2013年2月9日土曜日

Dress Code (2) ゾウさんへの鎮魂歌

こんばんワニ。

よれよれのお花。Ootyにて

いつだか、ドレスコードだのユニフォームだの書いたのを覚えてますか。

お金の工面ができない子がいるのに、なかば強行されたバカバカしい話。

その後結局どうなったかというと、このユニフォーム(水色の長めチュニックChuridaとグレーのパンツ、に合わない青いショール)は私の本棚(に服を保管しているんですが…)でいっちばん下ーのほうでほこりをかぶっています。

オトコノコは問題ないんですよ。同じ素材(高かったらしい)の水色ドレスシャツに、グレーのパンツ。週1で着ている子も多いと思う。

もともと、オトコノコのセットと同じ素材にしようとしたからオンナノコのユニフォームがめちゃくちゃになったんですよね。

何度かオンナノコが「今日ユニフォームの日にしよう」とか決めて着ていたけど、私はできあがったときに部屋で(こっそり)試着したまま、袖を通していません。オンナノコたちも今学期に入ってから着ていないと思う。

そうしたら。

1月に日本から帰ってきてすぐ、クラスルームでオンナノコが何やらユニフォームだのサリーだの言っている。

なんでそんな話になったのかわからないけど(12月クラスメートに会ってないから)、どうやら今度は全員でサリーをユニフォームとして買い揃えようということになったらしい。

もともと前回のサリー話が出たときに「私はサリーを買う気はないし、着る気もない」と私はきっぱり断言していたので、そのときも「勝手にしてよ。私はもう買わないから。」と言ったものの、いくらくらいするんだろーとか、ケララのサリー(白に金色のラインが入ったとてもステキなデザイン)にするっていうから気にはなっていました。サンプル見るくらいならいいかなぁと。

と思っていたら。

クラスの子たちはとっくに購入をすませ、ブラウスを縫製してもらっていたようで、なんと昨日全員(マイナス私)そのケララサリーでやってきたのです。

えー。。。

白いサリーは彼女たちの肌にはよく合うと思う

いらないと言ったものの、大好きなクジャクのモチーフが入ってるしステキ!と思いつつ、ちょっとフテくされていたら、お決まりの「なんでdullなの」と言われ「Dullじゃねーし!」と半ギレ笑

まーでも仕方ない。どうせ着られないし、ひとりじゃ。

と思っていたら。

今日の授業中にMBAコーディネーターんとこのスタッフPがずかずか教室に入ってきて教授に紙を渡す。通知を読みあげる教授。

「ドレスコードについて。月曜日にVice Chancellor(大学副総長)と写真を撮るので、ユニフォームを着てきなさい。ラップトップを持っている人はそれも持ってくるように

…さっぱり意味がわからん。

「このユニフォームっていうのはサリーのことか」とたずねる教授。そうですと言うP。



ダサChuridaの金返せ!!!!

このラップトップも、みんなで持って写真を撮ったらMBAの学生って感じで見栄えがいいからのことなんでしょうが、持ってない生徒の気持ちを考えたらどうなんだ

あーマジイラつく。

出がけにPが「強制だからね」と言い放つ。

写真が強制なのか、サリーが強制なのか。どちらでもいいけど。

ということで月曜日は講義の欠席をしようと思います。



 ●  ●  ●  ●  


ちょっと前は食べものの話ばかり、最近は新聞の記事の話ばかりしていて申し訳ない。あんまりネタがないのでね。。。

今日もThe Hinduの記事からです。しかもこれも前からよく話しているゾウさんネタです。


Rathiへの鎮魂歌というタイトル。


70年ほど前のある日、子ゾウが穴の中で必死に足ふみしているのが見つかった。群れは子ゾウを置いて去ってしまったようだ。子ゾウはひとりぼっちだった。子ゾウは救出され、Elephant Campにやってきた。愛の女神から名前をもらって、Rathiと名づけられた。 
ヒトとの生活に慣れたRathiは他のゾウたちとも仲良くなり、母となり、祖母となり、ひいおばあちゃんになった。そして、1月23日5時30分ににこの世を去った。
[...]捕獲されたアジアゾウとしては最高齢だったRathiは、特別な存在だった。
13頭もの子をもうけたRathiは、キャンプにやってきた親のいない子ゾウたちも立派に育て上げた。[...]多くのキャンプゾウにとっては、Rathiは最初の先生だったのだ。
 
Rathiは悪者ゾウMurthyの人生を変えた。Murthyはキャンプに連れてこられる前はケララとタミルナドゥで24人の命を奪ったゾウだ。RathiはMurthyを連れて放牧に出かけ、キャンプの生活リズムをMurhyに教えていった。Murhyはだんだん凶暴な性格から変わっていった。今Murthyは全く別のゾウのようだ。フレンドリーなMurthyの体にそっとふれたら、きっとMurthyはあなたの家までついてくるだろう。 
Rathiの水浴びは特別な経験だったと、20年Rathiを世話した職員は語る。Rathiの背中をこすっていて、携帯電話がなったとする。作業を中断して電話に出ると、Rathiはじぃっと待っている。通話が終わって作業を再開しようとすると、Rathiは職員に、中断したスポットを教えそこから再開するよう促したそうだ。 
Rathiがした些細なこと、例えば職員のためにバケツを持ったり、職員が笑うように水をかけたりといったことが思い出される。「Rathiを連れて放牧に行くのは楽しかった。いつも4頭か5頭友だちを連れて行くんだ。若いゾウには幹の表皮をはがすやり方を教えたり、放牧に適した場所もよくわかっていた。Rathiが食べるのをやめて歩き出したら、夕方キャンプに戻る時間だとわかった。干ばつ、洪水、ヒト、ゾウ。全て落ち着いて対処したり、接したりした。
[...]BamaとKamatchiはRathiの親友だ。MudumalaiというゾウがRathiの遺体を穴に入れようと押していると、Bamaが大きく鳴いてRathiにかけよった。何が起きているのかわからなかったのだ。 
亡くなった親友と一緒に穴に入ろうとするので、職員たちはBamaを押さえつけるしかなかった。


あ~悲しい。。。これで朝からバケツ一杯分泣けますよ。

Kumki(ヒトの仕事を手伝うために調教されたゾウ)として働かされたり、サファリでヒトを乗っけたりとやっぱ酷使されてたんだなぁと思うけど(この部分の記事はカットしました。なんとなく。)、そんなヒトとも仲良くやって、心の交流みたいなものを持てるんだなぁとしみじみ感動します。

ゾウってやっぱり頭がいい。

ちなみにこのKumkiというタイトルで去年映画が出ました。ポスターにゾウの写真が載ってたからなんだろうと思っていたけど、今日までKumkiの意味は知らなかった。

これは悲しい話みたいです。


そういや、公開されたHassan映画はどうなったんだろ。特に暴動の話は今日読まなかったけど。

0 件のコメント:

コメントを投稿