2012年12月14日金曜日

My Master's Thesis (2) ガイドライン カンナさん

こんばんワニ。


最近、私のバスルームの外で何かが夜中と早朝にピーピー鳴いています。

鳥だと思うんだけど。

バスルームの壁によーーーーーーーーくエコーするのでめちゃくちゃうるさいです。

なぜヒトの就寝時間に元気なんだ?寝てくれ。


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来週の今ごろは飛行機の中。

日本に帰るなんて(ほんの数日だけど)実感がない。

でも周りには毎日ニコニコと帰る旨伝えています。

みんな私がずっと(去年来てから)帰ってないの知ってるので、ちょっとビックリしているようです。

うちに帰ったら、


三匹

2本足で歩く家族と、4本足で歩く家族が待っています。

今年我が家ではおばあちゃん猫ロコが亡くなり、私はまだ遺灰に会っていません。

その一方で、最近我が家に新入りが。

神無月に来たからカンナさん


それはお兄ちゃんのお皿だよ

うちの妹ちゃんが駐車場で(たぶん捨てられていた)見つけた子です。

病気はないのですが、後ろ足だか骨盤だか損傷していて、足がちょっぴり不自由。

…ということだったのだけど、うちに来てから先輩二匹と運動会をしているそうです。

母も手をかまれたとかで、やんちゃなのかも…

里親さんを探すということで、一時うちで預かると言っていたのですが、どうなったんだろ…。。。

色合いがこんなだからロコが生まれ変わってまたうちに来てくれたのかなと思ってしまったときもあったけど、やっぱりロコは私に夢で会ったあと、おばさんとハッピーに暮らしていると信じています。

だから21日に帰国したら、ロコの遺灰とカンナさんにご対面です。どきどき。



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またすぐ停電しそうなので短くまとめます。

この間私の修士論文についてイントロを書きました。

その際テーマは「ガイドライン・マニュアルの効果について」うんぬんかんぬんと書いてます。


インドでは流水域開発は政府機関かNGOが行っています。

ぶっちゃけ、政府のプロジェクトは水土保全の建造物だけドカドカ作って、そこに住むひとたちの収入向上であるとか、生活向上をめざす「もうひとつの部分」の流水域開発事業をやっていないので、ハッキリ言って効果がうすいです。

予算を使い切るためか、政府機関は現場(公共の土地のみという場合が多い)に入ってエンジニアがちゃちゃっと土地を調べ、「これを作ろう、よしっ」と決め、それを作っておしまい、あとのフォローアップもなし、という感じみたいです。

なので、効果をあげているのはNGOのプロジェクトが多いようです。

とは言え、NGOは自己資金だけで何千万ルピーとかかかる流水域開発事業を行えるわけがありません。なので政府機関から委託されてやったり、海外のドナー(寄付者・支援団体)から資金を得てやっているわけですね。

で、こういう風に誰かのお金でプロジェクトをやる場合、たいてい事業内容は資金元がチェックするもしくは決めちゃっていることが多い。資金元も、NGOにヘタな事業をされてお金をムダにされると困っちゃいますからね。

流水域開発に関しては、ドナー「ガイドライン」「マニュアル」があって、多くのNGOが何らかのガイドライン・マニュアルに沿ったプロジェクトをしています。これは資金元が作っていたり、一般的に多くの団体が使っているもの(たとえば政府が作っているもの)を使用したり、ケースはさまざまです。

で、私が思うのは、このガイドラインであるとかマニュアルによってプロジェクトの効果やインパクトは変わってくるんじゃないかってことなんです。たとえば、政府機関がショボいプロジェクトをしているとする。その機関がじゃぁ今度はNGOに委託しようと決めて、資金をあげるからこーいう手順でやってくださいね、と言ったとする。そしたらそのNGOがやるプロジェクトもショボくなると思いませんか。

ぶっちゃけ、何団体かすでに訪れて「そうでもない」ことは分かってきたんだけど(ガイドラインはあってもプロジェクトの活動内容はけっこう自由に決めていいケースが多いので)、ガイドラインを利用することで起こるいいこと、悪いことが見えてきたので、ちょっと私の研究テーマの方向も(変わっちゃいけないんだけど)変わりつつあります。

ちょっと困っているのが、訪問する5団体のうち4団体は同じガイドライン(NABARD: National Bank for Agriculture and Rural Developmentのガイドライン)を使っているので、分析が偏ってしまうこと。まぁ、もともとこのガイドラインに興味があってはじめた研究なのだけど(CIRHEPが使ってるから)。

でも訪問中に別の団体にちょっと連れて行ってもらったとき、そこは何のガイドラインも使ってなくて、プロジェクトを運営してるおっちゃん(エンジニアでもなーんでもない人)が自分で考えて地図を書いて、雨の日に水の流れを傘さして観察してやってきた、なんてケースもあって。

ますますおもしろい。流水域開発。

としみじみ思うのです。

このテーマでやりますと学科のガイド(私の研究の面倒を見てくれる教授。日本語では何て言うんだっけ。担当教官?)が「これは博士号でやるようなテーマだよ」とあきれられてしまったのですが、今はホントそうかなって思います。インド中の流水域を回って、ガイドラインどうですかって聞いてみたいくらいだもん。1ヶ月じゃ全然足りない。




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