2013年3月19日火曜日

エンジンをかけられた Student Protest (2)

こんばんワニ。



大学

閉鎖



まぁ、今回はそれなりの理由があるとは思うのだけど。

このブログでも書いてます
インドのお隣スリランカ北部には
私の住むタミルナドゥのタミル人が住み
人口的には多数のシンハラ人とモメて戦争をしていました。

戦争中は両サイド共に殺戮を行い
どっちだけが悪いということはないのですが
国際社会的にはスリランカ軍(シンハラ側)の
女性子ども避難民関係なく殺したというのが
いわゆるジェノサイドだと言っている人もいて

戦争は一応落ち着いたにしても
戦時中の軍の行動、責任者を追及しない現政府など
非難がますます高まっています。

戦争中にタミル側のリーダー的存在の人(Prabakaran)の子ども(Balanchandran)が
捕虜のようにスリランカ軍に捕らえられていたのですが
その子どもを無残に殺した
その殺害直前直後の写真が公になり
タミルナドゥ各地で大規模なデモが起こりました。

2週間くらい前から学生もハンガーストライクを行っていて
先週はバタバタと病院に運ばれる人もいたので
「そのうち収まるだろう」
と私は勝手に思っていたのですが
学生デモは収まるどころか広がっていて
大学を閉鎖せざるを得ないところが増えてきたので
今日州政府が「無期限」閉鎖を決めたわけです。

ちなみにうちの大学でデモはやってないんですけどね。

ある教授いわく
「うちだけ開けているというわけにはいかないだろう」

…なんなんだよそれ。

実は昨日ニュースで
内戦当時の悲惨な殺害に関するクリップが流されたとかで
タミル人の血が煮えたぎっている
というのが今日の状況だったようです。

いつもぽけーっとしている
MBA Coordinatorでさえ
「あんなの絶対に許せない」
と声を荒げて言っていたくらいなので。

私はテレビ観ないから知らなかったけど。。。

たまたまUN Human Rights Council(国連人権理事会)が
スリランカの戦争中の責任を追及するための決議を
通すだの協議だのしている真っ最中で

なのにインド中央政府は「スリランカの国内のことだし」
と「お隣の国に対して強く言えない立場」を表明し
それがタミルの人たちの感情をますますかきたてているのは確かなのです。

気持ちはわかるんですよ。

でも私がわからないのは何で今さらということ。

スリランカの内戦は80年代からずぅっとあったし
私はあの写真集をたまたま見つけたけれど
こんなに同胞タミル人のことを思っているインドタミル人が
今まで戦争や殺戮のことを知らなかったわけがない。

スリランカタミル人の難民はインドにもたくさんいるし。

なのになんで今になって。
というかなんで今まで何も言ってこなかったのよという方が正しいかも。

こういうことがタミルの人に起こっていた
こんなことをお隣の国がしていた
というのを学ぶのに遅いということはないんですが
今までただ無知だったのか
Balanchandranの写真がそこまで衝撃的だったのか
「今」な理由がわからない。


● ● ●


まぁそんなわけで今週いっぱいはとりあえず閉鎖のようです。

前回とちがって外出はダメと言われているので
もうこれは論文今週終わらせるしかないな
エンジンがボコボコかかったような

そんな気がしていたのに。

停電でまだ寮のここだけ電気なし。。。


エンスト


手下の話いわく寮の電気回路(3本くらいあるらしい)のうち
私側の線だけ木にひっかかってんだって。

はぁ~。。。






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