2012年10月18日木曜日

Power Crisis JICA様


Tippu Palaceにて


おはよウナギ。


このへんで書いてますが最近停電がヒドいです。もう何時間停電があったのか数えるのもイヤになるくらい。

雨が降らなくて水力発電ができないこと風力発電関連に問題があることなど理由はいろいろあるようだけど、何で今?何で直せないの?と思ってしまう。

思えば私が来たころは1日1時間の停電のみで、それでも暑い…と思っていたのだけど。1日3時間になり、3時間×2セットになり、8時間になり…といった様子で、一向によくならない。

州政府は●月までには何とかなると言い続けている。でもこの数週間のヒドい停電に関してはあまり声明を出してない(とは言ってももう停電関連のニュースを読むのもイヤなので私が新聞紙面で逃してるだけなのかも)。

日中も夜も、停電ばかり。

昼に停電っていうことは、つまり、仕事になんないってこと。オフィスだったら、ACどころか扇風機も使えなくて暑い…なんてのは贅沢な悩みであって、根本的な仕事ができない、たとえばパソコンが使えないということ。

そこそこのサイズの会社であれば業務用発電機やUPSを購入することもできるけれど、小規模の会社や工場はそんなの買えない。発電機を買ったとしても、発電するための燃料がこれまた高くて使えない。燃料もなかなか手に入らない。

でもインドの雇用を創出し経済を支えているのはこうした小規模で地道にがんばってきた人たちなんです。インドにはMicro, Small, Medium EnterpriseMSME: 中小マイクロ企業)のために「省」が設けてあるくらい、このプチ企業たちの重要さは認識されているはずなのだけど(やたら応援事業も多い)、今のタミルナドゥの状況はMSMEたちに「廃業ね!」と言っているようなもの。機械が動かせない、注文を受けられない、でも社員には給料を払わなければいけない…と企業主も頭が痛いし、仕事ができない社員たちにとってもツラい日々が続いているわけ。

そしてタミルナドゥ(あ、ちなみに、この停電クライシスなのはタミルナドゥだけです。電力供給は州政府の仕事だから)に存在する電気「格差」。同じ州の中でも一定地域は停電が多いし、私たちのところなんか12時間以上停電していると思うけど、チェンナイエリアは1時間のみ

以前は「まぁ、チェンナイはタミルナドゥの政治・経済活動の中心だから、扱いがちょっと違うのは仕方ない」と思ったけど、この状況でいまだに「痛みわけ」をしていないのはさすがに不公平だと思う

政治家の中には「これはおかしい」と地元支援者の前で激怒しデモなんかやっちゃったりしているけど、いざうちに帰ったら発電機あるんでしょーとか思ってしまう。州政府に入ってる政治家(州議会に入ってる=チェンナイで仕事してる→おそらくACのきいた部屋で快適に毎日を過ごしている)たちはこのクライシスが何を意味するのかわかってないはず。

とまぁ、いろいろ大変なわけですが。


昨日、以前一緒に働いていたFさん(今はネパールにお住まい)からメイルをいただきました。

ぶっちゃけ、ネパールの状況を読んでいたら「ここなんかどってことない」と思えた笑

現在お住まいの首都カトゥマンドゥではなくて地方を訪れていて、かな~り大変だよとのこと。電気は1日に2度数時間のみ、という状況だそう。

扇風機は部屋を涼しくするだけじゃなくて蚊を追い払うという役割もあるので(蚊取り線香使えよと思うけど)、電気がない→暑い、蚊がうようよ、となる。暑いし、蚊には刺されるし、大変(昔テントはってキャンプしたときこんな感じだったなと思い出した…)。ちなみにタミルナドゥでは最近デング熱がはやっているので日本から送ってもらった乾電池式のベープを使ってます。

そこでFさん、日本のJICA(国際協力機構)「様」にどうにかしてほしい…とつぶやいていました。


その矢先。

昨日の朝、Fさんからのメイルを読んだあと新聞を開いたら、そのJICAがタミルナドゥの電気問題解決のためにODA(政府開発援助)の円借款をすることにしたという記事が!!!

チェンナイの領事さんが声明を出してるので、チェンナイの日本領事館でもこの大変さをわかってくれてたのかなーと思った。

とは言え、発電所を作ろうというわけではなくて電気関連のケーブル等整備をするよう。どちらにしろ、数年かけてこのODAがタミルナドゥの電気問題解決に一役買ってくれることを祈ります。

お願いしますね、JICA様!




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