2012年12月1日土曜日

For the past few days...(2) テンテキ



薬やらビタミンやら


インドにいると日本のことがもっとよくわかってくる。

というか、日本で「できること」がどれだけありがたいかということ。

それをいつも当たり前のこととして生活してきた自分。

同じものをインドで期待するのは間違っている。いつもそれは自分に言い聞かせてる。

停電ばかりなこととか、何もかも時間通りに始まらないこととか、教授が来ないこととか、食堂が汚いこととか。

何でこれができないんだろうとは思うけれど、仕方ない、妥協する、そう考えるしかないことはたくさんある。いちいち日本のようにことがすすむように願っていたら何もはじまらない。

だけど。

自分の体に関しては、日本にいるのと同じくらいのケアをしたい。

今週になってそう思った。自分の体は守らなくちゃと思った。




前回のポストで、コーヒーを飲んで最後の筆記試験を受けた私。

実はその日お腹の調子は最悪で、テスト中にトイレに行きたくなったらどうしよう、時間ロスすると思ったけど、なんとかこれは終了。これが火曜日。


水曜日、翌日のヨガの試験の資料集めをしているときに、自分の体の変化に気がついた。

のどがかわいて、かわいて、仕方ない。水を飲んでもすぐ、のどがかわく。飲んでるのに、トイレにも行かない。

目がぼぉっとして、勉強に集中できない。あきらめて寝ることにする。

でものどがかわいて眠れない。何度も起きて水を飲む。何度も何度も何度も。

こりゃ、ゲリのせいで脱水症状になったなと思う。


木曜日。着替えるときにかなりやせたことに気がついてビビる。

あまり勉強もできなかったヨガの筆記試験も4問(!)のみという内容で、とても体がだるかったのだけど30分で終了。

また病院に行きたくないけど、点滴してもらったら気分がよくなるかもと思い、またマニプーリシスター(妹)につきそってもらう。が。

先週の土曜日にウィルス性の熱だと再度診断してもらったKasturbaに行く。看護婦にひと通り説明して医師を待つ。

前回私は3人の医師と話をしている。
ひとり目:おばあちゃん→血液検査と尿検査をするように指示(そのあといなくなる)
ふたり目:有名なおばあちゃん→検査結果を見て腸チフスかもしれないから専門の医師と話をするように指示
3人目:おっさん→腸チフスじゃなくてただのウィルス性の熱だと診断

私がこの日面会したのはやはりひとり目のおばあちゃん。私のカルテ(といっても小さな紙切れに前回の記録が書いてあるもの)をひと通り見て、

「あなたは腸チフスね」

「いえ、専門の先生(名前知らない)は違うとおっしゃいました

でも結果がそうなのよ

「いえ、先生が違うと言ったんです。今日はそのことではなくて脱水症状の相談に来たんです」

「ゲリの脱水症状なら水分をたくさんとりなさい。ココナッツ水、バダムミルク(アーモンド味のミルク)がいいから、今すぐ買いなさい」

コミュニケーションが皆無なのがわかりますか。

まず、土曜日の私の最終診断結果(ウィルス性熱)がシェアされてない。紙切れに書いてないんでしょうか。

そして、看護婦に説明したことが伝わってない。

この人じゃらちがあかないと思ってスーパーおばあちゃんを待つ。

おばあちゃんに専門の先生がウィルス性の熱だと言ったから腸チフスではない。今日はそのことではなくて脱水症状で困っているから来たと言うと、横からひとり目が

患者が希望しているからといって医師が点滴をするわけじゃない

…いや、まぁ、そうでしょうけどね。くみとってもいいんじゃないでしょうか。希望、なんだから。

結局スーパーおばあちゃんも私が腸チフスではないことが信じられないようで、ただ水分をとれと。それに、また専門の医師に会えと言う。この医師が来るのは何時間もあとなので待ってられない。

ORS(Oral Rehydration Salt)という塩分入ったポカリみたいな粉とビタミンが処方される。

体重測ったら、絶対土曜日より減ってるはず。そしたらことの重大さもわかってもらえたかもしれないのに。話は全然聞いてもらえないし、ただ水分取れ、オンリー。

がっかりして、別のところに行く。政府運営のPrimary Health Center。前回マニプールの子もここで点滴を受けたそう。

昼食休憩の時間だったけど、ぐったりしてる私を見て、看護婦が入りなさいと言ってくれる。ひと通り質問をして、すぐに点滴。あっさり。

ぶっとい針から水分が入っていくのをみて、なんてありがたいんだろうと思う。

あと、こっそり、前回点滴してもらったのは…だったなぁと苦笑いする。

ここで、ゲリの薬と、抗生物質の薬も処方してもらう。医師のひとりがうちの寮のひとだったらしいけどさっぱり気がつかなかった!

で、この抗生物質。Ciproと通称呼ばれるそうですが(Ciprofloxacin Hydrochlororide)、Paracetamol同様これも強い薬でした。Paracetamolと同じ作用がありました。


で、どうしよう。こんなんじゃだめだ。ということで、翌日最後の頼みの綱、DindigulのSt. Joseph Hospitalに連れていってもらいました。ここはマニプーリシスター(姉)がやっぱりウィルス性の熱のひどい症状で苦しんでいたときに、Kasturba、City Hospital(Hが入院していたところ)でろくな治療をしてもらえず、最後にオートドライバーSが連れて行ったところだそう。私立の病院なので料金が高いけれど質のよいケアをしてくれたと彼女は絶賛してました。

でも、まぁ、外来は普通でした。患者はずっと待たされて、明らかに具合がかなり悪い人が床であちこちにねころがってる。腰の悪そうなおばあちゃんが立って待たされる。看護婦は急がしそうでいつもまゆがつりあがっている。受付まで昼の休憩時間あり。なんだそりゃ。。。

この日も血液検査と尿検査。結果出るまで3時間くらい?一緒に来てくれた妹とイトコに申し訳なく感じながらぼーっと待つ。

やっぱり血液尿共に問題なし。ウィルス性の熱。あぁ、そうですか。




ということでこの1ヶ月3回も採血しました。もったいない。献血できたらどんなによかったでしょうねぇ。

このウィルス性の熱、どんだけ長引くのかわからないですが、もう腹くくりました。あきらめて治療するしかない。あぁ、病気にかかった自分はキライ。

でも、患者の話を聞かない医師はもーっとキライ。




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