2011年7月3日日曜日

A Long Way to India (1) ICCRって何ぞや

こんにちワン


明日から大学院の授業がはじまります。

今日は学科長のおうちを訪問。お嬢さんが二人目の子どもを授かってそのお祝いをする日でした。

インド英語■(以降Inglishとよびます笑)お祝いごと・セレモニーをfunctionと言います。たぶん普通英語でfunctionという言葉自体が示すのは大きくてフォーマルなイベントのみなんだけど、インドでは小さいものから大きいものまでfunction。そして毎週のようにやたらある。人口が多いとお祝い事も多いのね。


右が教授のお嬢さん、真ん中が一人目の子ども、左がダンナ。バンガロールに住んでるのにわざわざこの日のためにこちらまで来たそうな。

お嬢さんのおでこに手をやってるのは私の寮に住んでるマニプール州の子。そうです例の牛肉姉妹です笑 黄色い絵の具のようなものをまずぽちっと塗って、そのあと赤い粉をのせてあげます。黄色いのはターメリック(カレーの色になるやつ)かサンダルウッドで(どっちだかわからん)、赤いのはクムクムというやっぱりターメリックの粉の一種らしいです。

お嬢さんは訪れた人にバングル(ブレスレット)もつけてもらっていました。金具で止めるタイプのものではなくてただの輪っかなので、石鹸を手にぬりたくってすべりがいいようにしてました…大きいサイズじゃダメなの~?

このあと文化圏の違う私たちにもこの絵の具のような物体が塗られるのです。んで、そのあとバナナの葉っぱにたっぷり盛られたランチ。

帰りがけに大学のスタッフに呼び止められて話を聞いたら、このfunctionにもきちっと科学的な意味合いがあるんだそうな。ウソこけ、と思ったけど聞いてみたら納得。

このセレモニーは女性が妊娠7ヶ月を迎えるときに行われます。このころになるとお腹の子どもが外の世界にますます敏感になって音楽も聴きとれるようになる。彼女がつけているバングルはガラス製で、動くとチャリンチャリンときれいな音がします。これが音楽と同じ効果で、お腹の子どもにいいんだそうな。確かにバングルって赤ちゃんのいるお腹に近いところで揺れるからね。

また、7ヶ月を迎えて身重になってきた妊婦を、周りの人間が出産までサポートするよと伝える意味合いもあるんだそう。

ここにいると、日々学ぶことがあります…。


前置きが長くなりましたが、何でまたインドなのよ?に引き続き、インドに来るまでの過程を書きたいと思います。


まず私が奨学金をもらっているICCRについて。

ICCR: Indian Council for Cultural Relationsはインドの外務省にくっついている機関で、インド文化を他の国で広めたり、文化交流を奨励しています。日本でインド大使館が何か文化系イベントをやっているときはICCRがからんでると思う。

で、そのICCRの活動のひとつが、留学生にインドで勉強してちょーだいという奨学金制度の運営。これが私の受けている奨学金なわけです。

ICCRはたくさんの奨学金をオファーしていて、アフリカや他のアジアの国など途上国からの受け入れを目的としたものや、ヒンディ語を勉強する人だけのもの、そして私のように選考はなんでもいいよーというテキトーなスキームまであります。一応名称としてはIndo-Japan CEP: Cultural Exchange Programという中に入るのかな。

この奨学金は自分の国に駐在しているインド大使館を通じて応募するという決まりがあります。日本ではそれと別に独立行政法人日本学生支援機構(JASSO: Japan Student Services Organization)も選考に参加しているようです。JASSOのサイトは他の国に留学するための奨学金情報がたくさん出ているので、留学を考えている人にはおススメ。


ICCRの奨学金の内容ですが(情報は2011年度版)

■受け入れ先:インドの大学・研究機関
学士、修士、博士と博士課程修了レベルまで

■支給内容
奨学金、授業料、宿泊費、医療費、研究旅費、論文作成費(レベルによって有無がある)

で、肝心の

■応募資格
学歴がちゃんとある
英語できる
健康
日本で応募の場合日本国籍がある

…ゆるい笑

学士レベルなら、高校を卒業している健全な日本人であれば応募資格があるんですね。


応募すると、
(1)東京のインド大使館で英語と面接の簡単な選考試験がある
(2)大使館→ICCR→希望教育機関で受け入れOKか打診がある
(3)希望者は別途受け入れ大学に願書を提出する&必要なら入学試験を受ける
というような流れになります。

んで、この奨学金応募時期なんですが、日本では毎年12月か1月となってます。

…そうです。アバウト笑

年によってなんだか変動するようで、大使館に聞いても「本国から資料が届きませんので…」の一点張り。

まぁ、応募要項は毎年リユーズしているようだし、例年必要なものをそろえとけばまず間違いはないと思うのだけど。


しかーし。

私が前回書いたような理由でよし、大学院行こう!と決めたのは2009年の末。翌1月に2010年度分で提出する書類をかきあつめるのには時間が足りなかったのね。

ということで、じゃー2011年度分で受けることにしよう、と1年間応募を見送ったのでした。(今思えばムリしてでもやっときゃよかったとは思うけれど)

次回からその後の1年半について書きますねー

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