2013年2月2日土曜日

Sentiment 悲劇ライター

こんばんワニ。


色合いは実家のアジサイなんだけど。Ootyにて

突然ですが私、Nicholas Sparksが嫌いです。

は?誰?と思う人もいるでしょうが、きっと誰だか知ってます。

1999年 Message in a Bottle メッセージ・イン・ア・ボトル
2002年 A Walk to Remember ウォーク・トゥ・リメンバー
2004年 The Notebook きみに読む物語
2010年 Dear John 親愛なるきみへ
2010年 The Last Song ラスト・ソング
2012年 The Lucky One 一枚のめぐり逢い

などなど。

おぉ、この映画知ってる。

と思うタイトルが多いでしょう。

映画監督じゃないですよ。
原作を書いている人です。


そんでもって、

あぁ、泣いたわ~、あの映画。

と思う人も多いかもしれません。

私、それがイヤなんですー


なんかこう、泣かせることを前提としているような設定。

人物背景も毎回毎回やたら複雑な人ばかり。

フツーの人はあんまり出てこない。


それと、なんか毎回、
恋愛の行く末はどれもこれも女性にかかっている
というなオチ。

あと、ヒロインのせいでヒーローが悩むみたいな展開が多く
たまに全部女のせいかよ、と思えてくる。


Message in a Bottle
女がやっぱりこの人だと思ったときには男は死んでいる。


A Walk to Remember
女が病気で死んで男はずっとひきずる。


The Notebook
女から連絡が途絶える。14年後にひょっこり現れる。50年後には彼のことを忘れている。


2010年 Dear John 親愛なるきみへ
女が突然他の男と恋に落ちたと手紙を書いてくる。


2010年 The Last Song ラスト・ソング
女が対立していた父と仲良くなりはじめたころに父が病死。


2012年 The Lucky One 一枚のめぐり逢い
女の元彼のせいで男が銃殺されかける。けど女は男を引きとめる。


悲劇が多いですね。はい。

あとね。
Facebookで友人が書いててなるほどと思ったんだけど
映画のポスターが
どれもこれも似通っている。
「キスしそうでしてない写真」ばかりなんですよ。


なんでこんなことを書いているかというと。

ここに書いている映画はSparksの映画化された本全てというわけではなくて
他にもやたらとあるのですが、
ここの6作、全部インドに来てから観てるんですよ、私。

寮の子たちに映画をもらって観てるんですが
なんだか知らないけどSparks作品が多い。

インドではSparks作品がウケるのか?

つか、国際基準でウケてるか…。

以前に某欧国在住のMちゃんとSparksの話をしたときには
けっこうポジティブな印象を持っているようだったので、
私の感覚がおかしいんだろうか。うーむ。

ちなみに今日観たのはThe Lucky Oneです。

Zac Efronが出てきたときはディズニー映画かと思ったけど
この子もロマンスに出るようになったのねぇ。
としみじみ思いました。

彼の演技は悪くなかった。

Dear JohnのChanning Tatumみたいに
かっこよすぎてまぶしい
っていうオーラはZacにはないけどね。


  ● ● ●  ● ● ●  ● ● ●  ● ● 


映画の話でついでに。

最近新聞The HinduをにぎわせているKollywood(タミル映画界)の話。

以前に「ムットゥ…」のRajinikanthについてなかば熱く語りました

少し前のKollywoodでヒーローといえば
RajiniかKamal Hassanだったそうで、
ファンはいかに自分の崇拝する俳優がすばらしいかと
延々と議論をしていたそうです(The Hinduいわく)。

実は私「ムットゥ…」もそうなんだけど
Kamal Hassanの映画も観たことがなくて。

何かいいCDないですかとChennaiのお店でたずねたときに
すすめられたのが彼の映画のサントラだったということはあるのだけど。

そんなHassanの最新作がVishwaroopam

この映画が上映されないっつーんで、
毎日毎日一面に記事が出ているんです。

なんでも、内容が
ムスリムの人のsentiment(感情)を害するからと
州政府が上映を延期し、
内容がよろしくない部分をカットしろと言っている。

しかも2時間半のうち1時間切れとか。

まぁ、内容は最近のハリウッドにもありがちな
イスラム過激派だとかジハードのテロリストプロットの話らしく
狙われるのがNYCなので
どっちかって言うと、
ニューヨーカーたちのsentimentを考えたほうがよいのではと思う。。。

それで、国のCentral Board of Film Certificationという
内容を審査する機関(映画倫理委員会みたいなものでしょうか)は
問題ないと言っているので
タミル映画でありながら
他の言語に吹き替えられたのはインドのあちこちで上映されている。

お隣ケララでも上映済み。

あまり娯楽がないせいでしょうか
タミルナドゥでは映画に熱を入れていて
特に話題作品は初日の第一回目に観なくてはという人が
けっこういるようです。

これは日本でも同じだと思いますが
上映最初の週の収益が映画の評価の指標になったりね。

それが延期されているので
関係者が日ごとに損しているお金のこともあるし
ファンのフラストレーションはたまりにたまって
映画を観たいファンのsentimentはどうでもいいのか、という気もする。

で、肝心のムスリムコミュニティの評価はどうかと言うと。

一般公開の前にムスリムの人にもきちんと観てもらって
それなりにエラい人(たぶん宗教関係の)が問題ないと言ったそうなので
そんなに気にすることないんじゃん、と思いきや、

まだ観てもいないChennaiのムスリムたちが
Vishwaroopamのバナーを掲げてそのうち上映すると宣伝している映画館で
ガラスをこわしたり、上映反対デモをしたり

観てからブーブー言えばいいのにね。。。
(と思うのは無信心な自分だからなのでしょう。)

あげくの果てには
MGR時代にHassanとモメたから
今になって仕返しをしているんだと言われる始末。

(知事は今日それを否定したけど。)

Hassanも自分は破産だと言って
資産を担保に入れるようなことを言ったりだとか。

ということで毎日ゴタゴタしてますけど。

どうやら映画関係者とムスリム関係者が
腹を割って話す機会を設けるそうで、
それによって内容をカットするか上映するか
そういったことが決まりそうです。

全然興味なかったけど、
ここまで話題になると観たくなります。

上映されたら反動でものすっごく視聴者が増えるかもね。私みたいな。

そしたら万々歳じゃん。。。


何が言いたかったかと言うと。

この一件だけではなくて、インドにいると
やたらとこのsentimentという単語に出くわすことが多い気がするんです。

この政治家が言ったことは●●コミュニティのsentimentを害する
→大規模デモ

なんてのはざらにあります。

いろいろな宗教、言語、文化、カーストが存在している
インドだからこそ、こういうことが多いのかもしれませんね。


猿払!

昨日の晩ご飯。

ホタテご飯を作りました。

素材がいいと、
料理をまともにしない人間でもおいしいものが作れるものですね。

ちなみにみりんだの日本酒だの
そういったものはないので味つけは

ホタテと干ししいたけの戻し汁
しょうゆ
砂糖

のみ!

シンプルだけど、おいしかったわぁ。


ひさしぶりに。。。

おみそ汁(インスタント笑)と、粉ふきいも(豆入り)も添えて。

あいかわらず食器がお粗末なのがバレバレですが、
めずらしく食事っぽいものを作ったと
思っています。 



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