている。同じように「何もかもうまくいかない」ことが引き金になっているのだと思う。対人関係も理由のひとつにあげられていた。義理の家族との関係(嫁姑)のような典型的なパターンもあるだろうし、彼女のような婚前カップルの問題もあるんだと思う。両親に認められなくて駆け落ち、という話もよく聞くけれど、ただうまくいかないこともある。

カウンセリングのクラスを受けていて、なんとタイミングがいいんだろうと思う。今週教授は「カウンセリングの最終目標は選択肢がひとつじゃないことをわかってもらうこと」と何度も言っていた。まさにこれなんです。何があったかわからないけれど、彼だけが全てじゃない、死ぬことだけが全てじゃないんです。彼に傷つけられたなら別れて幸せにしてくれる別の人を探せばいい。何かあったなら自分を傷つける前に誰かに相談すればいい。それが彼女にはわからなかったんですね。

寮母にどうしたのと聞かれ淡々と話をしていた彼女。でも、お父さまの顔を見て、ぽろぽろと泣き出したそう。お父さまも一緒に泣いたそう。そうだよね。そうだよね。つらかったよね。

ひとつ気になったのが、「大学は何らかの処分を下すと思う」と聞いたこと。自殺未遂したら退学処分になったりするんだろうか。彼女はもう十分苦しんだんです。本当に本当に人生を終わりにしたかったのか、「助けて」のサインだったのかはわからない。だけど、こうして無事だったのだから、これからの人生をハッピーなものにできるように、みんなで応援していくべきじゃないの?大学を追い出されたりしたら彼女はどうしたらいいの?


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観た映画の話も書きたいけれど、ダークになりすぎるので、今日ほんわかした話を。

写真を撮れなくてとても残念だった。


うちの大学には飼われている犬もいればノラもたくさんいます。夜ケンカしているのがよく聞こえる。

あんまりネコはいない。食堂にいるネコさんはよく見るけど。

でも最近、大学の入り口に向かう途中の職員用宿舎の辺りでネコ相(人相みたいな)が悪い子をよく見るようになりました。猫にも顔つきってあるんですよね。なつっこい顔、正直そうな顔、いろんなことを知ってるって感じの顔、気取ってる顔。この子は「話しかけないで」タイプ。声をかけてもツーンとしていつもどこかに行ってしまう。

今日夕方歩いていると、例のネコさんがいる。「PsssPsss」と声をかけると、ネコさんは私を気にした風もなく、道にそって小走り。ネコの小走りって私が歩くスピードくらいなのね。だから一緒に歩いているような感じ。

ネコさんは私たちの前方をじっと見ている。バイクに乗ったおじさんが「ブブゥブブゥ」とシケたクラクションを鳴らして、とろとろ走っている。おじさんがある家の前で止まる。

「はぁん、なるほどね」

おじさんは、夕方にやってくるミルク売り。クラクションは宿舎の人たちに「売りにきましたよ」という合図。

家の中からミルク入れのピッチャーを持った女の人が出てくる。ネコさん、まっしぐら。

私はそのままおじさんを通りすぎたけれど、ちょっと歩いて振り返ると、女の人が家の中に入っていくのにピッタリとついて、ネコさんもおうちに入っていくのが見えました。

うちの子たちもゴハンの時間に準備をはじめると台所にやってきて早くちょうだいとねだる。このネコさんも大好きなミルクのおじさんが来るとわかるんですね。

今日はいろんなことがあって頭がパンクしそうだけど、ネコさんのおかげでちょっとほっとした。





2012年7月13日金曜日

Pinki 改宗

こんばんワニ。


2階も作るのかよ


去年の10月に基礎を作っていて4月の年度初めに工事スピードがガタンと落ちた寮の近くの建物。まだ完成しない


2階まで作ろうとしていたのがわかったのはごく最近のこと。


今までは「寝てるときに工事をしなければ別にカンケーない」と思っていたけれど、そうでもなくなってきた。


というのも、私たち、教室がないんですよ


学期が始まって以来、他のMBAの生徒と受ける科目(運用管理)と選択科目以外は学科もしくは学科に関わりのある教授・講師が授業をするので、基本的に学科内もしくは学科に近いところで授業を受けることになってる


だけどうちの学科は小さいので、理系の立派な学科のように独立した建物はありません。それでも今まではうちの学科の2年目の生徒は学科と同じ建物の2階のひと部屋を使って授業を受けていました。


なのに、今年度はなぜか物理学の生徒が来てこの教室を使うことになったのね。お隣の教室もなぜか化学の生徒が使っているので、(特に生徒が多い)他の学科が使うのは仕方ないことなのかもしれないと思うのだけど。


化学の建物、増築しまくってるじゃん
物理学の建物、めちゃくちゃ遠いじゃん


みたいな。なぜわざわざうちの建物に来て授業をしているのかさっぱりわからん。1日中いるわけじゃないみたいだし。


ということで、教室が決まっていない状況はケイゾクしてるんですね。(仮)教室は小さい窓があるだけの天井ファンなしの小部屋窒息する。熱射病になる。


ということで、早くこの建物を完成させて教室不足を解消してほしいんですね。がんばれー!2階はいいから、とりあえず1階だけ作って!頼む!




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ネタがないので新聞ネタ。


今日、Pinkiが一面でした。


Pinki Pramanikはインドが誇る陸上選手。


あんまり南アジアからの陸上選手ってピンとこないと思うのだけどね。旧英国統治下の国が集まってやるCommonwealth Gamesで4×400リレーに出場、インドに銀メダルをもたらしています。日本も出場しているところだと2006年ドーハでのアジア競技大会でやはり4×400に出場、金をとってます。


まぁ私もPinkiが走ってるとこ見たことないので、速い!のかわからないけど。


で、この写真をみてください。パっと見て、とじてもらうとよろしいかと


私が初めてこの写真を見たら、


「あらぁ!笑顔がすてきなオトコノコ!」と思うでしょう。


しかし。


Pinkiは女性(現時点)なのです。


これが今朝の一面記事なんだけどね。Pinkiがオリンピック前に一面に出てきてしまったのは、彼女に女性相手の性的暴行の疑いがかかっているからなのです。


ことの始まりは6月14日。Pinkiの身の回りのお世話をしていた女性(お手伝いさんだと思う)「Pinkiに暴行された!アイツは、男よ!」と訴えたため、Pinkiが逮捕されました。


こんな感じ


「何言ってんのよ?Pinkiは女性アスリートとして国際大会でメダル取ってるじゃない」


とポカーンな訴えだったのですが。


もちろん本人は「自分は暴行なんかしてないし、オンナです」と言い張ったのだけど、「じゃぁ病院で検査してもかまわないんですよね」という警察に対しては「いやだ」の一点張り。それで疑いがむくむくとわいちゃったんでしょうね。なんだか警察も躍起になって「検査しろ」という態度になった。


それで、検査中のPinkiのようすを録画したものがネットに流れたり(どんな内容かは知らないけど)、検査中に手や足を縛られていたなど、拘束中の彼女に対する警察の悪行があらわになり、他のアスリートがブチ切れるという結果になったのです。。。そりゃそうだ。


んで、検査も終わって今日仮釈。ニッコリとパパと出てきたのが1枚目の写真ってわけですね。おめでたい。


と、思ったら、今度は「Pinkiが不正な土地の売買に関わってたんじゃないの?」という可能性が出てきて、これと暴行事件の関わりが指摘されているんですねー。。。


もう、スキャンダルだらけ。


結局オトコノコなのかオンナノコなのかわからん。結果は出てるんだろうけど。釈放されたってことはシロなのかしら。



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こちらにいると、あんまり個人情報の保護とか気にしないのかなぁと思うことがあります。


日本の新聞でも訃報なんかが掲載されますが、「10周忌」「20周忌」などでっかい写真つき故人を偲ぶ個人広告みたいなものをよく見ます。たいてい●●の社長さんとか●●大学の教授とかなので、家族にもお金があるんだろうけど、何年続けるんだろうと思う


あと、毎日(たぶん)見るのが「私は●●の○○番地に住んでいる何年生の□□です。××という病気にかかっていていくらいくら必要です。▲▲を通してお金を振り込んでください」の類のもの。あらら、住所まで言っちゃうの?みたいな。新聞に載っているのだから振り込め詐欺ってことはないだろうけれど、こう毎日悲惨な病気の子が出てくると、寄付をする方もどんな基準で寄付をしているのかしらと思ってしまう。新聞社も広告費はとっていないことを願う。




で、今日見たパターン。




お知らせ
フランシス・サハヤ・ラジ(パスポート番号F4739068;インド)が2000年9月19日にマレーシアにてイスラム教に改宗 したお知らせです。改宗にともない改名も行いました。今後はモハメド・アミン・フランシス・アブドゥラーとなります。改宗後はマレーシアのジョホール州ムア、Jln Abd Rahman地区364-1(郵便番号84000)に住んでいます。
A. フランシス(父)
R. ゴヴィンダラジャン(弁護士、公証人)カライクディにて 
いやぁ、個人情報満載!


ていうか、2000年の話を今するなんて!


郵便番号まで書いちゃうなんて! 


他にも同様のお知らせが2件ありましたが、フランシスは一番スペースがでかかった




フランシスなんて名前だから、


クリスチャンだった彼がマレーシアでムスリムのオンナノコにベタ惚れして求婚。「私はムスリムとしか結婚しないのよ」と言う彼女のために家族(父)の反対を振り切って改宗そして結婚。家族とはわだかまりがありフランシスは2000年から音信普通となる。しかし10歳を迎える娘を連れてフランシスは初めてインドに帰郷。初孫を見た父は涙を流しフランシスも「と、父さん好き勝手ばかりしてごめん」とようやく和解。これを機このお知らせを新聞掲載することになった。


というストーリーなんだろう、とか勝手に想像してしまう。





2012年7月11日水曜日

Art n Music 南インドの車窓から

こんばんワニ。


庭師Tata(おじいちゃん)のお花シリーズ。

きれいなピンク

今日授業中に考えたこと。 


結局選択科目が選択できず、カウンセリングとガイダンスのクラスを受けています。

社会学科は前から私にとって
なんか教授陣でいざこざのある学科」という位置づけで
「関わらないにこしたこたぁない」と思っていました。

でもまぁご縁があってこの学科のクラスを受けることになり。

So far, so goodって感じです。

よく考えたら
大学中に何ヶ月かタダでカウンセラーと話をしたこともあったっけ
と思い出したので、
「カウンセリングの順序」なんかは
自分のときと重ね合わせて考えています。
「あぁ、あんときこういう時期だったのか」みたいな。

そういう意味ではムダにならないかも。


ジャスミン系?とてもいい香り

火曜日はランチのすぐあとの授業でみんな眠くなっちゃうから
ゲームやディスカッションをしよう」と
気の効いたことを言ってくれる教授。サイコウです。

今日のお題は
自分の本質を表現するような自画像を描くでした。

カウンセリングってカウンセラーの性格などに影響されるものなので
カウンセリングをするにはまず自分を知る、
というとこからやらなくてはいけないそう。

てなことで今学期は「自分探し」をたくさんするみたい。

今日の似顔絵描きもその一環。


で、私もノートの端に描きはじめたのだけど、
みんなクスクスクスクス笑っている。

気にせずやってたけど、クスクスレベルがハンパない


そのうち教授が絵を回収。

それをランダムに配りなおす。

こうして、それぞれが「誰かの自画像」を持つことになる。

ここから、その自画像がどんな人間像を表しているか考えて、
本人が表したかった「自分像」と合っているかチェック、
というゲーム。


みんな配られた絵を眺めてガハガハ大笑い

それもそのはずだわね。。。









!!!!!


いや笑、これは私が今パソコンで描いたやつだけど、
8割くらいの絵がこのレベル!

自分の幼稚園のときに描いた絵がまだ手元にあったらひっぱり出してみて。
きっと同じレベルだから

なんか基本的にヒトの形を成していないんですけれど。

洋服を着いていたりして
なんかつっこみどころは満載なんだけど、

ポットゥ(おでこの印)は忘れていない

そして目力が強いのはちゃんと現実に即している


目の保養にどうぞ。。。

それで以前にKにきいたことを思い出した。

「学校で図工とか、音楽の授業って受けたでしょ」と聞いたとき、
そんなの私立のいい学校だけだよ」って言ってたなぁ。


たぶん普通の公立学校って、タミル語、英語、理科、社会、算数とか
基本的な科目しかなくって、体育もやらないんだよね

日本だったら
体育、音楽、図工だけが楽しみだった人も多いと思うんだけど。

これで芸術家の卵の感性を育てるチャンスを失っているとしたら
インドはもったいないことしてると思う。

(そういえばインドの芸術家はあまり評価されていないようなことを
どこかで読んだ気がするけど、もともと芸術家人口が少ないのかもね)

韓国までとは言わないけれど、日本かそれ以上に
インドも学歴社会みたいな感じがあるから
だから子どものソフト面(麺じゃないよ)を育てようっていうところに
達していないんだろう、と思う。




話がそれた。


ともかく、今日のみんなの絵はエゴコロがあるとは言えなかったけど、
自分の似顔絵も描いたことないって言ってたし、
仕方ないよね。


これもいつ書こうかと思っていたことなのだけど、
ちょうどいいタイミングなので書いちゃおう。

一般タミル人はわからないですが、

わが大学にいる生徒、特にオンナノコに関しては

ものすごく音痴です。

そう、フォントを大にして言いたいくらい音痴なの。。。


何度か書いていますが、うちの大学では
「朝のお祈り」と「金曜午後のお祈り」の時間があり
今日の格言!みたいなものの他に
タミル語のPrayer songというものが歌われます。

(この歌で何が歌われているかわからないので
宗教問題に敏感な自分は参加したくないと思っている)

楽器なんかないのでアカペラで歌うわけですが
なぜかいつもハモっている

リードの人の音程に合わせれば?とかいうレベルの話ではなくて、
ひとりひとり違う歌を歌っているようにしか聴こえない


また、授業がないときなどにオンナノコが
携帯の音楽プレイヤーでハヤリの歌なんかを聴いているとき。

みんな合わせて歌っているけど、
やはりハモっている

プレイヤーなしで歌っているのを聴いてみると、
元の曲がわからない

これも「音楽を勉強したことがない」ことの結果なんだろうか、と
常々思っている。


ただ、みんな音痴なわけじゃないですよ。

うちの寮には音楽を教えている先生がいて、
(一応)お祈りの担当の生徒を指導しています。

彼女が金曜の午後お祈りタイムで自分の歌を披露したとき、
なんていうか、ホールが震えてるかと思った
ものすごくきれいな歌声でした。


黄色のバラ。ちとしおれかけ

お知らせです。

(FBで見たよ、ボケ!という人はゴメンナサイ)



今度は世界の車窓からで南インド特集をやっています。

まぁ、こんなの書かなくても知ってると思うけど
世界の車窓からは
月~金曜日 よる11:10~11:15
土曜日 よる10:51~10:57
日曜日 よる11:10~11:15
にやっている長寿番組です。

神々の大地を行く 南インド鉄道の旅」というタイトルで
6月11日から9月2日まで
南インド各地の電車旅のようすを放送しているようです。

テレ朝サイトによると


インドの第2の都市バンガロールを起点に、南インドの大地を周遊する鉄道の旅に出発。まずは豪華列車のゴールデン・チャリオットに乗車します。エレガントな内装に最高級の食事、優雅な気分で圧倒的スケールの古代遺跡群を観光します。再びバンガロールに戻った後は、チェンナイを経由して南へ。100を超す寺院がある街カーン血プラム、聖なる大河カーヴェーリ、ラーマーヤナにまつわる伝説の地ラー目シュワラム。いくつもの聖地に立ち寄りながら、列車はインド最南端、コモリン岬を目指します。最後は世界遺産のニルギリ登山鉄道に乗車。急勾配を登る車窓に、ニルギリ紅茶の茶畑が広がります。5000年の歴史。3億3000万の神々が宿る大地。12億を超える人々。全てが渾然一体となって、ものすごいエネルギーです。


だ、そうです。

てっきり過去の放送内容はサイトで観られるのかと思っていたけど
そうは問屋がおろさなかったです。

ということで私は観てませんが、
まだ1ヶ月以上放送予定がありますので、
うちの近く(マドゥライくらい)も通るんだろうと思っています。

まぁインド政府は
「インドの悪いところを見せようとするジャーナリスト」には
ヴィサを発給しないので
ホンットの汚いインド列車!
は撮れないだろうけど、

ここで文章で書いても伝え切れない
インド列車の過酷さ、
インド列車の楽しさ、
インド列車の遅延レベル、
その他もろもろが映像から伝わってくるはずです。


ぜひ観てくだサイ。


…ちなみに、「最高級の食事」も
つまるところ、カレーだと思います。